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たまたま縁あって聴いたんですが、よいですね、井上ひさしの太宰治に関する講演。この人の作家研究本(?)は、どれも細かい、具体的な人物像にこだわっていて面白いんですが、肉声で聴くとまた違います。ちなみに、太宰と井上ひさしって背格好が近いとは!(顔はだいぶ違うけどね!)
太宰の身長が174センチで体重が58キロ、当時の男性の平均身長が160センチほどだったことを考えると大男だったというのは知っていましたが、井上ひさしと背格好が大体同じって、本人の談ですが、意外でした。考えてみれば、坂口安吾も180センチくらいの大男だったというし、無頼派って意外と肉体派なんですよね。文弱とは全然違う。
で、このCD、具体的な情報満載で面白いです。しかも、証言が三つあってはじめて信じるようにしているというんで、かなり信憑性がある。また、太宰が歯が悪いというのは、ルードヴィッヒ二世を思い出しました。歯の悪い貴族って、ヴィスコンティの描く世界みたいだなと。
また、井上ひさしの好きな太宰作品が「惜別」だっていうのは、これまた意外でしたね。魯迅の日本留学時代を描いた作品ですが、久々に読み返そうかなと思いましたよ。
というようなわけで、桜桃忌に聴くとよいんじゃないのかな?
太宰の身長が174センチで体重が58キロ、当時の男性の平均身長が160センチほどだったことを考えると大男だったというのは知っていましたが、井上ひさしと背格好が大体同じって、本人の談ですが、意外でした。考えてみれば、坂口安吾も180センチくらいの大男だったというし、無頼派って意外と肉体派なんですよね。文弱とは全然違う。
で、このCD、具体的な情報満載で面白いです。しかも、証言が三つあってはじめて信じるようにしているというんで、かなり信憑性がある。また、太宰が歯が悪いというのは、ルードヴィッヒ二世を思い出しました。歯の悪い貴族って、ヴィスコンティの描く世界みたいだなと。
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![]() | 井上ひさし講演 第1集(名優太宰治) 新潮CD (新潮CD 講演) |
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