火の粉の中をかいくぐって・・・。

　昭和天皇が靖国神社に参拝しなくなったのはＡ級戦犯合祀に不快感を持ったからということが新聞に大きく出ていました。何故７８年に合祀をしたのでしょうか？しなくてはならない理由は何処にあったのでしょうか？この戦犯者達の誤った戦争のために大勢の若者たちが戦場で亡くなったのに・・・。合祀のために中国や韓国とうまくいかない理由のひとつでもありますよね。
　この戦争の東京大空襲の時に、私は、まだ小さな子供でした。歳の離れた一番上の姉の背中に背負われて逃げ惑いました。春嵐の時で、火の粉の中をかいくぐる様にして国鉄の高架線の裏側に逃げました。何時のまに背中で寝てしまいました。朝になって背負われたねんねこ半纏の中から首を覗かせるとあたり一面きれいに焼け野原と化していました。焼け焦げた木の電柱が彼方此方で焼け爛れて煙を上げていました。良く助かった・・・。後に姉が語ってくれたのには、遺体がごろごろしていてピッケルのようなもので刺して、数人でトラックに放り投げていたそうです。戦争はいや・・・。今こうしていられるのもこの姉のお陰です。この姉は、２７年も前に若くしてなくなってしまいました。