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お気入俳人の俳句鑑賞します。
多側面から俳句を分類します。
俳句付きイラストを描きます。

俳句の箱庭

「箱庭へ風の粒子の粗く吹く」(透次) ◯浮かんだときが作るとき。作ることに無理はしないように。 ◯各俳人の情報は書籍・ネット他で一般に公開されたものから得ています。各俳人の情報は最新でない場合があります。各俳人の敬称略させていただきます。Tweet句については作者の承諾を得ていませんが、営利目的の要素はありませんのでご了承ください。 ◯「俳句の箱庭」ヽ(^ι_^)ゞノ♪透次

●色彩俳句390・青32・勝又木風雨1・2018-8-1(水)

2018-08-01 04:56:00 | 色彩俳句

●色彩俳句390・青32・勝又木風雨1・2018-8-1(水)
○「青鳩や礁つづきに小樽港」(勝又木風雨1)
季語(青鳩・三夏)(→「勝又木風雨句碑」より引用)(北海道小樽市張碓町に句碑)「アオバトヤイクリツヅキニオタルコウ」【→色彩俳句-索引1索引2索引3索引4 →俳人一覧(うえかきくけこしすせそちつてとにぬねのはひふへほみむめもや~)】

【鑑賞】:小樽の名物である青鳩を詠んだ句。全身が黄緑がかった青鳩。小樽の張碓海岸には夏に本州から飛来し、海水を飲むのだという。

 

勝又木風雨(かつまたもくふうう)(1914~1997)
○好きな一句「千年のことばを溜めて冬欅」2
季語(冬欅・三冬)(→「湯沢神社の大スギ」より引用)

【Profile】:千葉県出身。室蘭製綿所経営などを経て、京呉服店を経営。1933年「室蘭ゆく春会」に入会、→室積徂春門となる。後、→伊藤凍魚、→飯田蛇笏、→飯田龍太に師事、「氷下魚」「雲母」で活躍。1970年「北の雲」創刊。「雲母」同人。

■Pickup「夏の青色俳句10句」(2018-6-20掲載以外の句)
01青春のすぎにしこころ苺喰ふ(水原秋櫻子)(苺・初夏)『葛飾(1930)』
02山前の雨脚青鷺たちにけり(喜谷六花)(青鷺 夏・三夏)
03涼風や青田の上の雲のかげ(森川許六)(涼風・晩夏)『五老井発句集』
04人に倦み青鬼灯を覗くところ(岩木躑躅)(青鬼灯・晩夏)『ホトトギス同人第二句集』
05青すすき青年みな顔亡くしたる(赤石憲彦)(青すすき・三夏)
06空青く西日さへぎるものもなし(中村若沙)(西日・晩夏)
07指青し草より蛍掬ふとき(大岳水一路)(蛍・仲夏)
08青蚊帳にいつしかとなく落日(夏目雅子)(青蚊帳・三夏)
09風びゆうと蛇はおのれの憎む(松本旭)(蛇・三夏)『蘭陵王(1978)』
10産土や波音に吊る青き蚊帳(岡部榮一)(蚊帳・三夏)「玄鳥」

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