天涯孤独男のつぶやき!

もうこの歳になると怖いモノはない。何でも好き勝手書かせてもらいます。多少辛口になります。ジャンルは世の中のことすべて。

特攻隊員のラブレター

2019-12-17 09:11:01 | 日記


僕の亡くなった父親は戦前、陸軍特攻隊の教官、最後は特攻隊員だった。
出撃前に終戦となり、生還できたとお袋から聞いている。
というのも、戦後サラリーマンをしていた父はその事は話さなかったし、こっちは日本軍国主義を批判し、ベトナム反戦運動などしてたから、聞きもしなかった。
2年前に膵臓ガンで亡くなった兄に翼という名前を付けたぐらいだから飛行機は好きだったのだろう。
そんな父が生きていたら、どういう反応をしただろうかと思いながら録画を見たのがNHKの「歴史ヒストリア~特攻 なぜ若者は飛び立ったのか」。


僕は涙なしでは見られなかった。慶応の学生で学徒動員で特攻隊として若い命を沖縄の海で散らせた上原良司青年、22歳。
若き命に無駄死にを強いた軍幹部、国家体制を憎む。
そんな中で上原は苦悩しながらも、揺れ動く心の葛藤を日記に残している。
彼は死んでも靖国神社には入らない天国へ行くといって飛び立った。
涙が止まらない。


彼は愛読書の文字に丸を付けて秘密の暗号を残していた。続けて読むと、
「きょうこちゃん さようなら
ぼくはきみがすきだった
いつもきみをあいしてる」
幼馴染みの初恋の人に宛てたものだった。
僕の涙腺は決壊した。
今なら親父と一緒に見られただろうな。
戦争を知る政治家がいなくなった現在、日本はまたその道を歩むのか?
絶対に戦争はしてはならない。





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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (馬鹿も一心です。)
2019-12-17 13:05:30
私の母校湘南高校は戦前 海軍予備学校として設立されました。
母校の史実に、特攻隊員として散った学生と
恋仲であった女性。
戦後、有名なバレリーナなりました。
彼女は 恋人を忘れられず生涯独身でした。

https://blog.goo.ne.jp/kikuchimasaji/e/4edf3dc62382d54965accb24e22cf778


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Unknown (wada67miho)
2019-12-17 14:19:42
あの石原慎太郎の後輩でしたか。
人の命を全く尊重しなかった軍国主義日本を賛美、美化する人間が多数いることに、怒りを覚えます。その意味でこの番組は非常に良かったと思います。
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Unknown (gooyuhueriami)
2019-12-18 00:53:09
青春真っ只中の非情な国家命令。身近も身近なお父上が関係していたとは、涙なしに見られなかったでしょう。私は録画したまま、まだ、見れていません。
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Unknown (wada67miho)
2019-12-18 07:03:56
僕も今さら特攻隊か~いう感じで寝かせていたんですが、見始めたらグイグイ引き込まれました。ほんま良かったですよ☺️
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Unknown (高村です)
2021-08-12 09:29:28
こんにちわ。戦争の記憶が薄れてきました。ですが戦争の悲惨さを記憶から無くしてはいけません。 日本は明治維新から新国家を建てました。以来欧米の侵略に立ち向かうことで
富国強兵政策で国を作ってきました。そのおかげでロシアからの侵略を何とか食い止める事が出来ました。 ここまでは、或いはもう少し先までは日本の国家としての方向は間違って
なかったと思います。そのあと資源の争奪や人種差別などに苦しみながら 無謀な戦争へと向かってしまいました。私は戦争が悲惨だからと言うのではなく、負けなのに無謀な闘いを
続けた軍部が悪い、戦争自体は国対国のイデオロギーの対立だからやらなきゃならない時はやるしかない、と思います。戦時中犬死にはしたくない、と抗議した逸話もあります。米軍のように軍人の命を一番にしていた国はやっぱり今でも軍隊を持っています。なんでも戦争はダメでは国は成り立たないのではないでしょうか。
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Unknown (wada67miho)
2021-08-12 16:17:17
高村さま
アメリカと中国が戦争になったらと思うと、ぞっとします。緒問題は外交で解決すべきだと思います。
僕は基本的に戦争は絶対反対です。
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