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切られお富!

歌舞伎から時事ネタまで、世知辛い世の中に毒を撒き散らす!

映画の日に観た3本!

2017-03-01 00:00:00 | アメリカの夜(映画日記)
仕事辞めて早々、映画の日に映画三本鑑賞。自由人だ!「沈黙」、「君の名は。」、「ラ・ラ・ランド」を観てきました!簡単な感想のみ。

①「沈黙」

以前、NHK-BSでやったドキュメンタリーに関する記事も書いたんで、ちゃんと原作もあらかじめ読んで鑑賞。悪くはなかったし、映画オタク・スコセッシらしい、黒澤っぽい画面や、まんま溝口っぽい映像も出てくるんですが、正直長かった!あと、いまいちスリリングじゃないんですよね。棄教という選択と信者の生死が絡むんだから、もっとサスペンス的であってもよいと思うんだな~。あと、ネタバレにならない程度に書くけど、最後の方は省略してよかったんでは。最後が蛇足気味という気もしたな~。あくまで私見ですけど。


②君の名は。

正直、期待してなかったし、前半だけ観ていたら「若い子の観る映画」なんだけど、半分過ぎたくらいから、この映画が震災以後の気分とか現代を巧みに描いた映画だと気付いて、かなり感動しました。

アニメなんて、大きな資金が集まらないと作れないジャンルなんで、もちろん制約はあるわけなんだけど、こういう世界観を東宝という大手配給でやったこと、たくさんのお客さんが入ったこと、これは正当に評価されないといけないと思いました。

こういっちゃなんだけど、井筒さん、あんたの映画より現代をこの映画は描けてるよ。荒井晴彦さん、聞いてます?というのが、わたしの感想です。あと、音楽もマッチしていてよいですね。いろんな意味で久々に感心した邦画でした。最近のガキ向けアイドル映画とは似て非なるものです!

③ラ・ラ・ランド

アカデミーのこともあったんで観たんですが、満席だったな~。結論からいうと、内容的にも形式的にもアメリカ版ジャック・ドゥミって感じでした。前半の車の渋滞のシーンなんかはどうやって撮ってるだって思ったし、原色を使った色彩設計もよい意味でヌーヴェルヴァーグっぽい。ただ、後半がかったるいのと、最後の方だけ「バンドワゴン」風のハリウッド仕立てになって、少し予定調和だったかな、と。あと、終わり方の皮肉さもハリウッドというよりフランス映画風か。全体に悪くはなかったけど、作品賞がこの映画じゃなかったのは当然な気もしました。だって、内容は濃くないから。個人的には、同じ監督の「セッション」の方がわたしは面白いですね。ま、観て損はないと思いますけど。

なお、ミュージカルへのオマージュでいうとウディ・アレンの「世界中がアイラブユー」の方はハリウッド・ミュージカル賛歌って感じで、この映画とは対照的かもしれませんね。ご参考にどうぞ!

以上のような感じで、ハリウッドの話題作2本より、日本のアニメに深く感心したわたしでした。別に愛国心とやらで言ってるわけじゃないけどね。

君の名は。(通常盤)
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Universal Music =music=


沈黙 (新潮文庫)
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Ost: La La Land
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セッション(字幕版)
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世界中がアイ・ラブ・ユー (字幕版)
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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
映画 (fortheday)
2017-03-18 06:43:35
色々ご覧になっていますね。
マリアンヌと愚行録が良かったですよ。どちらも明るい気分にはなれないですが・・・
映画会社がそれぞれポイントカードがありますが、ポイントカードを統一できないものでしょうかね。囲い込みたいので無理ですよね。
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コメントありがとうございます。 (切られお富)
2017-05-08 12:22:25
forthedayさま

コメントありがとうございます。ご返事が遅れて恐縮です。

マリアンヌと愚行録、観たいですね。でも、最近はすぐレンタルになりますからね~。劇場でみようか、いつも迷うところです。

最近レンタルで観たなかでは、『スクープ』がよかったです。福山雅治好きじゃなかったんですが、この映画の役は良かったかなと。それにリリーフランキーが怪演で。

あと、ポイントカードの件は深く同意。シネコンの予約の仕組みも統一してほしいです。
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