ただの飯フレです 1巻
漫画、さのさくら
ひとり外食ができないOL春川(かわかわ)と、
爬虫類系男子の太郎が『飯フレ』となり
一緒にゴハンを食べに行くお話。
グルメ漫画ではないです。
ひとり外食が出来なくて自炊も面倒な春川は、
一緒にゴハン友達をマッチングアプリで探すが
ヤリモクばかりで消してしまおうと思ったら、
友達づきあいが苦手だという太郎から
メッセージが。
最後に行ってみるかと待ち合わせたら、
スーツに金髪長髪巻髪のウィッグをした人が。
驚きながらもついていく春川。
そして、ラブホ街の方は歩いていくので
あぁやっぱりと落胆するが、
そこには寿司屋さんが。
“この店、2人からじゃないと
予約できないんです” という太郎。
美味しい寿司に、お酒も進む春川。
太郎はすごく食べる。
太郎はウィッグを外すとモヒカンだった。
ウィッグしてたのは
外見でヤリモクと思われるかなと配慮した
らしいが “場所で失敗してますよ” と返す。
食べ終わり、
そりじゃあと本当に帰ろうとする太郎に
『飯フレ』になりませんかという春川。
『飯フレ』って面白いですねと了解する太郎。
太郎はSEで、お仕事も出来るようだし
友達づきあいは苦手と言ってますが
そんな感じはあまりないです。
優しすぎて人の心に過敏なのかな。
自分への好意には鈍感タイプ。
春川は、ひとり外食が出来ないだけでなく
断るのが苦手女子。
人見知りもあるのかな。
自分の意見を押し通すのも苦手。
こちらは優しいというには少し違う気もする。
繊細な2人が、
気楽にゴハンを楽しく食べるだけの関係に
癒されていくようです。
春川は、断れなかった飲み会が
合コンもどきで青ざめつつも逃げられない。
この人は大丈夫そうと思った無地川は
酔ってガンガン彼女になってアピしてきて
我慢の限界に達してDVDを返し忘れてたと
逃げ出すが、その飲み会に誘ってきた友達が
無地川に連絡先を教えたからと言ってくる。
凹んでる春川に太郎から焼肉のお誘いが。
話の流れで
イマイチ合わないと思ってる相手からの誘いを
断れないという春川に、
自分なら距離を置くから
春川さんは優しいという。
合わなくても関わるのは許しがあると。
でも自分は無理して疲れてしまうから
そのエネルギーは大事なことに使いたいと。
それを聞いてモヤモヤしてた気持ちが
スッキリする春川。
そして、予定を立てるのが苦手だという
太郎から提案として、
突発的に誘って、
タイミングが合わなければ断るという
スタイルでいきませんかといわれ、
気楽でいいですねと了解する。
その後、無地川からお誘いメールがくるが、
勇気を出して断りメールを入れる春川。
しかし “仕事が忙しくちょっと無理” という
やんわり断りメールだったため、
ガンガン誘いがくる。
その都度、言い訳を考えて断るが
断り疲れしてゴハンに行く羽目に。
大衆居酒屋で会うが、
お店にケチをつけまくる無地川に
酔っていいですよと何だか下心アリアリな
ことを言われてプツッとなった春川は
ガンガン飲んで飲ませて無地川を酔い潰す。
(春川はお酒に強いという描写は1話にある)
酔い潰れた無地川は本音ダダ漏れで、
会社でバカにされたくないから彼女が欲しいと
泣き出す。
そんな無地川に、もう閉店みたいだからと
店から追い出して、太郎を呼んでみる。
やってきた太郎は机の上のガラスの多さに
誰かと飲んでたんですかと事情を聞いて爆笑。
無地川はケチをつけてた店だが
太郎は楽しそうに色々注文して
美味しそうに食べるのにつられて
一緒に美味しく食べる。
基本、春川に何かトラブルがあって
太郎とゴハン食べながら話してスッキリして
一歩踏み出すという流れです。
男女の関係にならない、
意識しなくて良いという気楽な関係を
楽しんでる2人ですが、
この関係はすごく繊細でギリギリのバランスの
ような気がして、
読んでて少しハラハラします。
でもホンワカもするんですよね。
絶妙なバランス。
今後、2人がどういう関係になっていくか
楽しみです。