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明日香の細い道を尋ねて

生きて行くと言うことは考える事である。何をして何を食べて何に笑い何を求めるか、全ては考える事から始まるのだ。

全日本駅伝の結果が出て、来年の箱根が見えて来た

2019-11-03 20:28:45 | スポーツ・ゴルフ
先日の出雲駅伝に続く「三大駅伝」の2つ目。最近年取ったせいか、こういう「出身大学が争うゲーム」に、妙に入れ込むようになって来た。現役生活をリタイアして会話する友達がいなくなってくると、何故か「青春時代の情熱」が懐かしくて「駅伝なんか」に興奮するようになるらしい。

さて前回に素晴らしい走りを見せて全日本でも、と期待した「國學院の浦野」は調子が今ひとつだったらしく、「最高の走り」とは言えなかったようで区間賞も取れなかった。スタート1区は城西大の荻久保が快走、駒澤・東海・順天堂・明治の順で「たすき」を渡し、國學院の島崎は28秒遅れの12位で中継所に来て浦野に「タスキ」を渡している。これは浦野にとっては理想的な「ごっつあん状態」だから、誰しもが浦野の「ごぼう抜き」を期待したに違いない。ビリの東北福祉大だけ大きく遅れていたが、1位から26位まで1分18秒しか離れていない「ダンゴ」だったから、「なおさら浦野にとってはオイシイ」レースである。ところがその浦野を上回る走りで上位チームを一瞬で抜き去って、14位から一気にトップに立った「東京国際大学の伊藤」が爆走の挙句に区間賞まで取ってしまったから困っちゃう。この伊藤、顔は苦しそうなんだが「走り」は全く疲れを感じさせない「躍動感溢れる」ダイナミックな走法で、2位を大きく引き離して中継所に飛び込んできた。やっぱ調子がいい選手は、息も乱れずに走ってくる。

これで東京国際大学がしばらくはトップを独走かと思いきや、そこは「弱小チーム」の悲しさか、3区の芳賀が区間11位と沈んでしまう。ここで異次元の走りを見せたのが「東洋の相澤」である。区間2位の城西大の菅原に55秒もの大差をつけて12位からいきなりジャンプアップした「楽々トップ」だから、これはもう「並の選手」では全然無い。区間記録をあっさり更新して、駅伝をとてつもない新次元に突入させてしまったのだから凄いの一言である。今年正月の箱根でも2位と「1分以上の差」をつけて区間新記録を出しているらしいから、「走れば勝つ」という圧倒的な実力は「魔王」と呼ぶのに相応しい(これ、私が勝手に名付けた)。

4区で本命東海が西田の粘りの走りで東洋の今西を追いつめるが、39秒ビハインドでたすきを受け取ると26秒まで差をつめて中継所に入ってくる。そして5区は「待ってました、國學院」の青木がトップと1分32秒差を29秒までつめる区間新で、一気に先頭集団の目玉になったから「いよいよ来たか」と片膝を乗り出してテレビ画面を見たが、國學院がレースの晴れ舞台に出るのはこれが最後で、その後はズルズルと後退を繰り返して最終7位に終わってしまった。選手層の違いがあるので、奮闘もここまでだったのだろう。結局、東海が後半に強さを発揮して、1分44秒の大差を付け優勝した。6区で区間新を郡司が取るなど「盤石の走り」で余裕を見せたのが裏目に出たのか、7区で青山学院の吉田に1分3秒を逆転され、ちょっと慌てる場面もあったが青山の頑張りも「これまで」で、8区の飯田が東海の名取に「2分近く離され」て万事休す。やはり「東海強し」の全日本だった。出雲では國學院が「結構やるな」って雰囲気だったが、終わってみれば順当に東海大の圧勝で幕が閉じた訳である。この勢いで来年正月の箱根も優勝となれば、しばらく東海の天下が続きそう。

一方、我が「中央大学」はどうだったのかと言うと、箱根の予選会があったので出場はしていないのだ。ちなみに「中央学院大学」と間違える人が大勢いるみたいだが、あんな新興大学なんかと一緒にされること自体が「名門中央」に対して失礼であろうと思う。猛省を促しておきたい!(何を息巻いているのか分からないが・・・)。話を戻すと、シード校は予選会なんか関係ないので全日本に余裕で出場できるのに、シード落ちした大学は予選会に回って必死で予選突破したりしたため、とてつもなく疲労困憊して、レースなど「とてもじゃないが」出られないのだ(中央は突破した、万歳!)。こういうスケジュールを組むのであれば、全日本駅伝と大上段に銘打つ「意味」がないと思うのだが如何。

そこで私の提案を書いてみよう。

箱根は「関東大学選手権」だから、関西でも六甲あたりで関西選手権をやり(山形あたりで東北選手権、阿蘇あたりに九州選手権を持ってくると充実した地区大会が出来る)、最後に全日本を開催して「日本一」を決める、というものだ。そうすれば出雲が中国・四国の大学をカバーして、地区大会から日本全国を網羅した大会へと「明確な段階」を踏んで全日本の大会が行える。それぞれ3チーム位を〇〇選抜チームとし、さらに別枠で当該地区以外の「有力チーム」を迎えて試合を面白くすることで、駅伝ファンにはさらに白熱した走りを堪能して貰えるという計算である。これら地区ごとの大会で上位フィニッシュした5チームが集まって、全日本大学駅伝大会で「日本一の決着」をつけるのだ。一番人気の「箱根駅伝」が正月に行われるので、シーズンは4月から始まるのが良さそうに思う。5月ごろまでに予選会をやって秋口から冬にかけて地区大会を順次開催、3月に全日本というのがスケジュール感としては最高だろう。

何しろ今は箱根は関東大学の大会なのに、全日本より人気が高いという「逆転現象」が起きている。このために有力選手がこぞって関東有力校に入りたがるもんだから、全国で「関東一極集中」が常態化している悪い状況だ。地域活性化とか地方分散化とか色々叫ばれているこの時代、まず「箱根最高!」っていう風潮を改めるところから始めたら良いと思うのだが、皆さんはどう考えるだろうか?。箱根は100回の伝統が「人気の素」である。おいそれと他地方の駅伝が「その地位に取って代われるものでは無い」のは明確な事実だ。しかし歴史は「新たに作る」ものである。全日本が「真に日本一の称号に相応しい大会」になるためならば、もう後「100年」我慢して努力を続け、2120年頃には「駅伝と言えば全日本」と言われるようになれば、その時こそ「我々も鼻高々で日本一を祝う」ことが出来るのだが。勿論、「中央」の復活を私は信じて疑わない。中央よ、日本一に再び返り咲く日を楽しみに待っているぞ!

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