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Everyday is a Special Day.

英語、日本のドラマ、日々のあれこれについて熱く語ってます。

「The OC」シーズン3

2010-02-25 23:42:33 | Review
最近、ブログ更新頻度がめっきり減っています。
ブログを更新できるのは、子供が寝ている間だけ。昼寝中か、夜寝た後。限られた貴重な自由時間で何をするか。
一つ前の記事に書いたとおり、最近は「The OC」見るのと、手芸に忙しく、ブログにかける時間まで回らなくて、、、
でも、読みに来てくれる人に申し訳ない、と思って、また更新していきたいなーと思ってます。書くことは趣味の一つだし、このブログは絶対捨てないつもりです。

GyaOで「The OC」のシーズン2,3が放送されて、せっせと見ています。シーズン3の最終回前まで見ました。
ついに、ライアン、マリッサ、セス、サマーが高校卒業へ。プロムのことをやってました。
アメリカの青春ものには、必ずプロムが出てきて、子供の頃憧れていました。
卒業記念にすきな人を誘って、綺麗なドレスを着てダンスパーティー。ああ、なんてロマンチックなの?って。
でも、アメリカ人の友達にいろいろ聞くと、実際に出席する立場になると悩みもいろいろあるみたい。
すきな人がいても、片思いだったら一緒に参加してくれるとは限らない。だから、敢えて欠席した、という人もいたし、友達の女子に誘われて一緒に参加したら、高いディナーをおごらされて大変だった、という人もいました。
ドラマの中でも、ライアンは彼女と別れたばかりで、元彼女のテレサを誘ってたし、誘う相手を探すのも大変そうだよね。相手がいないと、みじめだし。

ドラマの内容は、、、。シーズン2もそうだったけど、3でも波乱に次ぐ波乱。次々に新しいトラブルメーカーが現れて、事件がおきて、つかの間の平和は乱され。
まぁ、だから見ていて面白いんだけど。。。。ここまで長く続くと、波乱のネタも切れてきて、少しマンネリ気味になってきますね。大体先も読めてきちゃうし。
しかし、マリッサは嫌な子だなぁー。ヒロインのはずなのに、シーズン2ではレズビアンになり、シーズン3ではドラッグ漬けの最低男とくっついて。。
いつもマリッサの軽率な行動で最悪な事態になるし…
ファーストシーズンの初めの頃は、本当にかわいくて綺麗で、ミーシャ・バートンを見ているだけで幸せだったのに、今では見ると、なんだかイラッと来たりして。
ライアンも、最初の頃は少年と大人の狭間って感じのかわいらしさがあったけど、3ではもう少年っぽさがだいぶ消えてしまって、見かけ的にはあんまり…かな。

上流階級のやさしいお母さんだったキルスティンもアルコール中毒になっちゃうし、寛大でリベラルな最高のパパだったサンディもニューポートグループ代表になったら、悪いことに手を染めることにも鈍感になっていき。。。
始まった頃からは考えられない展開になってます。
唯一、ジュリーだけは良い方向に向かってるかな。計算高くイヤーな女だったけど、今では自分の武器を知ってうまく活用して生き抜く、バイタリティのある女性に見えてきた。

シーズン3がGyaOですぐに配信されると思ってなかったので、2を見終わった後、その後のあらすじを読んでしまったので、今後の展開はなんとなく分かってるのですが…
またまたすごいことになりそう。
でも、シーズン4で打ち切りになっちゃうんだよね。まぁ、高校卒業して、ミーシャ・バートンもいなくなったら、確かにつまらなくなってしまいそう。

いろいろ書いたけど、ドロドロした青春ドラマがすきなひとにはホント、楽しめるドラマだと思います。ずっと見ていると、ライアンやセス、登場人物に愛着を感じて、みんな幸せになってほしいなーと思うし。

ドラマ「特上カバチ」第一回

2010-01-22 14:24:50 | Review
この間、マクドナルドのテキサスバーガーを食べました。
テキサスに住み、テキサスを愛する者としては、食べてみないと!と、発売されてすぐに買いに行きました
BBQソースにフライドオニオン、、今までに食べたことのない味でした。ネット上では食べた人から大好評らしいけど、大絶賛するほどではないかなぁ。でも、普通においしいです。
ただ、セットで頼むと710円かな?ファーストフードにしては高いよね。チェーン店のレストランでランチが食べられる値段なので。一度食べたからもう、いいや、って感じです、私は。
テキサスといえば、バーベキューとフライドオニオン、なのかな??確かに私が住んでた街にはBBQ屋さんがたくさんあって、郷土料理という感じでした。フライドオニオンもお店で出されることが多かったけど、どちらもアメリカ全土にあるものなのかと思ってたんだけど。
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本題。
新しく始まった「特上カバチ」を見ました。原作はマンガで、大好きだったドラマ「カバチタレ」の続編のマンガなんですね。
主演は嵐の桜井くんと、堀北真希ちゃん。
桜井くんの演技は相変わらずでしたね。。。へたというほどでもないけど、なんだか気持ちが伝わってこない演技というか…
堀北真希ちゃんは良かったです。気が強く仕事のためならなんでもやるやり手な感じがよく出てました。
内容は、起きた事件を行政書士の法律相談で解決していく、、、という感じで、派手なテロップが出たりして、すごく分かりやすかったです。「行列が出来る法律相談所」の再現ドラマをドラマにしちゃったような感じ?
はっきりすっきり、分かりやすい展開で見やすく、楽しめました。こういう単純明快で何も考えずに見られるドラマもいいですね。

今期は結局、「龍馬伝」「咲くやこの花」「特上カバチ」しか見ていません。
他に見たいと思うドラマがなくて。
まぁ、前クールも3本くらいしか見続けられなかったので、このくらいがいいのかも。
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GyaOで「The OC」の3rdシーズンが始まったので、一気に4話まで見ちゃいました。
なんだか話を続けるために、無理矢理問題を作ってるような感じになってきましたね。
次々襲いかかる事件、、どうしてマリッサ、ライアン、コーエン家の周りには問題ばかり起こるのか。
ついにマリッサは私立お嬢様おぼっちゃま高校を退学になり公立校へ。
ケイレブは2シーズンで亡くなって、遺産はゼロ、実は破産していて、ニューポートグループも解散。キルスティンがあんなに頑張って続けていた会社だったのに、このままなくなっていいのか?
贅沢三昧、夫のお金を食い荒らしてたジュリーも家を追い出されることになって、ちょっと小気味良いような、、でもこのまま黙ったままではいないだろうな、みたいな。
なんだかんだ言いつつも最後まで見るつもりです。

ドラマ「咲くやこの花」第一回

2010-01-16 01:05:46 | Review
時代劇は普段見ないのですが、「JIN」や「坂の上の雲」を見て、今の日本になるまで精一杯生きていた過去の人たちを見るのって、いいなぁーと思い始めました。
不況で、現在に閉塞感があるから、みんな過去の前だけ見て上に昇ることだけ夢見て、頑張ってた時代を懐かしく思うのかもしれませんね。それで時代劇ブームなのかも。

「咲くやこの花」は江戸時代の町民こいが主人公。
何をやっても目立ってしまうことを気にしてうまく生きられない、こい。
それが、百人一首の大会が開かれることをきっかけに、得意の百人一首を通して次第に変わっていく、、、というお話、らしい。

30分なのであっという間に終わっちゃったけど、成海璃子ちゃんのこいはかわいかったし、松坂慶子演じるおはな先生が暖かい感じで良かった。
語りが百人一首選者の藤原定家っていうのも面白いですよね。

脚本の藤本有紀さんのドラマはいつも面白いので、今回も期待。
大好きだった朝ドラ「ちりとてちん」も藤本さんの脚本でした。笑って泣いて心がほんわかあたたかくなって。落語ネタをドラマの色々な所にちりばめてあるのもすごかった。完成度の高いドラマだったなぁ。

藤本さんの名前を知った大昔の月9「ラブレボリューション」も知る人ぞ知る名作。藤木直人はあのドラマの役が一番格好良かった。毎回冒頭のモノローグも色々な身の回りの物にちなんでいて、うまかったし。終わり方がすごく斬新なのも気に入ってます。
何かコンプレックスを抱えて迷っている女性が、次第に成長していく物語が多く、その姿に共感できるのがいいんです。

今回も、百人一首ネタを少し見つけました。子供たち三人の名前は、蝉丸、猿丸、小町。これは歌の作者から。
大会が開かれる「百敷屋」は「百敷や 古き軒端のしのぶにも …」の歌からですよね。

百人一首、子供の頃のお正月に家族とよくしたので懐かしかったです。
子供の頃は、えっへん、全部の歌を暗記していたのです。って私たちの時代はそれほど珍しくないかな?
だんだん百人一首をしなくなり…すっかりその特技?も忘れてたのですが、このドラマに出てくる上の句を聞くと、自然と下の句が口をついて出てきました。
子供の頃に覚えた物って忘れないんだな~と感動。
今でも6~7割くらいは覚えていそうな感じでした。
ただ、子供の頃は意味もわからず、音で覚えたので、今歌をよく見てみると、「あー、こういう意味だったんだー」と思うことが多いのです。
小学生には訳文を見なければ、完全に理解するのは難しいものね。
大人になった今、もう一度百人一首を読んでみたいなぁ、、という気持ちにさせられました。今度本でも買ってこよう。

百人一首を買ってくれたのは、多分母だったと思います。母も子供の頃、家族で遊んで歌をたくさん覚えていたので、教えてくれて興味を持ちました。
かるたのきれいな着物を着ているお姫様の絵も好きだったし。
そう思うと、私が学生時代、古典文学や平安時代が好きで、国語が得意だったのは、母が好きになるきっかけを与えてくれたからだったかもしれず。
百人一首を全部覚えていても、特に何かの役に立ったことはないけど、間接的には古典に親しみや興味を持つという意味では大きな役割を果たしたと言うことかもしれないんですよね。

私も息子にそんな経験をさせて、心を豊かにしてあげたいなー、と思いました。
直接的に役立つものもいいけど、そればかりが教育じゃないですね。なんて、思ったり。
今頃、母に感謝する私でした。

映画「ウルトラミラクルラブストーリー」

2010-01-16 00:41:08 | Review
大好き♪な松ケンの主演映画「ウルトラミラクルラブストーリー」のDVDを借りて見ました。

すっごく変で不思議な映画でした。今までにこんな映画見たことない。
松ケンと麻生久美子のピュアなラブストーリーを期待して見に行ったら、絶対に裏切られます。
ラブストーリー、確かに、松ケン演じる陽人は麻生久美子演じる町子先生を好きになるので、ラブストーリーっつっちゃそうなんだけど、まさにタイトル通り、それが「ウルトラミラクル!!!!!」なんですよ。超越したラブストーリーです。ぶっ飛んでます。
かなーーーり、どぎついので、そういうのが苦手なひとは止めた方がいいです。
以下、ネタバレしてます。


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Yahoo映画評などで、「ただのラブストーリーを期待して行くと大きく裏切られる」「エグイ、グロイ場面あり」と読んだので覚悟はしてたんだけど…
あの終わり方がぁぁあ~夢に出てきそうでうなされそう。
脳みそをビンに入れて持ってきて、それをハンカチ落としの遊びに普通に使ってるのもすごすぎだし、くまに食べさせちゃうのに至っては。。。
私は、町子先生の首無しの恋人の首が山で見つかって、それが陽人の頭部分と何か繋がってくる終わり方なのかと思ってました。それでも十分グロテスクだけど、それ以上で、予想を上回ってた。

初めの1時間は、子供のようにやりたい放題、動き回りまくりの陽人というキャラに違和感ありありでものすごく時間が長く感じました。
でも、農薬を自分にまいて、少し落ち着く陽人が出てからは面白くなってきた。ちょっと子供みたいに素朴に話す陽人がかわいくて微笑ましくて。
町子先生に好かれたくて、農薬を浴びまくる陽人。ただ好かれたい、その一心で動く姿にはちょっと心を動かされる物がありました。
麻生久美子さんがかわいいんですよね~。以前は彼女の魅力があまり分からなかったんだけど、映画の中で見ると、とてもかわいらしくて魅力的。あの声がすてきですよね。

稲とか畑の農作物は農薬を散布され、最初は害虫駆除に効果があっても、何度もやると耐性が出来て効かなくなる。農薬に強い虫が生まれ、それは、一種の進化。
生まれつき脳に障害があるらしい陽人は農薬を浴びることによって進化して、、、やがては死んでしまう。
最後のあのグロなシーンも、自分の身体の何もかもを動物に食べてもらうことで食物連鎖の中に入り、人間も、生き物の中の一種だということを言いたいのかな?と私は解釈しました。
農作物を育てていた陽人はそれを理解していた、ということなのかな。と。

青森が舞台の話で、津軽弁が使われるので聞き取れない箇所が多く、、、最初はそれがストレスだったけど、聞き取れなくても特に問題はないということなのかもしれません。監督が伝えたかったのはその部分ではないんだろうな。
この監督、才能があると言われているそうですが、確かに普通の感覚ではこんな映画は作れないと思います。良い意味でも悪い意味でも。

ものすごく変で奇妙な映画なんだけど、なぜか嫌いになれない。。。大嫌いになっても、いいような内容なんだけど、不思議なんです。
でも、受け付けない人は多数いると思います。特にあのラストね。。。

見た後、すごく印象に残ってしまう映画でした。とても強烈な映画です。としか言いようがない。ただ、お金払って映画館で見なくて良かったかも、と思ってしまいました。

ドラマ「龍馬伝」第一回

2010-01-05 13:52:02 | Review
録画した大河ドラマ「龍馬伝」の初回を見ました。
福山雅治は、顔はすばらしくかっこいいと思うし、声も甘くて歌手としては素敵だと思います。でもね…演技に関してはあんまり好きじゃなくて。
「ガリレオ」見てても、「ひとつ屋根の下で」のちい兄ちゃんの「あんちゃん、こゆきぃー」の演技がフラッシュバックするくらいで…古すぎ?
だから、あんまり期待していませんでした。
「仁」の龍馬役、内野聖陽さんが素晴らしかっただけに、あれを超えるのは無理だろうな~とも思ったし。

でも、意外にも良かったです。福山くんの演技がというより、ドラマ全体が。
一回目はすごく引き付けられました。
「新選組」以来、最後まで大河ドラマを見られそう、かな。

福山くんの龍馬は、内野さんのとはまったく違ってました。気配り上手で優しく、誰とでも屈託なく接して、一見何も考えてなさそうで、、、でも胸にいろんな思いを抱えている。
これはこれで魅力的な龍馬でした。
内野さんの龍馬は世間一般がイメージする龍馬に近かったと思いますが、いろんな物を読むと、そういうイメージは司馬遼太郎の小説「竜馬がいく」からできたそうです。
だから、実際の龍馬がどうだったかは、分からないし、実は、福山龍馬のような感じだったかもしれないですよね。
子供の頃の龍馬はいじめられっ子で弱虫だったそうです。それが成長した姿としては、このドラマの中の福山龍馬は自然ですよね。そういう意味で、内容に説得力があったな。

そして、最近注目の香川照之さん。このドラマでも準主役なんですよね。福山じゃなく、香川さんが出ると知ってこのドラマを見ようと思ったのは私くらい?
今回もすごかったです。
冒頭の龍馬について語るシーン。「大嫌いな男じゃった(うろ覚え)」と言いながら目に涙を溜めてまっすぐ見つめる目は、彼の龍馬へのいろいろな思いを表していました。この顔はすごく大切だったと思います。岩崎弥太郎を変えた、彼にこんな顔をさせた龍馬という男はどんな人間だったのか…その後に興味を持たせるために。
最後、上士にからまれて、龍馬がかばってくれて、二人で言い合うシーンなんですが、香川さんの演技がすごすぎて、主役の龍馬が霞んでました。あそこは龍馬と弥太郎のキャラクターを対比させて、龍馬の性格を際だたせる部分だと思うのです。龍馬とはどんな人物なのか、見ているひとに強烈に印象づけなくてはいけない。
演劇部出身の私としては、龍馬に「あー、ここはもっとこういう言い方しないと~」とかテレビ見ながら思っちゃいました。偉そうでスイマセン。

でも、福山龍馬は何より花がありますね。画面に映るとそこだけパッと花が咲いたように光っている。スターの輝き、っていうんでしょうかね。彼が出てるだけで絵になるんですよね。
これは演技だけでは換えられない物があると思うので、今後に期待したいです。

相手役の広末涼子…実は苦手なんですが、こういう役はいいですね。若い頃はもっととんがった役が多くて、見てるのが辛かった。顔も他の女優さんと比べるとあまり綺麗とは思えず…(ファンの方がいたら、ごめんなさい)
でも、いろいろあったのか、良い女優さんになったんですね。

画面の撮り方も独特な感じで、音楽も盛大で、映画みたいな雰囲気の大河ドラマでした。これは若者受けがよさそう。歴史物にしては内容も分かりやすかったし。
これから龍馬がどんな経験をして、日本を動かす人物になるのか…すごく楽しみです。

ドラマ「坂の上の雲」第5回

2009-12-31 00:33:36 | Review
第一部が完ということで、続きは来年の年末にまた放送なんですよね。
子規の病気とか広瀬のロシア美人との恋とか…先が気になるなぁ。

今回もやっぱり、香川照之さんの演技に見入ってしまいました。
真之が留学前に子規を訪ねるシーン、すごく良かったです。病のためにひとところにいるしかない自分と、国のために立派な軍人としてアメリカに留学して海を渡る真之。うらやましい気持ちと、親友の船出を喜ぶ気持ち。。。複雑な気持ちが読み取れて、じーんと来ました。
一つ一つの表情が本当に素晴らしくて、子規が出てくると目が離せません。悪いけど、主役のはずの真之が霞んでました。モックンも頑張ってるけど、香川さんの演技にはちょっと敵わないかも。

病がどんどん悪くなり寝込んでいる部屋とその前の庭だけがすべての世界の子規。
でもその小さな場所にすべてがあると言い、真之が贈ってくれた毛布を掛けて目を閉じれば、自分はアメリカにいる気持ちで心を馳せることができる、という。
まさに想像力は心の翼ですよね。文学って想像力がないと出来ない。
子規の作る俳句はただの文字の羅列だけど、それを心の中で想像することによって、頭の中にいろいろな情景が甦る。
実際に子規の言葉なのか分からないけど、すごく素敵なセリフだと思いました。
このときの香川さんの表情の演技も素晴らしかった。

ロシアでの広瀬大尉の恋は先が気になりますね~。あの時代、愛しあっても国を去るときには別れなければならない。お互いの立場もあるだろうし。
切ないですね。。森鴎外の「舞姫」を思い出しました。

高橋是清、小村寿太郎など、学生時代、歴史の時間に習った人名がたくさん出てきますが、こうしてドラマで見ると親近感が湧きます。
教科書に出てくるだけの人物のときはただの名前にしか思えなかったけど。
歴史好きになるには、歴史小説を読んだり、歴史関連のドラマとかを見るのって有用ですね。…って学生時代をとうに過ぎた私が今頃、気づいたって遅いんだけど。
このドラマ、若い人に見てもらって、日本や日本の歴史について考え直すきっかけになって欲しいなぁ、と思います。

第一部はとても良かったです。音楽も良いし、あの主題曲がかかると、じーんとしてしまう。キャストも豪華で俳優陣の熱演の素晴らしいです。何度もしつこいけど、特に香川照之さん。
松山ケンイチくんと言い、一見普通の人が演技すると別人に変わる、、というシチュエーションに弱い私です。
来年の第二部が楽しみです。

ドラマ「坂の上の雲」第4回

2009-12-29 00:15:16 | Review
ドラマ「坂の上の雲」の再放送を録画したのを見ました。
今回は日清戦争の話。戦争に関わる取引とか駆け引きとか、ごたごたしていて苦手。残酷なシーンもちょっと、なので、戦争シーンは見てるのが辛かった。
だから、好古と真之の戦争関連シーンより、正岡子規のシーンが面白かったです。一応国文科卒、文学を愛する者としては、子規には共感できるし。
子規役の香川照之さんは本当に演技が上手です。子規というキャラクターが生き生きとしています。香川さん自身が子規そのものとして存在したかのよう。彼の喜び、悲しみが見ているひとにストレートに伝わってきて、画面から目が離せなくなります。
決してビジュアル的にはイケメンという訳ではないのですが、すごくすごく魅力的。主人公三人の中では子規が一番好きだし、共感できます。
やっぱり香川さんは良い役者さんだな~。「利家とまつ」の秀吉を見て以来、密かにファンです。
子規は結核が悪化し…若くしてその生涯を閉じるのですが、短い人生で後世に名を残すほどの活躍をしたなんて、すごい人ですよね。ドラマでこれからどんなふうに描かれていくのか楽しみです。

学生時代、子規について少しは勉強したはずで、「歌よみに与ふる書」についての講義を聴いた覚えがあります。子規は古今集などの言葉遊びを重視した華美?な句より、万葉集の情景を生き生きと素朴に描写した句を絶賛したんですよね。
私もそれに影響されたのだったか、学生時代は万葉集の方が好きでした。一応両方読んだ覚えがあるけど。。
でも、子規がどんな句を詠んだとか、人生については全然知らず。
ドラマを見て興味を持ってネットで調べたら、彼の句集をきちんと読んでみたくなりました。
一番好きなのは短歌だけど。

<color="black" style="line-height:160%;">くれなゐの 二尺伸びたる 薔薇の芽の 針やはらかに 春雨のふる

情景が頭に浮かんで来るようです。この短歌を知ったのは高校か中学の授業でだったかな?有名ですよね。

学生時代、俳句や短歌を作る宿題は大好きでした。弟の夏休みの宿題で、代わりに俳句を作って提出したら、文集で取り上げられてしまったり。。。
自分も年を取ったら俳句を詠む会とかに入って趣味にしようかな~と思ってたくらい、興味がありました。
ドラマのおかげでそれを思い出したので、とりあえず子規の句集でも図書館で借りて読んでみようかな。

ドラマ「JIN -仁-」最終話

2009-12-21 00:30:07 | Review
ついに「JIN」が最終回でした。昼間も連日再放送してたから、今日の最終回の視聴率は高いかな?

この終わり方は、賛否両論ありそうですが、私はすっごく嬉しかったです。
だって、続編か映画化か、続きが作れそうな終わり方だから。
本当に大好きなドラマだったから、もっともっと見たい。このまま終わってほしくなかったのです。
結局、タイムスリップの謎については一切、解決されず。龍馬が行方不明になったことで、謎が解明されるかと思いきや、まったく関係なかったようです。
仁先生も現代に帰れることなく、未来さんの写真もなくなってしまい、現代との接点も切れてしまった。
これは十分、続編が期待できそう。やるなら映画でなく、シーズン2として1クールかけてドラマでやってほしいです。原作はまだ続いているそうだし、1クール分くらい脚本作れますよね。

野風が吉原から出るところはじーんと来ました。ついに外に出られることになって。
そして、無事手術が成功して、仁たちのもとから去るところ。龍馬に「まだ雪になりたいか」と聞かれて、「もう雪にはなりたくない。自分の力で幸せになってみせる」というようなことを答える場面は、感動でした。
そしてそれを見て、野風の手術をして良かったと言う仁。
野風を手術することにより、未来さんが現代からいなくなってしまうことを恐れて悩んだ仁だけど、元気になってそう言った野風を見て、未来さんのことはどうあれ、手術したことは正しかったと、改めて思うことができる。救いのシーンでしたね。

手術を迷う仁に、龍馬が野風の手術を頼む場面も良かったなぁ。仁が決めることができない重荷を、龍馬が引き受けてくれようとして。未来さんが生まれるためには、身請け先の相手じゃなくても、自分が未来にプロポーズしていずれは子孫を作れるかもしれない、作ってやる、とまで言う龍馬。
どんな未来も自分で作って変えていく、龍馬らしい考え方で、仁への思いやりに溢れた行動に感動でした。

そして、咲ちゃん。良かったねぇ~
結納の日にどうやって仁のところに行くのかと思ったら、お兄さんが機転を利かせてくれた。この場面もただ、咲が謝って仁のところに行くよりずっと説得力があり深みがあったと思う。この時代、本人が嫌だからって、あそこまで進んだ縁談を断ったらただでは済まないと思うから、あのくらいの展開は必要だと思いました。
仁のためなら、切腹のまねごとまでして頑張る咲ちゃん。いつもまっすぐで一途で。
未来さんの写真がなくなって、ほっとした自分はひどい男だ、という仁に対して、咲が、自分の方がもっとひどい、と言う場面は、泣けました。なんて、なんて、仁を思ってるんだろう。こんなこと言われたら、普通の男はたまらないでしょう。
そんな咲ちゃんに仁も安心感を感じて、一緒にいてほしい、と言い。。。このまま二人がいい感じになってくれるといいんだけどなぁ。

このドラマ、脚本がすごくいいですね。野風が龍馬に話す「人の世は万華鏡のよう」という話はすごく考えさせられたし、龍馬が野風の手術を頼むときの行動は、友情について考えさせられた。本当に誰かを思うってどういうことなのかと。
相手の悩みを自分が少し引き受けてあげる、こんな思い方もあるんだと。
咲の雪についての話とか、、、その他いろいろ、自分の人生を照らし合わせて考えてしまったり。
だからこそ、このドラマにこれだけ多くの人が夢中になれたんだと思いました。

タイムトリップの謎は残されたままだったけど、それ以外はすごく綺麗に終わらせてくれたと思う。だから私は消化不良な感じは全然しません。
辰五郎親分とか一話しか活躍してないし、ぜひ続編を作って他の展開が見たいなぁ。野風やきいちくんもどうなるのか知りたいし。

映画化の線が濃厚なのかもしれないけど、映画化はいかにもお金儲け!って感じがして嫌なので、ドラマで1クールまた続編を放送してほしいです。
また仁先生、龍馬、咲ちゃん、野風、その他みんなが見たいです!神さま、TBSさん、お願いします。

ドラマ「JIN -仁-」第10話

2009-12-13 23:37:32 | Review
ついに10話、最終回まであと一回です。これほど終わってほしくないと思うドラマは久しぶり。放送日になると、ドラマが見たくてワクワクする。子供の頃や20代のトレンディドラマが流行った頃は、よくあったと思うのですが、最近はめっきり。自分が結婚して子供も出来て、恋愛ドラマに感情移入しにくくなったせいなのかと思ったけど、やっぱり面白いドラマは面白い。「仁」は自分がドラマを好きになった理由を思い出させてくれるようなドラマです。

いつからか、ドラマはストーリーより出演者ありきになってしまいました。演技力なんてどうでもいい。ただひたすら人気だけの客寄せパンダみたいな状態で主役が決まり。。。ストーリーは後から適当にでっち上げる。
そんなんじゃ人の気持ちを動かせる訳がないと思います。そうして段々と視聴者はドラマを見なくなり、視聴率も下がり。。。そろそろまた転換期に入ったのかな。そうであるといいな。

今回は、おしらべで野風の乳ガンに気づき、仁先生が手術する展開になるのかと思いきや、全然違う方向に。
野風を助けたら未来(みき)は現代に存在しなくなる。最愛の恋人のために、恩人だけれど野風を見殺しにするしかない。。
卑怯かもしれないけど、初回で描かれた仁先生の弱さや優しさからすると、こういう決断をくだすのは彼らしいと思った。そして、もし自分だったら、やっぱり自分の大好きな恋人を一番に助けたいと思ってしまうかもしれない。
だから、仁先生を責めることはできないなぁ、と私は思いました。

一旦は仁に対して、野風を助けてほしいと懇願した咲ちゃんも、そこまでして助けたいと思うような恋人には自分は敵わないと判断し、縁談を受けることにする。
仁と別れるときも、決して仁を責めない咲。けなげで切なくて泣けました。
一番に仁のことを考え、想っている咲ちゃんの恋が実ってほしかったなぁ。

来週は85分スペシャルだそうです。120分くらい放送してほしかった。
一応、タイムスリップの件も最終回で決着しそうな感じですが、まだまだ続けようと思えば続けられる展開。原作もまだ未完だそうだし。
映画化より、シーズン2としてまた1クール放送してほしいなぁ。どこか投書とか出来るところがあるなら、投書したいです。とりあえず、番組の公式HPに投稿しておくかな。

ドラマ「坂の上の雲」第二回

2009-12-13 15:00:41 | Review
NHKのスペシャルドラマ「坂の上の雲」第二回を再放送で見ました。本放送の時間は「仁」と重なっています。で、「仁」を録画してるので、「坂の上の雲」はその週の土曜日1:05からの再放送を録画して見ています。NHKの大河ドラマ枠はこうして再放送してくれるのがいいよね。

「坂の上の雲」は司馬遼太郎の有名な小説。本の虫の父の蔵書にもあり、子供の頃私の部屋の本棚に並んでいました。寝るとき。布団に入っていつも本棚を見上げて、タイトルから小説のストーリーを想像したり…、寝る前の習慣でした。
だからタイトルと作者だけは子供の頃の思い出にしっかりあるのだけど、一度も読んだことがない。歴史小説って長いのが多いし、昔の言葉や情勢を理解するのが難しい。で、敬遠してました。
なので、ドラマ化されることを知ってからずっと楽しみにしていました。読みにくい本もドラマだったら理解しやすいし。

…と前置きが長くなったけど、「坂の上の雲」良いドラマです。正統派ドラマ、これぞドラマ、って感じの直球勝負。さすがNHK。こういうのはNHKにしか作れないドラマだと思います。
変に奇をてらわず、登場人物一人一人を丁寧に描かれていて、見応えがあります。
1回目は少年期が主で、真之が東京に出てくるまでの話でした。2回目は東大予備門に入学し、中退して海軍を目指し励む真之の話。
1回目より2回目の方が面白くて、ところどころホロッときました。香川照之さん演じる正岡子規とその妹、律役の菅野美穂ちゃんがすごく良かった。
真之を思いながらも言い出せず陰ながら尽くそうとする律が切なくて。芯が強くて飾らず正直で健気な律のキャラクターをうまく演じてました。彼女の心の動きが表情の変化で読み取れて、改めて菅野美穂ちゃんは良い女優さんだな~と。
離縁した律を旅立つ沖で励ます真之にもじーんと来ました。幼なじみっていいね。

そして香川照之さん、何年か前に大河ドラマで秀吉を演じて以来ファンです。
ハンサムという訳ではないけど、演技力はすごくあって、表情に引き付けられる俳優さんだと思います。どんな役も自分のものにして、そのキャラクターを生き生きと生命を吹き込んでしまうような、すごい俳優さんだと思ってます。
好古の阿部寛さん、真之のモックン、どちらもがんばってるけど、子規役の香川さんが緩急がある演技でやっぱりうまいと思う。
阿部さんとモックンはどの役をやっても、どこか同じような演技というか。どちらも役には合ってると思うけど。
真之が黙って予備門を退学して海軍に行ってしまい、手紙を読むシーン、すごく良かったです。子供の頃の気が弱く、でも心優しく誰より真之を信頼している、、、そんな感じが伝わってきました。

とにかくお金をかけて、細部までしっかり作られたドラマです。現代風のドタバタしたドラマに慣れた人から見ると、少し古くさい気がするかもしれないけど、これぞ日本のドラマ!って感じで、見た後心に残ります。
明治の時代、日本を良くするため多くの若者が情熱をそれに注ぎ…そのおかげで今の日本があるんだ。そう思うと、明日も頑張ろう、って思えます。全体的に希望が溢れていて、こんなデフレスパイラルな暗い時勢には癒しになりそう。