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SuperDepthの想い出。

2014-01-22 21:51:19 | ゲーム
つい先日、ふと思い立って「YouTube」で「SuperDepth」と検索したらプレイ動画がいくつか見つかり、再生数は少ないけど、やっぱこの名作ゲームそこそこ知られてたんだなぁと思ってなんだかしみじみしてたはいいが、いざ動画を再生してプレイを見ていたら、過去のゲーム熱がふつふつと甦り、あまりの懐かしさに涙があふれてきて止まらなくなった。





その昔、パソコン通信ホスト「アスキーアート」で活躍していた天才ゲームクリエイト集団、「Bio 100%」が1991年8月10日にNECのPC-98用として発表したパソコン用フリー・ゲーム、「SuperDepth(スーパーデプス)」。



これは宇宙戦艦「ヤマ卜(やまぼく)」を操作して機雷やミサイルを避けつつ、敵の潜水艦や飛行機、宇宙船、そしてボスを撃墜していく4方向キー&2方向ショットのシンプルなシューティング・ゲームなんですが、ステージ構成が、



1.「対潜(海上で左右移動・武器は艦の前・後端から垂直落下する爆雷)」



2.「対空(海上で左右移動・武器は艦の前・後端から垂直発射されるミサイル)」



3.「宇宙(宇宙空間で上下左右移動・左右自由スクロール・武器は艦の前・後端から水平発射されるミサイル)」



4.「ボス戦(「宇宙」に同じ)」



↑の4シーンセットで1ステージとして全3ステージしかない単純な「周回ゲーム(エンディング終わってもまたステージ1にループしてずっと輪廻するゲーム)」なのに、なぜかすごく面白くて中毒性があり、今から15、6年前、当時中学生だった私はいつも昼休みになると、新型パソコンと入れ換えられてあとはただ処分を待つ身となったボロいパソコンが何台か放置されていた理科室へ一目散に走って行って、ゲーム好きな友達と「移動担当」・「ショット担当」と役割分担して一緒にプレイしまくってました(キーボード操作なので、一人で長時間やると指がつるから…)。





上下に「N」の字を描くように進む敵キャラ「Hoot(私達は「マンボウ」って呼んでた)」を撃墜すると、「自艦の移動スピードアップ」や「ショット強化3種類(一度に連射できる数が増える、爆雷に横揺れの動きが加わる&ミサイルが3方向に出るようになる、ショットのスピードアップ&ミサイルが貫通するようになる)」などのパワーアップアイテムを落としてくれるんですが、なかには文字通りの「Full Power」や、画面上の敵と敵のショットを全て瞬時に消し去ってくれる「Flush Bomb」があり、それらのアイテム欲しさにマンボウを深追いしてやられてしまうことがほとんどだったなぁ…(笑)。



システム面では、自艦がパワーアップするとそれに比例して敵の攻撃も激化したり、画面内&外にいる敵の位置や動き、種類まで判別できる「レーダー」が凄く便利で良いアイデアでしたね。



攻略面だと、自爆からの破片攻撃や特攻など、シューティング定番のウザい敵がいて最初はてこずりましたが、ボスが案外弱いのでクリアはわりと簡単でした。



ラスボスの「B.P.S.M.」も含め、3体のボス全てが弱点に20発の攻撃で倒せます。



…まぁボス戦よりも、普通のステージのほうが大勢の敵にハメられたりするぶん、よっぽど難しいです(笑)。



そういう運の悪いことにならなければ、シューティング・ゲームとしてはかなり易しい難易度設定。





しかし、何度クリアしても飽きずに毎日昼休みにこのゲームをやってたのは、たんにゲームが面白かったというだけでなく、起動音やエラー音を出すためのブザーがあるだけでちゃんとしたスピーカーすら付いていなかった昔のパソコンならではの「ビープ音」のみで工夫して作られた音楽が秀逸だったからなんじゃないかなぁ…。



いかにも「マーチ」っぽいタイトル画面と対潜シーンの曲や、戦艦が大量の飛行機を相手にするのはちょっと不利、な感じがよくでている(笑)哀愁を含んだ対空シーンの曲、やたらテンション上がって無駄に動き回ってしまう、ちょっとテクノ的な宇宙シーンの曲、やはりテクノ的だけど緊張感のあるボス戦、そしてゲームの目的である「滅びてしまった地球に代わる「第2の地球」」を無事発見したエンディングで流れる、しょぼい音なのになぜか壮大でジ~ンと感動してしまう曲。



音のチープさが、同じくチープなドット絵の雰囲気とよくマッチしてるんだよなぁ…。



Bioのだいたいのゲームで音楽を担当していた「finさん」が作曲したこれらの曲はどれも私の好みにピッタリはまっていて、今でも全曲が脳のシワにこびりついています。





「SuperDepth」は、本当に、あらゆる面で素晴らしい出来の最高のゲームだった…。





実はこのゲームにはいくつか続編があって、「SuperDepth(1作目)」とほぼ同じ作りとBGMで一部を改良した、1995年2月20日発表の「SuperDepth2 "finalty"」は残念ながら私はプレイする機会がありませんでしたが、同じく発表が1995年2月20日のBio初のWindows用ゲーム、「WinDepth」は友達の家のパソコンに入ってたので、これまたアホみたいにプレイしまくってました。





この「WinDepth」は「Windows」のスペックを活かして前作よりもグラフィックや音が大幅に進化した反面、「SuperDepth」から「対空シーン」・「宇宙シーン」・「ボス戦」を無くし、「パワーアップ系アイテム」も全て捨て去って、アイテムは「味方爆撃機による絨毯爆撃(「Flush Bomb」の弱体化版)」のみ、ステージも全面「対潜」のみで敵は数種類の潜水艦とクラゲ型モンスターだけとなった、とてもシンプルなものでしたが、「誘爆」の要素が加わったことで、誘爆の範囲内にいる敵艦どうしを一発の爆雷で一網打尽にする爽快感がなんともいえない楽しいゲームでした。



「バォ~ン!!」←って感じの軽い爆発音が凄く小気味良くて…(笑)。



敵が自由に動いて攻撃してくる通常ステージが2面続いたあと、敵が一切の攻撃をしてこず、複数で列(フォーメーション)を組んで通過していく「誘爆ボーナススコア」狙いのチャレンジングステージを1面はさむ、というパターンが続いていく面構成も面白いです。



「次のチャレンジングステージでは一番底のほうに一列の艦隊が通過するから、ステージ開始前に急いで画面端へ行って、先頭の潜水艦に当たるように早めに爆雷投下しなきゃ…」

とか、

「今度は左右から「スラッシュ」状に並んだ艦隊が左右同時に来てすれ違うやつだけど、中央で交差して「X」になったときに爆破するよりもすれ違って「V」になったときに端を爆破して誘爆したほうが高スコアだな」

↑…などと作戦考えながらプレイする楽しみがありました。



なので、あの当時は全チャレンジングステージの敵艦の配列を空で覚えてたなぁ(笑)。



それくらいハマりましたね。



十数隻の潜水艦を、一発の爆雷で全て殲滅したときの快感ときたらもう…(笑)。





…ただ、この「誘爆」には自艦も巻き込まれちゃうので海面付近に敵艦がいるときは攻撃するのに注意が必要だし(敵艦が海面付近ばっかりウヨウヨしている嫌なステージがある)、海底のほうから誘導ミサイルを撃ってくるオリーブドラブ色のミサイル艦ばかりがぞろぞろ出てくるステージや、こちらのいる位置へ向かって少しずつ浮上してきて海面まで到達し体当たりしてくる紫色の巨大クラゲ型モンスターなんかが、とにかく、めちゃくちゃウザかった…。



そいつらが大発生する後半のステージは、味方機によるありがたい「絨毯爆撃」や「奇跡」の力を借りないと、もはやクリア不可能です(笑)。



普通に動くこともままならない、地獄の「罰ゲーム」(笑)。





そしてやっぱりこの「WinDepth」でも特筆すべきは、ゲーム開始時に無線の音と同時に始まるミュージック。



「SuperDepth」の「対空シーン」で流れる曲をアレンジした、哀愁感のあるたった2分50秒くらいの曲がループするだけで、いわゆる「ステージの切れ目」がないこのゲームではこの一曲だけがゲーム開始から最後までずっと流れ続けるんですが、この曲がもう、私史上最高のゲーム音楽と言っていいくらいに良いッッッ!!!



動画サイトで久しぶりにこの「WinDepth」の曲を聴いたとき、やっぱりかなり込み上げてくるものがあって、また涙してしまった…。

まさに、名曲!!!!!



…私もあれからずいぶん歳とったもんだ(笑)。




…そして、私が「SuperDepth」と「WinDepth」にハマッていた当時、「Bio 100%」のホームページ内でダウンロードできた幻のリメイク版、「SuperDepth β版」。



何せ今から15、6年も前のことだから記憶が定かじゃないんですが、この「β」は、当時製作中だった「SuperDepth」の「リメイク版」の「体験版」的なもの、と説明されていたような気がする…。



ステージはまんま「SuperDepth」の「ステージ1」をコピーしたものなんですが、グラフィック(ドット絵)は格段にパワーアップしていてオリジナルとは比較にならないくらいに綺麗だったし、音楽もオリジナルの良さを損なわないアレンジが素晴らしくて当時のフリー・ゲームとしては超ハイクオリティでした。



しかしこれはあくまで「体験版」なので、1面のみしかプレイできないし、パワーアップアイテムの色が一部オリジナルと違っていたりしたのが残念でしたが、オープニング画面でなんと「BGM試聴モード」が選択できるようになっていて、ここで大好きなエンディング曲のアレンジバージョンを先取り試聴できるのが良かった!!



もうゲームそっちのけで聴きまくった(笑)。





しかしこの「β版」、ホームページでは「近日完成、現在鋭意製作中!!」みたいなこと書いておいて、結局完成することなくホームページごと闇に消えた……と記憶している(笑)。



「Wiki」で「SuperDepth」を調べても「β版」について一言も書いていないので、まさか本家Bioとは全く関係の無い「海賊ソフト」だったのかもと思ったりしてたんですが、「Bio 100%」の「概要」を見てみると、

「1999年 ハードディスクのクラッシュ及びサーバ障害を期に活動を休止。メンバーは各方面で活躍している模様。」

↑とあります…。



なるほど、私が「SuperDepth」シリーズにハマッていた中学生の頃と「年」がピッタリ一致する…。



そういうことだったのか…(悲)。





…いやでもBioは現在、「SuperDepth」を「Flash」や「Android」のアプリに移植したりといった散発的な活動を続けているし、Windows版も現在製作中とかいうし、これはもしかしたら「β版」の復活もあるのではないか!?



期待したいと思います。



…というか、これまでのBio全ゲームをまとめてPSPなんかで遊べるデータを作ってください。絶対楽しいから。



スマホよりもやりやすくて電池残量も気にしなくていいし、なにより横長の画面だから敵の攻撃を避けやすい(笑)。



まぁ「縦画面」に設定したら地獄だけど(笑)。





ちなみに、Bioのメンバーそれぞれの活躍ぶりがすさまじいんです…。



代表格の「alty」こと「森 栄樹さん」は「Microsoft」にいたときに「DirectX」の開発に携わっていて、「ドワンゴ」の代表取締役副社長だったときもあるし、現在も「有限会社バイオ百パーセント」と彼がドワンゴの大株主。



そのドワンゴにはBioのメンバーが複数働いてるし、他にも「ニコニコ動画」の開発をしている人がいたり、社会現象になったあの「たまごっち」の企画・開発・デザインに携わっていたり、「ウェブマネー」の決済システムを作ってたり…。



2001年に「2ちゃんねる」の転送量増大によるサイト閉鎖危機を、掲示板のプログラムを改良することで救ったのもBioのメンバーだそうです。



やはり、天才チームだ。





…てなわけで皆様も、是非「Flash版」、「Android版」の「SuperDepth」をダウンロードしてプレイしてみてください。



やってみて面白いと思うかどうかは人それぞれなのでアレですが、「SuperDepth」を通して、このゲームが作られた当時の若手プログラマー達によるパソコンゲーム作りのムーウ゛メントの一端を垣間見ることができる…かも。



また、Bioはこの「SuperDepth」以外にも独創的な楽しいゲームをたくさん作っていますので、古いパソコンゲームに興味のある方は是非ネットで探してみてください。





ダウンロードが嫌な方は、最初に述べたように「YouTube」でプレイ動画やサントラ的動画が見れると思うので、「SuperDepth」、もしくは「WinDepth」で、「検索」(笑)。





そういえば、Wikiによると2009年の2月に、Bioのほぼ全てのゲームを網羅したゲーム音源と、「SuperDepth」の吹奏楽アレンジを収録した4枚組神CD-BOXセットが810セット限定で配布されていたのだとか!!!



ぎゃあぁぁぁ!!!



欲しいッッッ!!!!!





誰か持っている人いたら、私に譲ってくれませんか…。



_/乙(、ン、)_



もしくは、Bioさんによる再配布を希望!!!!!



でも一応、このCD-BOXに収録されている音源は「Bio 100%」の復活したオフィシャル・サイト上でもれなく全て試聴できるそうです。



「YouTube」などでも、ファンの方が「SuperDepth」や「WinDepth」の名曲を独自にアレンジして披露している動画があり、どれも秀逸な出来なので是非一度ご覧あれ(「nyunube91」さんと「k3438touhou」さんによる「WinDepth」のアレンジ演奏が素晴らしいです)。





…ずいぶん久しぶりに熱く語ってしまった…(笑)。

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