切られお富!

歌舞伎から時事ネタまで、世知辛い世の中に毒を撒き散らす!

風と雨と男と女

2012-04-01 10:30:00 | アメリカの夜(映画日記)
昨日は恐ろしい風に雨が加わって酷い一日でしたけど、わたしは歯医者&美容院に行ったりして、なんだか妙に忙しかった!特に美容院なんか見事に空いてて、ちょっと得した気がしましたけどネ。さて、強風と雨で連想する映画というと、わたしの場合はジョン・フォード監督の『静かなる男』と蔵原惟繕監督の『風速40米』。ジョン・ウェイン&モーリーン・オハラ、石原裕次郎&北原三枝のガタイのよいカップルの激しい恋愛って感じがね。嵐にはタフな大男が似合うんでしょうか?どちらの映画も意外と語られない傑作なんですけど、興味のある方はどうぞ!

『静かなる男』はジョン・フォード監督お得意のアイルランドネタですが、有名な嵐の中のキスシーンがね。風で山小屋に引き戻されるみたいな芝居もあったような気がするし、ジョン・ウェインの白いシャツが雨に濡れて透けるなか、熱烈なキスシーンが…。

『風速40米』は近年再評価が進む蔵原惟繕監督の初期の傑作。この人の演出って躍動感が素晴らしくて、運動神経の良い石原裕次郎とは特に相性がよかった。個人的には世評の高い『愛の渇き』とか『執炎』みたいな吉田喜重もどきの文芸映画より、『何か面白いことないか』とか『憎いあンちくしょう』、あと意外とちゃんと見直している人が少ない『銀座の恋の物語』の自在なカメラワークなんかがわたしは好きですね。あと、林真理子の『RURIKO』って本にほのめかされたように、蔵原監督と浅丘ルリ子の不倫っていうのもちょっと興味あるんだけどナァ…(日経新聞の「わたしの履歴書」やらないかな?!、浅丘さん!有馬稲子、佐久間良子に続く映画界暴露ネタということで。)。

で、本題の『風速40米』に話を戻すと、最初の山小屋のシーンから最後の乱闘シーンまで、雨とアクションがマッチしてよいんですよね。それにこの頃の北原三枝はやっぱりカッコよくてなかなか。

というわけで、なんだか徒然なるままに書いてみました、半端なお天気ネタでした!

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