俳句の箱庭
「箱庭へ風の粒子の粗く吹く」(透次)
◯浮かんだときが作るとき。作ることに無理はしないように。
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◯「俳句の箱庭」ヽ(^ι_^)ゞノ♪透次
●色彩俳句380・光彩11・高浦銘子1・2018-5-23(水)
○「繭干してうすきひかりの信濃かな」(『百の蝶』2016)(高浦銘子1)
○季語(繭干す・初夏)(「俳句201705付録俳句手帖」より引用)
【鑑賞】:白繭を干せば薄い光彩が風景にかかる。信濃は北関東、南東北などと並ぶ日本の養蚕業の主産地であった。
●高浦銘子(たかうらめいこ)
○好きな一句「万緑とさびしき町と隣り合ふ」(『百の蝶』2016)2
○季語(万緑・三夏)(「俳句201706」より引用)
【Profile】:1960年生まれ。東京女子大学白塔会にて→山口青邨・→黒田杏子両師に出合う。「夏草」を経て「藍生」創刊より参加。1990年ラ・メール俳句賞受賞。
■「信濃の夏」俳句6句
01「かたつむり甲斐も信濃も雨の中」(飯田龍太)
季語(かたつむり・三夏)『山の木1975』(「俳句界201601」より引用)
02「炎天に水強くあり北信濃」(長谷川双魚)
季語(炎天・晩夏)『風形1980』
03「青信濃鐘鳴るときも踏切越す」(友岡子郷)
季語(青信濃・三夏)『遠方1969』
04「青胡桃しなのの空のかたさかな」(上田五千石)
季語(青胡桃・晩夏)『田園1968』(「俳句四季201606」より引用)
05「しなのぢや山の上にも田植笠」(小林一茶)
季語(田植笠・仲夏)(「俳句界201210」より引用)
06「信濃炎天一本道の白さかな」(遠藤若狭男)
季語(炎天・晩夏)『旅鞄2013』(「俳句201404」より引用)