ハンセン病だった父親の死後認知裁判、最高裁でも認められず

 口頭弁論を開かずに判決期日を指定したことで、認知請求を却下した1、2審判決が確定する見通しということだ。19日に判決が言い渡される。
 1、2審では、父親が認知を拒んできた背景にあるハンセン病差別という事情には同情が示されたが、「法秩序の維持」を強調する裁判所を前に、死後3年以内では訴訟はとうてい起こし難い社会状況であったことや、何より父子の強い絆を法的にも認めてもらいたいと願う原告の強い思いは届かなかった。
 専門家からは現行の認知制度そのものの差別性や問題点を指摘する意見書も提出されていた。

ヨミウリ・オンライン
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20061207i217.htm

元ハンセン病の父、死後認知認めず…上告棄却へ

 父親が元ハンセン病患者だった東京都内の女性(55)が、父親の死亡から約6年後に父子関係の認知を国に求めた訴訟の上告審で、最高裁第3小法廷(上田豊三裁判長)は7日、判決を今月19日に言い渡すことを決めた。

 2審の判決を見直す場合に必要な口頭弁論を開かずに判決期日を指定したことで、認知請求を却下した1、2審判決が確定する見通し。

 父親は、女性の母と内縁関係にあったが、女性が2歳だった時にハンセン病を発症。「認知すれば、病気への偏見で差別される」として、女性を認知しないまま、98年に死亡した。

(2006年12月7日23時32分  読売新聞)

 

Yahooニュース―時事通信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061207-00000147-jij-soci

ハンセン病元患者の娘、敗訴確定へ=死後認知訴訟、19日に判決-最高裁

 ハンセン病への差別を恐れ、患者だった父親から認知されなかった東京都内の女性(55)が、国に「死後認知」を求めた訴訟の上告審で、最高裁第3小法廷(上田豊三裁判長)は7日、判決を19日に言い渡すことを決め、関係者に通知した。弁論が開かれていないため、女性側敗訴の一、二審判決が確定する見通し。 
(時事通信) -

 

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 韓国在住者へ... 胎児標本:星... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。