ハネチンとブッキーのお子さま診療録 1〜2巻
漫画、佐原ミズ

奥さんが くも膜下出血で亡くなり
仕事第一人間だったのに
4歳のみちるくんと0歳のいちかちゃんを
ワンオペ育児するシングルファザー羽根田が
偶然出会ったのは、
総合病院の小児科医だが
普段は悪魔メイクで土曜だけ
オオイワこどもクリニックでバイトしてる琴吹
子どものことを真剣に考える琴吹が
羽根田をはじめ子育てに悩む親の気持ちごと
診察していく、とっても優しい漫画。
タイトルのブッキーは琴吹のあだ名で
ハネチンは羽根田が妻に結婚前呼ばれてた
あだ名で みちるくんにバラされちゃって
ブッキーにハネチンさんと呼ばれるように。
タイトルがちょっと長く覚えにくく
言いにくい響きなのが勿体ない。
さて本編。
咳き込む みちるくんを連れて電車に乗った
羽根田は、悪魔メイクの男をみつけ
みちるくんが“オバケ”と言って会話。
直後、みちるくんは嘔吐して血が混じってる。
オバケさんが診てくれて
“シールの誤飲”の可能性を説き
羽根田は有り得ないと思うが
みちるくんはシールを飲んだことを告白。
オバケさんは、琴吹という名前で
次の駅の総合病院で働いてるからと連れて行き
メイクをとったらイケメンな小児科医だった。
(それでも金髪だしピアス穴いっぱいだけど)
真面目仕事人間で今まで子育てに無関心で
プライド高めの羽根田ですが
琴吹は奥さんは楽しかっただろうと
言ってくれて少し前向きな気持ちになる
羽根田なのでした。
(琴吹の言動は口調は違うが奥さんに似てる)
その時限りの出会いかと思ったら
またもメイクしたブッキーとバッタリ出会い
彼が土曜限定で“オオイワこどもクリニック”で
バイトしてることが判明するが
こちらではメイクを落とさず診療してるため
閑古鳥なようです。
みちるくんの園でウイルス性胃腸炎が流行。
先生とか大騒ぎなのを見て
単なる胃痛だろと甘くみて
注意事項を言われても大袈裟だなと無視した
羽根田だが、みちるが感染しても
汚物を適切な処理しなかったため、
家族感染してしまう。
ブッキーのとこで診てもらい、
ウイルス性胃腸炎での注意事項や
なった時の対処の多さに
これを妻は自分に頼らずやっていたことや
自分には ここまでのケアは出来ないと弱気。
ブッキーは親仲間に相談することを提案。
どうすれば合理的に手抜きできるのかを
教えて貰えばいいといわれ、
勇気を出して聞いてみたら
使い捨て商品や色々と教えて貰えて、
参考にして備えておこうと思う羽根田でした。
あとは、
ちひろくんが友達の“てんかん”の症状に
気づくが取り合ってもらえず、
ブッキーに相談して適切に対処できたり、
同じく ちひろくんの友達が“場面緘黙症”なのを
知らず、運動会に参加しないのを仮病と思い
喧嘩してしまう。
ブッキーに正しい知識を教えてもらい
ちひろくんは友達たちに親の写真と特徴を
その友達に教えてあげて、
知らない大人たちに囲まれるわけじゃない状況
を作れるようにして来年は一緒に運動会に
出ようと約束します。
ちひろくん、良い子!
めっちゃ友達たちを観察してる子なんだな。
ということで以下次巻。
育児に無関心だった羽根田さんが
子供なんて理解できんと切り離してたのに
少しずつ理解しようとしていき
いちかちゃんが立つの遅いんじゃないかと
心配(しすぎ)たりと、
親らしくなっていくのも 微笑ましい。
実際に子育てした方々は
羽根田さんに腹立ちそうな気もするけど。
すごく丁寧に描かれてるなと感じるので
一読して欲しいなぁと思う漫画です。
実写化向きっぽいなと思うけど
1コマも欠けて欲しくないから向いてない
気もする。どっちやねん!
ブッキーが吉沢亮さんが似合いそうだなと
思ったけど、それは『PICU小児集中治療室』
を見てたせいかも。