
人気作家の伊集院静さんが、肝内胆管ガンで亡くなった。
73歳だった。
僕は以前、このブログで伊集院さんのことを書いたことがある。
それを再掲載して追悼したい。
残念です。
合掌。
今、この伊集院静のベストセラー・エッセイを読んでいる。
今、この伊集院静のベストセラー・エッセイを読んでいる。
伊集院の作品は同世代のせいもあるが、若い頃からたくさん読んだ。
この作家、不思議なところがあって、普通の作家はだんだん歳を取るに従い、作品数が減ってくるのに60歳を過ぎて、逆に作品が増えている。
本人は「若い頃からギャンブルで出版社に借金してて返さないかんから」って何かに書いていた。真偽は不明。
2年くらい前に、SUNTORY創業者の鳥井信治郎の生涯を描いた「琥珀の夢」という小説のサイン会が大阪の紀伊国屋書店であった。
物見高い僕は一度、夏目雅子や篠ひろ子を嫁さんにする日本一のモテ男の顔を拝んでやろうと応募した。
それに彼が近作にSスポーツを辞め大スポに暫くいたK記者のことを書いていたので、その話でもしようと出掛けた。
伊集院は上機嫌でペンを走らせていた。
僕が東スポにいたことなど話すと、伊集院は「競輪の記者をしてたT君、面白い男だったね。貴方もよくあの会社に定年までいましたね」などと話が弾んだ。
うん。こりゃモテるはずやと納得して帰った。

それから暫くして浅田次郎の小説「おもかげ」のサイン会がまた同所であった。
浅田は僕と同い年で彼の作品もよく読んでいた。
伊集院で味をしめた僕はこれにも出掛けた。
浅田に「僕はよく浅田さんに似てると言われるんですよ」と言うと、「歳を取るとみんな似てくるもんですよ」と笑っていた。


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