あんまり期待しないで見たら、職人芸的な佳作で、ビックリ!はっきりいって、うまいです、正式離婚が話題の竹内結子以上に、根岸吉太郎の演出が!
こんなことをいうと怒られそうですが、復活してきてるんだなあ、根岸吉太郎、って思えるほどの冴えを見せたこの映画は、アンバー系の美しい画面に、往年の根岸作品を思わせる編集の切れ味。
簡単に言うと、80年代を舞台に、父親の愛人とひと夏を過ごした少女の話ってとこなんだけど、芸達者な役者が揃っていた上に、的確なアングル、演出の連続で、正直、唸らされ通しでした。
原作は読んでないけど、原作者・長嶋有の80年代ノスタルジア的なディテール(お菓子とかおもちゃ、テレビなどの小道具)もうまくはめ込まれていたし、思春期の少女特有の遠慮(台詞でいうと「(わたしは)いい」という台詞の連続)と、その遠慮を突き抜けさしてくれる父親の愛人(竹内結子)の、じつはコインの表と裏みたいな<女>の関係がうま~く描かれてました。例えば、母親と愛人の遭遇場面とか、海辺の町の温水洋一の家に二人が一泊するくだりで、少女が家に電話しようとするカットとかね!
わたしが一番好きな根岸作品は『女生徒』という、今は見ることができないらしいロマンポルノ作品で、ヒロインと中年オヤジの関係や、ヒロインの友達との関係の面白さ、そして、あっという感じの終わり方に魅了されたのですが、今回のこの映画、『サイドカーに犬』でも、おしまいははっとさせられたなあ~。
というわけで、たった95分弱の長さに納められた秀作。こういうコンパクトなまとめ方って、今の若手監督にはない技量ですね。
オススメです!
こんなことをいうと怒られそうですが、復活してきてるんだなあ、根岸吉太郎、って思えるほどの冴えを見せたこの映画は、アンバー系の美しい画面に、往年の根岸作品を思わせる編集の切れ味。
簡単に言うと、80年代を舞台に、父親の愛人とひと夏を過ごした少女の話ってとこなんだけど、芸達者な役者が揃っていた上に、的確なアングル、演出の連続で、正直、唸らされ通しでした。
原作は読んでないけど、原作者・長嶋有の80年代ノスタルジア的なディテール(お菓子とかおもちゃ、テレビなどの小道具)もうまくはめ込まれていたし、思春期の少女特有の遠慮(台詞でいうと「(わたしは)いい」という台詞の連続)と、その遠慮を突き抜けさしてくれる父親の愛人(竹内結子)の、じつはコインの表と裏みたいな<女>の関係がうま~く描かれてました。例えば、母親と愛人の遭遇場面とか、海辺の町の温水洋一の家に二人が一泊するくだりで、少女が家に電話しようとするカットとかね!
わたしが一番好きな根岸作品は『女生徒』という、今は見ることができないらしいロマンポルノ作品で、ヒロインと中年オヤジの関係や、ヒロインの友達との関係の面白さ、そして、あっという感じの終わり方に魅了されたのですが、今回のこの映画、『サイドカーに犬』でも、おしまいははっとさせられたなあ~。
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ところで、携帯アドレス変えました?連絡したいことがあるので、宜しかったら当方携帯にアクセスくださいませんか?(こんなことブログに書き込むのはルール違反なんでしょうか?)