俳句の箱庭
「箱庭へ風の粒子の粗く吹く」(透次)
◯浮かんだときが作るとき。作ることに無理はしないように。
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◯「俳句の箱庭」ヽ(^ι_^)ゞノ♪透次
●次元俳句0103・移動(空間)02・谷野予志・2012-11-11
○「冬霧やしずかに移る朝の刻」(谷野予志03)
季語(冬霧)
冬の霧がたちこめています。「しずかに移る」は冬霧のゆったりとした動きと、朝の時間の推移の両方にかかっているような気がします。しずかな冬の霧の朝。落ち着いた一日が始まりそうですね。
○谷野予志(たにのよし)(1907~1995)
代表句「厨にも水鳴る喜雨の音の中」02
季語(喜雨・夏)
大阪生まれ。松山高校を経て1930、京都大学英文科卒。同年より愛媛県立松山中学・松山高商・松山高校・愛媛大学文理学部英文科教師歴任。1934年頃より句作をはじめ、「馬酔木」「渦潮」「京大俳句」に投句。1940年「馬酔木」同人。そのころより→山口誓子に師事し、「天狼」創刊とともに同人として参加。1949年「天狼」系列の「炎昼」を創刊。