俳句の箱庭
「箱庭へ風の粒子の粗く吹く」(透次)
◯浮かんだときが作るとき。作ることに無理はしないように。
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◯「俳句の箱庭」ヽ(^ι_^)ゞノ♪透次
●色彩俳句384・青31・岡部榮一1・2018-6-20(水)
○「産土や波音に吊る青き蚊帳」(「玄鳥」)(岡部榮一1)※【産土うぶすな】その人が生まれた土地。
○季語(蚊帳・三夏)(「俳句201705創刊65周年記念付録・現代俳人名鑑Ⅰ」より引用)【→色彩俳句-索引1・索引2・索引3・索引4 →俳人一覧(あ・い・うえ・お・かき・くけこ・さ・しすせそ・た・ちつてと・な・にぬねの・はひ・ふへほ・ま・みむめも・や~)】
【鑑賞】:「青」第31弾。故郷の海辺に帰ってきました。波の音を聴きながら青い蚊帳を吊ります。視覚いっぱいに、聴覚いっぱいに産土を感じています。
●岡部榮一(おかべえいいち)
○好きな一句「峰雲を鞄に詰めて転校す」2
○季語(峰雲・三夏)(→「関西現代俳句協会2012年6月のエッセイ」より引用)
【Profile】:1946年三重県出身、神戸市在住。1971年、「水鳥」入会、加藤拝星子に師事。1995年、「玄鳥」入会、→土肥幸弘に師事。2008年「玄鳥」主宰継承。兵庫県俳句協会副会長。現代俳句協会会員。
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岡部榮一掲載句
03夏落葉糺の森の乳母車(夏落葉・初夏)〈特集582・地名4〉2022/5/13
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●特集「青い俳句・三夏」抜粋5句
2011/6/8「→青蛙おのれもペンキぬりたてか」(芥川龍之介)「ホトトギス(1919.3)」
2011/6/29「→青あらし神童のその後を知らず」(大串章)『山童記(1984)』
2014/5/14「→郷愁のひたひた満たす青葉潮」(村上護)
2016/6/15「→鎌の刃の青くなるまで草を刈る」(橋本石火)
2016/7/20「→蝸牛の渦きわまりて仄青し」(鈴木河郎)