●方法俳句391・オノマトペ51・加藤楸邨10・2018-8-9(木)
○「原爆忌ごぼりごぼりと泉の穂」(→加藤楸邨10)
○季語(原爆忌・初秋)(「作句歳時記・秋(講談社・楠本健吉編著)」より引用)【→方法俳句-索引1・索引2・索引3・索引4 →俳人一覧(あ・い・うえ・お・かき・くけこ・さ・しすせそ・た・ちつてと・な・にぬねの・はひ・ふへほ・ま・みむめも・や~)】
【鑑賞】:今日は73回目の長崎原爆の日。泉に湧き出る水底。まるで不規則な鼓動のように「ごぼりごぼり」と、ときおり泉の穂が立ち上がります。
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■Pickup加藤楸邨10句
2010/9/7「かなしめば鵙金色の日を負ひ来」『寒雷(1939)』(鵙・三秋)〈色彩・金〉
2010/9/7「鰯雲ひとに告ぐべきことならず」『寒雷(1939)』(鰯雲・三秋)〈好きな一句〉
2010/11/29「顔いたきまで悴みて鉄を打つ」『火の記憶(1948)』(悴む・晩冬)〈五感・痛覚〉
2011/2/20「さえざえと雪後の天の怒濤かな」『雪後の天(1943)』(雪・晩冬)〈次元・天(空間)〉
2011/4/17「隠岐やいま木の芽をかこむ怒濤かな」『雪後の天(1943)』(木の芽・三春)〈次元・周囲(空間)〉
2011/12/29「何かわが急ぎゐたりき顔さむく」『寒雷(1939)』(さむし・三冬)〈方法・不明〉
2012/12/7「十二月八日の霜の屋根幾万」『雪後の天(1943)』(霜・三冬)〈特集・家屋〉
2013/11/12「靴の中に幾万の足秋の暮」『吹越(1976)』(秋の暮・三秋)〈五体・足〉
2017/2/7「掌に重く有明色の春の鮒」(春の鮒・晩春)〈五体・掌〉
2018/8/9「原爆忌ごぼりごぼりと泉の穂」(原爆忌・初秋)〈方法・オノマトペ〉↑