中国の都市交通事情:王鋭 (WANG Rui) のブログ

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・転載:高速鉄道建設「再加速」 中国、今年5兆円投資も

2012-05-23 16:46:53 | 5) 中国の高速鉄道
いよいよ,定番のインフラ整備が再開されたね.去年,富丘会に講演した時に,当時の中国高速鉄道の工事停滞の状況を聞かれまして,“安全確認とインフレ対策などによる,一時的な現象ですよ.中国では鉄道が非常に足りなくって,いつか正常なペースに戻るはず.来年(2012年)の春まで待ってください.”と答えました.因みに,中国では,正常なペース=ハイペース,ということです.

また,高速道路より,各省主導の省内都市間客用鉄道の整備に注目してください.今まで省に鉄道整備の権利を与えられなかったので,文字通りの“鉄道大躍進”に実はなってないでしょう.

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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120523-00000100-san-bus_all

産経新聞 5月23日(水)7時55分配信
 【上海=河崎真澄】中国鉄道省が高速鉄道網の路線拡大計画を進め、今年は最大で4千億元(約5兆円)もの建設投資を行う可能性が指摘され始めている。

 国営新華社通信が22日までに伝えたところによると、今年1~4月の鉄道建設投資は前年同期比54%減の717億元にとどまったが、中国工程院の鉄道専門家は、「今年は4千億元の建設投資でも問題ない」と発言。昨年7月の追突事故で建設中断が相次いだ高速鉄道網ながら、今年は下半期にかけ建設が「再加速」されるとの当局の見方を示唆した。

 欧州債務危機のあおりで景気失速への懸念も出始めた中国だが、指導部の交代が決まる共産党大会を今秋に控え、経済のカンフル剤として再び鉄道にスポットを当て始めたようだ。

 同省は建設資金調達の一環として22日までに、今年初めてとなる総額200億元の短期債券(鉄道債)を発行。また、建設投資で民間資本を積極導入することを決めた。路線や駅舎建設以外にも、旅客や貨物サービスなどを入札方式で民間に開放する。

 同省では昨年末で8358キロだった専用線の総延長を、2020年までにその2倍近い1万6千キロに延伸する計画を先月策定している。安全性確保よりも「まず建設ありき」の姿勢に逆戻りした格好だ。ただ、同省は3月末で2兆4298億元に上る負債を抱え、さらなる巨額投資や路線の拡大には反発も出そうだ。


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