
話のタネに観ました。簡単に感想っ。
割と楽しめましたネ。観ている間は全然長く感じなかったし…。
一応弁明しておくと、わたし、「不良文化」、「ヤンキー文化」みたいなものって大嫌いです。
だいたい、わたしの経験では「不良」とか「ヤンキー」って、バカな上に趣味が悪い、美しくない!わたしは、バカでも趣味がよくて美しければ許すんですが、彼らには許せる要素なんて何も感じない。
しかも、あくまでわたしの経験では、元「ヤンキー」とか元「不良」って、たいてい体制迎合的なんですよね。ま、「現役」のときだって、上下社会に生きてるわけだし、全然アナーキーな存在でも何でもない。仕事するようになって余計に感じるけど、仕事でアナーキーなひとで、元「ヤンキー」なんて一度もあったことがないですね。根性ないと、アナーキーな仕事師にはなれないんだけど…。
と、ひとくさりヤンキー批判をやったところで、映画の話に戻ります。
監督の「不良」時代をベースにしたこの映画。ヤンキー嫌いのわたしでも案外楽しめた理由は、ストーリー的にそれなりのまとまりがあったってことですかね~。
特に、全然期待してなかった上地雄輔が、じつはいい役者だってことに気づかされただけでも、見た甲斐はありました。
ただ、この映画って、映画的な撮り方では全然ないという印象は残りましたね。たぶん、品川ヒロシ自身もそれほどの映画ファンではないという感じはします。
というのも、映画的な画作り、映像主義的な感動が皆無で、カット割りも少年マンガのコマ割でしかない。具体的いえば、数多く登場する乱闘シーンの芸のなさが典型なんじゃないですか。
土手や倉庫など、"いかにも"という場所での乱闘シーンはその空間を活かした演出とはとてもいえないもので、少年マンガそのものって感じ。(少ない手の内で撮ってるってこと。)
たとえば同種の作品・那須博之監督の『ビーバップ・ハイスクール』と比べると判りやすいのですが、『ビーバップ~』の池や電車内部での乱闘シーンは映像主義的な快感がある上に、カメラ・レンズのヴァリエーション、クレーンや移動車を使ったアングルの変化などは、『ドロップ』と比べると大人と子供くらいのテクニカルな差を感じます。(気になった人は、『ビーバップハイスクール』の一本目をご覧ください!)
また、登場人物ふたりの会話シーンなんて、すべってる漫才そのもので「役者に芝居をつける」(つまり、「演出」。)ということにたいする不慣れを露呈してしまっているんですよね。
が、しかし、最後まで観れたし、観ている間は不満を感じなかった!
(上記の不満は家に帰ってから、よく考えたら「あれ?」って感じで出てきた感想。)
ということは、この映画に関しては監督のテンションが貫かれたということではないかしら?
というわけで、この映画に関しては一応○。でも次回作を見たい監督、映像作家ではないなというのが、わたしの結論ですね。
興味のある方はどうぞ!
割と楽しめましたネ。観ている間は全然長く感じなかったし…。
一応弁明しておくと、わたし、「不良文化」、「ヤンキー文化」みたいなものって大嫌いです。
だいたい、わたしの経験では「不良」とか「ヤンキー」って、バカな上に趣味が悪い、美しくない!わたしは、バカでも趣味がよくて美しければ許すんですが、彼らには許せる要素なんて何も感じない。
しかも、あくまでわたしの経験では、元「ヤンキー」とか元「不良」って、たいてい体制迎合的なんですよね。ま、「現役」のときだって、上下社会に生きてるわけだし、全然アナーキーな存在でも何でもない。仕事するようになって余計に感じるけど、仕事でアナーキーなひとで、元「ヤンキー」なんて一度もあったことがないですね。根性ないと、アナーキーな仕事師にはなれないんだけど…。
と、ひとくさりヤンキー批判をやったところで、映画の話に戻ります。
監督の「不良」時代をベースにしたこの映画。ヤンキー嫌いのわたしでも案外楽しめた理由は、ストーリー的にそれなりのまとまりがあったってことですかね~。
特に、全然期待してなかった上地雄輔が、じつはいい役者だってことに気づかされただけでも、見た甲斐はありました。
ただ、この映画って、映画的な撮り方では全然ないという印象は残りましたね。たぶん、品川ヒロシ自身もそれほどの映画ファンではないという感じはします。
というのも、映画的な画作り、映像主義的な感動が皆無で、カット割りも少年マンガのコマ割でしかない。具体的いえば、数多く登場する乱闘シーンの芸のなさが典型なんじゃないですか。
土手や倉庫など、"いかにも"という場所での乱闘シーンはその空間を活かした演出とはとてもいえないもので、少年マンガそのものって感じ。(少ない手の内で撮ってるってこと。)
たとえば同種の作品・那須博之監督の『ビーバップ・ハイスクール』と比べると判りやすいのですが、『ビーバップ~』の池や電車内部での乱闘シーンは映像主義的な快感がある上に、カメラ・レンズのヴァリエーション、クレーンや移動車を使ったアングルの変化などは、『ドロップ』と比べると大人と子供くらいのテクニカルな差を感じます。(気になった人は、『ビーバップハイスクール』の一本目をご覧ください!)
また、登場人物ふたりの会話シーンなんて、すべってる漫才そのもので「役者に芝居をつける」(つまり、「演出」。)ということにたいする不慣れを露呈してしまっているんですよね。
が、しかし、最後まで観れたし、観ている間は不満を感じなかった!
(上記の不満は家に帰ってから、よく考えたら「あれ?」って感じで出てきた感想。)
ということは、この映画に関しては監督のテンションが貫かれたということではないかしら?
というわけで、この映画に関しては一応○。でも次回作を見たい監督、映像作家ではないなというのが、わたしの結論ですね。
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