燕たちの憂鬱

ここ神宮の杜では、今宵も燕たちの溜息まじりの歓声がこだまする!

女神はマリーンズに微笑んだ!けど…

2005-10-18 17:42:22 | プロ野球
千葉ロッテ・マリーンズ、31年ぶりにリーグ制覇!



今年のパ・リーグのプレーオフ第2ステージは、戦前の予想どおり、近来まれに見る激戦となった。5試合共手に汗握る投手戦の連続。あれほど大接戦を繰り返した末に優勝が決まることなど、めったに見られるもんじゃない。
マリーンズの、選手、スタッフ、そして、ファンの長年の悲願が、目には見えない不思議な力を発揮して、勝利の女神の心をも引き寄せた、といった印象だ。
敗れたソフトバンク・ホークスも、よくがんばった。
第3戦の9回奇跡の同点~逆転勝ちで流れをひっくり返し、もう一歩というところまでこぎつけていながら、最後の最後で、気まぐれな女神の心が離れて行ってしまった。

なぜホークスは今年も勝てなかったのか?
直接の敗因は、4番松中に象徴されるように、打てなかったことに尽きるのだが、問題はなぜそうなってしまったか?そこには、心理面が大きく影響していたと思えてならない。
シーズン2位3位のチームは、負けて元々=チャレンジャーという気持ちで決戦に臨めるのに対し、1位のチームは、それまで勝った数が多ければ多いほどより大きなプレッシャーを背負って戦うことになる。なにせ、今まで勝った数を全部チャラにして最初からやり直しの短期決戦を戦わなくてはならないわけだから。これでは、シーズン1位のチームより、2位3位のチームが優勝する確率の方が逆に高くなってしまうのでは?去年今年と2年続けてそういう結果になっているのは、偶然ではないような気する。今年の場合、2位のマリーンズが優勝したからまだ納得できるけど、それこそ(シーズン負け越してた)3位のライオンズが優勝なんてことになってたら、その結果が正当だと納得できる人は誰もいないのでは?
ホークス関係者から不満の声が出るのも当然で、興行的な観客動員を最優先した結果、必ずしも実力の有るチームが優勝するとは限らない、現行のプレーオフ制度を再考する必要が有るのは、誰の目から見ても明らかだろう。
MLBの仕組みを引き合いに出す人がいるかもしれないが、あちらとこちらでは在籍チームの数が全然違うってことを勘案する必要が有る。MLBではプレーオフに進出できるチームは、ざっと1/6。対する日本のパ・リーグは、1/2。これじゃあ、本割のシーズンはいったい何だったのか?と首をかしげたくなる。

私なら、こうする!
シーズン成績上位チームが、最終順位(=1位につき1試合換算)かゲーム差(=5ゲームにつき1試合換算)のいずれか有利な方をハンデとして選べる7回戦制のプレーオフ。
第1ステージは、1位と4位、2位と3位の対戦。
第2ステージは、それぞれの勝者。
そうすれば、シーズン上位チームの方が圧倒的に有利になるし、あまりにゲーム差が開いた場合は、プレーオフを戦う資格すらない、ということになる。もしそれをやるなら、当然セ・リーグの優勝決定方法も同じプロセスに合わせる。
Bクラスまでプレーオフ進出できるってことに抵抗が有るようなら、もっと抜本的な改革として、1リーグ制にしてしまって、地域を東西に分け、東西上位1・2位のチームによる上記と同じプレーオフ(1ステージのみ)~日本シリーズで日本一を決める、なんてのもいいかもしれない。
本来、こういうことを真剣に考えるのは、コミッショナーの仕事なんじゃないのー???コミッショナー職には、真に野球を愛しているからこそ球界改革に意欲的に取り組んでくれる人、それを実現するために強力なリーダーシップを発揮できる(=わがままなオーナー連中の言うことを聞き入れない)人に、就いてほしいものである。なんなら、私が引き受けましょうか???


話し変わって、今から日本シリーズを予想!
4勝1敗か4勝2敗で、千葉ロッテ・マリーンズが勝つ!と見た。
(ここにちょくちょく遊びにいらしてる虎党の方々には、申しわけありませんけど…。)
交流戦の時にも書いたが、今年のプロ野球界、戦力的にはマリーンズとホークスが1枚も2枚も抜けているという印象だった。プレーオフを観て、さらにそれが確信に変わった。というのが、その根拠。
タイガースの中継ぎ抑えトリオ・JFKが注目を集めてるようだが、その伝家の宝刀も、6回まで勝っていての物種。マリーンズの強力投手陣の前に、そのシチュエーションはほとんど作れないと見た。

コメント
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