切られお富!

歌舞伎から時事ネタまで、世知辛い世の中に毒を撒き散らす!

8月の歌舞伎座初日に行ってきた!

2020-08-03 19:32:53 | かぶき讃(トピックス)
二月以来、久々の歌舞伎公演に行ってきました。わたしが初日(8/1)に観に行ったのは、第一部(連獅子)と第二部(棒しばり)。三部と四部は月末に観に行きます。というわけで、雑感のみ。

最近感染者が増えてきていたので、ほんとにやるのかな~とは思っていましたが、開幕しましたね。

松竹サイドも相当対策を考えていたとみえて、今までの公演とは違う点が多々あります。注意喚起の意味で、下記に気づいた点を列挙しますね。

・入り口で手の消毒と、スマホを使った体温測定が行われます。(帽子などは脱ぎましょう)
・チケットの半券は自分でちぎるように指示されます。
・ロビーに入ると、無料の簡単なパンフが置いてあります。(当面、筋書きは作らないらしい。)
・場内は飲食禁止。(最低限の水分補給のみ。「客席」でなく、「場内」であることに注意!)
・席は一席ごと。(つまり、集客は半分で満席。)座れない席には赤いタスキが掛けてあります。
・掛け声は禁止。
・幕見席はなし。
・一幕ごとの完全入れ替え制で、入れ替え時は係員が席を消毒。
⇒ したがって、幕間は長いので二部続けてみる人は喫茶店など逃げ場が必要。
・一階の土産物コーナー以外の売店は閉鎖。
・一階の土産物コーナーは場内からでなく、歌舞伎稲荷神社の横から入る。
・地下の土産物コーナーは通常営業。
・芝居が始まると、その幕の主役(一部だと愛之助、二部だと勘九郎)の挨拶と観劇の注意事項のナレーションが入る。
・長唄連中や後見が、長いあごひげみたいな黒い布をマスクにしているんだけど、意外と着物に合っていて、感心。
・帰りは、ロビーの混雑を避けるために、係員の指示に従って、席の順に退場するよう指示される。

というようなわけで、松竹サイドも相当考えてやってるなあ~とは思いました。とはいえ、キャパの半分しか客が入れられないというのは、興行サイドとしては相当つらいはず。消毒だって人件費は膨らんでいるでしょうから大変だし、エンタメにとっては重要な土産物等のその他収入も限定されてしまって、まあ、察して余りある状況。

とにかく言いたいのは、民間レベルでは伝統演劇の灯が消えないように努力しているんだから、政治とか行政はちゃんと感染対策等の政策を打ってくれということでしょうか!

なお、芝居の方ですが、特に一部の愛之助への拍手は熱かったです。テレビでの活躍もあるけど、最初のナレーションも含め、大きな役者になりつつあるな~と思いました。

来月は、吉右衛門の「引窓」に、玉三郎の「鷺娘」! チケット争奪戦ですね! では!!



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2 コメント

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観劇 (fortheday)
2020-08-04 10:02:03
明日は日比谷の宝塚に行ってきます。
新しい観劇様式の劇場は初めてです。
兵庫は2日から公演中止になって、今は気を遣いすぎる程使っても仕方ないですね。
返信する
コメントありがとうございます。 (切られお富)
2020-09-06 22:59:00
forthedayさま

コメントありがとうございます。
諸般の事情でご返事が遅れました。すいません。

宝塚も関係者に感染者が出たりして大変だったみたいですが、途切れながらも公演をしていくんでしょうか。

文楽も土日中止だったし、演劇関係者のご苦労は察して余りあるという感じですね。

ファンの粘りが各演劇の延命の肝になるかもしれませんね。
返信する

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