八島ビジターセンター

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小さい秋・・・ズズランの実

2007年10月16日 | Weblog
ミズナラの森の中、林床の枯れた葉群の中に、まるで地面から生えてきたかのごとく唐突に色彩を帯びている実がありました。スズランの実です。

6月に控え目に咲いていたスズランは、花が終わってしまうとすっかり話題に上ることも無くなり、夏の華やかさの中で忘れさられていたように思います。しかし、決してなくなってしまったわけではありません。元気に茂る葉群の中でじっと熟す時を待っていたのです。

カタクリやニリンソウといった春植物の仲間たちは、木々の葉が茂る前に林床で花咲き、林内が暗くなるころには結実して種を落とします。ニリンソウにおいては胚が完成する前に種子を散布してしまうほどの急ぎようなんだそうです。しかしスズランの場合は、終花後も緑色の実が密かにじっと残っており(僕も含めて夏場気がつく人はほとんどいません)、秋になるとようやく赤く熟して人々の目に止まるようになるのです。

スズランの花言葉の一つには「幸福の再来」があるそうです。一年に二回も私たちを楽しませてくれる様は、まさにこの言葉のとおりかもしれませんね。


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