切られお富!

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『ミッシェル・ガン・エレファント“THEE MOVIE” -LAST HEAVEN 031011』 番場秀一 監督

2010-11-18 23:59:59 | カメレオンのための音楽
去年公開されたライブ映画ですが、最近になってようやく観ました。ちなみに、わたし、「G・W・D」って曲を昔からカラオケのレパートリーにしてました!(身内からは滅茶苦茶評判悪いんだけど!) でも、この映画のこの曲のシーンは白眉ですね!

解散してしまったグループだし、ギタリストが亡くなっているので、オリジナルメンバーでの再結成がないという意味で、観ているほうとしては切ない気分になる作品です。

まあ、このバンドが好きな人、こういうラウドなサウンドの好きな人には勧めますが、この映画自体はビギナー向きではないかもしれませんね~。

というのも、説明抜きで始まり、終わるからで、良くも悪くも「紹介映画」的だったり、ドキュメンタリー・タッチではありません。

ただただ、ボーカルも含めた音の塊に浸るみたいな聴き方、観方がよいんじゃないかしら。

で、わたしの勧める「G・W・D」のシーンですけど、カッコいいベースラインのイントロに続いて曲が始まるんですが、観客が興奮しすぎて曲が中断!続きが収録されてないのが残念なんですが、それでもまさにこの曲の「血が騒ぐ」感じが見事に出ているシーンです!ここはちょっと鳥肌ものじゃないのかな?

そして、最後の一曲にして、デビューシングルでもある「世界の終わり」!

よい曲です。

昔、作曲家の吉松隆が、「地球滅亡の時に残したい一枚」として、ブルックナーの交響曲9番(シューリヒト指揮)をあげていたけど、わたしなら、シューリヒトのブル9と並んで、ミッシェルの「世界の終わり」ですね。(あと、もう1曲選べるのなら、デビット・ボウイの「ライフ・オン・マース」!)

「地球の滅亡」でいうと、J・Gバラードの小説にも合う世界観かもしれないなあ~。

と、脱線しかけたけど、このバンドに興味を持った方は、スタジオ録音よりライブアルバムを手に取るべきですね。ライブのほうがよいバンドの典型のような気がします。

というわけで、オススメ!

ミッシェル・ガン・エレファント“THEE MOVIE” -LAST HEAVEN 031011- [DVD]
クリエーター情報なし
ユニバーサルミュージック ポリドール
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