“基本法” 報道―4月24日

4月24日共同通信2本、NHKニュース

超党派で早期成立を確認 ハンセン病の新規立法

2008.04.24 共同通信 

 ハンセン病療養所の入所者らの権利擁護を図る新規立法をめぐり、超党派の国会議員でつくる二つの議員懇談会が二十四日、都内で合同の会議を開き、今国会中に議員立法での成立を図る方針を確認した。
 新法の柱は、療養所での医師、看護師や介護士らの確保や、現在は原則として認められていない地域住民の診療などを認めて、療養所の将来構想づくりを後押しすることなど。細部を詰めた上、衆院厚生労働委員長提案の形で成立を目指す方向。ただ、同席した厚生労働省の担当者は、医師確保が義務規定となることなどに懸念を示した。
 通称「津島議懇」会長の自民党の津島雄二元厚相は、与野党対決の激化などで国会運営が混乱する可能性があることを念頭に「いかなる事態となっても、成立させる」と強調。通称「藤井議懇」会長の民主党の藤井裕久元蔵相も同様の考えを示した。
 藤井氏の前の会長だった江田五月参院議長や入所者自治会の代表も出席。江田氏は法案成立を求めた署名集めなど、入所者らのこれまでの取り組みに謝意を示した。
 懇談会の正式名称は、津島議懇が「ハンセン病対策議員懇談会」、藤井議懇が「ハンセン病問題の最終解決を進める国会議員懇談会」。


「明るい光」と新法に期待 ハンセン病療養所入所者ら


2008.04.24 共同通信  

 「前途に明るい光が差し込んだ」。ハンセン病療養所の将来構想づくりを後押しする新法案が今国会に議員立法の形で提出される見通しとなったことを受け、各地の入所者らは二十四日、厚生労働省で会見し、早期成立に期待を寄せた。
 全国ハンセン病療養所入所者協議会の宮里光雄(みやざと・みつお)会長(73)は「一日も早く新法を成立させ、地域の特性に合った療養所の将来像を地元と一体になって考えていきたい」と強調。
 ハンセン病国賠訴訟の全国原告団協議会副会長、竪山勲(たてやま・いさお)さん(59)は「入所者にはもはや帰るところがない。国は最後の一人まで面倒を見るというが、療養所の将来構想についてビジョンを示してこなかった」と批判した。

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ハンセン病・入所者支援 超党派議員懇 基本法成立方針を確認

2008.04.24 NHKニュース 

 ハンセン病問題を検討している超党派の国会議員でつくる2つのグループが、合同で会議を開き、ハンセン病療養所に入所している人たちを支援するため、国の責任で医療や生活水準を保つなどとした基本法を今の国会に提出して成立を図る方針を確認しました。

 きょうの会議は、与野党の国会議員をはじめ、全国のハンセン病療養所に入所している人や支援者なども出席しました。

 会議では、はじめに、ハンセン病の元患者を支援するための基本法の制定を求める80万人分余りの署名が、超党派の国会議員でつくる2つのグループの代表に手渡されました。

 そして、入所者が、「来年で隔離生活が70年になる。『生きていて良かった』と思えるよう、最後の願いとして基本法を制定して欲しい」と述べました。

 基本法の素案には、▽療養所に入所している人たちについて、国の責任で医療や生活の水準を保つことや▽療養所を退所した人たちには、生活資金を支給することなどが盛り込まれています。

 出席した国会議員からも、基本法の早期成立を図るべきだという意見が相次ぎ、今の国会に法案を提出して成立を図る方針を確認しました。

 2つのグループは、今後、法案の条文づくりを進め、早ければ大型連休明けにも国会に提出したいとしています。


他 沖縄タイムズ、秋田魁新報

 

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