俳句の箱庭
「箱庭へ風の粒子の粗く吹く」(透次)
◯浮かんだときが作るとき。作ることに無理はしないように。
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◯「俳句の箱庭」ヽ(^ι_^)ゞノ♪透次
●五感俳句0103・温感02・及川貞・2012-11-12
○「抱いて呉るるほどのあたたか枯野ゆく」(及川貞01)
季語(枯野・冬)
枯野といえば、寒風吹きすさぶイメージがあります。しかし、冬日があたっている枯野は人を抱きしめているほどの暖かさがあるというのです。この枯野の色彩のイメージは白です。
○及川貞(おいかわてい)(1899~1993)
代表句「片手ぶくろ失ひしより春めくや」02
季語(春めく)
東京生まれ。東京府立第三高女卒。1916年及川家に嫁す。旧姓野並。夫にしたがって佐世保・呉・舞鶴に在住、1932年上京。翌年夏、偶然から水原産婆学校講堂における『馬酔木』俳句会に出席。→水原秋櫻子に師事。1938年、『馬酔木』同人。戦後『馬酔木』婦人句会を興す。1967年、句集「夕焼」で俳人協会賞。