ベスパとロックと猫。

私、ペイジの自由ブログ。

愛車は「ベスパ180ss」です。

ついにブログ開始から四年経ちました。

祭典の日…そのさん。

2012-11-23 22:18:52 | 音楽
ボーナスDVDについて少し。





このディスクには、O2での本番の4日前、セット・リストが固まった12月6日にシェパートン・スタジオで行われた通しリハーサルの模様が収録されています。





ホームビデオの三脚撮影なので、アングルはずっと同じで単調だし、途中映像が乱れて止まることもありますが、なんかブルーレイ本編や、かつての「DVD」の映像にちょくちょく挿入されていたブート映像(ファンがライヴ会場で撮影し、後にそれが「海賊盤(ブート・レグ)」として出回ったもの)みたいな雰囲気で、かえって臨場感があります。





演奏は、最初ジミーが本調子じゃないみたいな感じですが、真ん中を過ぎた頃には皆楽しそうに演奏してる……って、ステージとバック・スクリーン全体が納まるようにかなり遠くから撮影されてるから、顔のアップがスクリーンに映ったときでないと表情は読み取れないんですが。





…まぁ、とくにジョンジーが終始ニコニコしてたかな。





普通、リハーサルといえば、曲の途中で「ストップ、ストップ!」って止めて、「そこはあ~して、次はこ~して…」←みたいなベタなシーンを想像しがちですが(笑)、これは「通し」ということもあって、「MISTY MOUNTAIN HOP(ミスティ・マウンテン・ホップ)」のイントロをやり直した以外は多少のミスがあっても本番通りに最後まで演奏し続けます。





とりあえずは皆の呼吸を合わせることに重点を置いた「流し」のプレイをし、途中気分がノッたときは気合いの入った熱い演奏をしてみることもある……みたいな。





どこか狭いスタジオで、わいわいジャム・セッションしてる風にも見える。





「6週間のリハーサルは本当に楽しかったけど、あれ以上続けていたらケンカになっていたかもしれない」

↑…とはジョンジーの言葉ですが、このボーナスDVDを見ていると、演奏しながらメンバーどうしがそれぞれの楽器を使って「音で」会話しているようにも見え、そのうえでO2での本番の緊張感ありまくりの凄まじいパフォーマンスを思い浮かべると、なんだかこのジョンジーの言葉が良くわかった気になった(笑)。





ボーナス・ディスクにはこのリハーサル映像のほかに、ツェッペリン再結成を伝える当時のニュース映像(ライヴを観たジ・エッジの姿も)や、ライヴ開幕直前に流れたあの「ジョン・ジョーンズ」の実況映像が見れます(笑)。





…ここでついでに、ブルーレイと2枚のCDの「音」のことをちょっと。





O2アリーナという場所は、ジミーのインタビューでもさんざん述べられている通り「音の響き」が最悪で、特にベース音を2階席まできちんと響かせるために散々苦労したそうな。





単純にベースのゲインを上げたたげでは、2階では「ぼわんぼわ~ん」な感じに、そして1階はやかましいベース音しか聞こえない…ってなことになって、それはもう投げ出したくなるくらい酷かったとか(笑)。





…で、最終的に、ジミーが自らO2で行われたいろんなアーティストのライヴを何度も見に行って、やっと探しだしたメタリカのエンジニアと苦労して作りあげた音が、あの本番の素晴らしい音だったと。





…とまぁ、そんな感じでO2の環境に合わせられた音だからなのか、ヘッドフォンで聞くと、低音域が強くてジミーのギターが聞こえない…と感じる箇所がたくさんありました。





テレビのスピーカーで聞くとしっかりギターが響いてくるので、聴く際は低音が勝ってしまいやすいヘッドフォン(特に安物)は使用しないほうが良いと思います。





もちろん、テレビの音量は可能な限り上げて、この作品を心ゆくまで楽しみましょうぞ(笑)。





年の瀬に、ジミーからの最高の贈り物。





また一つ、家宝が増えた。