八島ビジターセンター

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鹿話

2010年07月09日 | Weblog
今日は諸事情により写真なしです^^;

昨日の八島湿原は快晴でしたが、一転して今日は雨。強く降ることもありました。今日は中学校の生徒さんとガイドウォークをしたのですが、半そで半ズボンの生徒さんなんかがいてとっても寒そうでした。風邪ひいてないだろうか(;_;)


さて今日ですが、シカに会いました。
和田峠から八島へ向かうビーナスラインの途中です。片側はコンクリートの壁、反対側はガードレールの向こうが急なくだり斜面になっている場所でした。

シカは道路のど真ん中にいました。私が速度を落として車で近づくと(カーブの出口付近にいたので急には止まれませんでした)シカは当然パニック(私もシカにびっくり)。必死に逃げようとします。でもパニックになったシカは自分がどこに逃げればよいのかわかりません。

一瞬迷って、3m弱くらいの高さのコンクリート壁に飛びつきました。小柄なシカが超えられない高さであることが明らかな壁。それでもパニックに陥ったシカは必死にジャンプして超えようとします。猫なら、あるいは人間なら壁をよじ登っていくことができますが、シカはひづめ。壁に前足がかかりましたが、ズルっとすべり、背中から落下しました。落ちたところは増水した側溝。水しぶき。

しばらくじたばたした後、背中を丸めるようにして反対側の急斜面をよたよたと下っていきました。その様子は「かわいそう」の一言。そしてその後が心配。

あの細い足は折れなかったのだろうか。すり傷とかはついたよね。水に落ちたから寒いし、なにより怖かったよね。

対向車の人がこの様子を見て笑っていましたが、私はとても笑えませんでした。おどろかせてごめん・・・。




一頭のシカの人生?がどんなに波乱万丈でも普通の人間にはわからないこと。
シカにはシカの一生が確かにあること。
私たちの知らないことろで確かに生きてること。



以前3本足のシカを見ました(ホラーじゃないよ)場所は今日と同じところ。前足が途中からなかったのです。立派な角のオスジカでした。よたよたしながらガードレールの下に消えていきました。

数ヵ月後、偶然見た雑誌に「諏訪地域で足の1本ないシカが捕獲(打たれた?)されました」みたいなことが書かれている記事を発見しました。写真つき。立派な角を持ったシカでした。

私が見たシカかどうかは定かではありません。でももしそうだとしたら、そのシカは私に目撃されたあとにしばらく生き、打たれたかなにかでその一生を終えたのです。

私の知らないところで・・・。


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