グランマの憂鬱 11巻
漫画、高口里帆
お婆ちゃんのスカッと漫画。
萬田久子さんでドラマ化されましたね。
カッコよかったなぁ萬田久子さん。うっとり。
さて本編。
旦那の定年で百目鬼村に戻ってきて
旦那の親と同居を始めた一家の話。
介護する方もされる方も
突然全部頑張るのも任せるのも大変。
どっちも疲れてしまう。
それを察知したグランマに
一気に全部頑張らずに
目と鼻の先に住んで
慣れていけばいいと提案される。
たしかに、介護はする方の大変さばかりに
目がいきがちですが、
される方だってしんどいですよね。
しかも自分でやってたこと出来ることも
全部取り上げられて
自分のタイミングやルーティーンが崩れたら
体調も崩れるよね。としみじみ。
百目鬼村の出店(物産展みたいなの?)を出し
そこで出会った女性の息子さんのお話。
夢のない息子に夢を持って欲しい母親。
グランマは、
でも息子さんは別に夢はなくても
淡々と生きている羨ましい事と思いますよ。と
いうお言葉。
やっぱり夢に向かって苦労する息子
というものに憧れるはあるけれど
人は人かと、腑に落ちる母親なのでした。
グランマが高熱で倒れてしまいます。
夢の中でグランマは子供の頃を思い出します。
どうやらグランマのお母さんはお淑やかで
お婆さんがグランマに似た気質の人だった
ようです。
お転婆ながらに似てると言われて腹が立ったり
(可愛らしい母に似てると言われたい)
そんな頃もあったのねというお話。
もちろん、回復しました。良かった。
グランマと同年代の律ちゃんが
村に戻ってきた。
彼女は50代の時に同窓会での再会で
不倫駆け落ちしたので、
何故に今更!?と村中で話題に。
お嫁さんはそのロマンスにちょっとフワフワ
した気持ちになってるけど、
当時を知る人たちは複雑。
だって旦那さんは村にずっといたんだから。
(しかも離婚はしてないっぽい)
そんな2人が墓参りで偶然再会。
(どっちも先祖にご報告したくて)
怒鳴る旦那にグランマがカツっ!
そこに亜子ちゃんが
“かけおちゅのおばちゃんは悔いがあるのよ?”
と言うと、みんなその複雑な想いの中
戻ってくることを選んだ彼女を
“よく戻ったね”と迎え入れるお話。
駆け落ちのお相手は病死したそうです。
ひとりぼっちになり、死ぬのは村が良いと
怖い気持ちを押し込めて
頑張って帰ってきた心情に
グランマは気づいてたんだね。流石です。
今回は、村に戻ってくる人が続々です。
グランマの話は深いなぁ。
世の中もっと複雑かもしれないけど
その奥の芯はきっとグランマがいうことと
違いないと思います。
シャッキっとする漫画。
ありがとうございます。