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クルシャの天地

祇園祭 菊水鉾、函谷鉾


祇園祭は869(貞観11)年、牛頭天王を祭った御霊会(ごりょうえ)が起源だと
されています。



この年の7月、東北の太平洋沖でM8クラスの大地震が発生し、津波によって
多数が犠牲になりました。こうした天災とその後に発生した疫病は一種の悪神
のために起っているものと考えられ、こうした災いが起きないようにと神々を
祭るというのが祇園祭の起源であり、本義なわけです。



千年来の地震と新たな災厄である原発事故は、祭りで祈り鎮めるという対応が
この国の古くからの心的な習慣です。



菊水鉾の車輪。



軸には菊。山や鉾のテーマは時々に知られた説話だったり、能楽や神話の
物語だったりします。



御霊を鎮めるという祭りの目的は、また大きく疲れ、傷ついた人々の暮らし
と心を慰める方向にも機能します。



本祭当日には、特別席が用意され、東北から京都に避難してきた方々を招待する
ことになっているそうです。



函谷鉾。
大きな通りに面して設置してあります。



京都はおもてなしの町ですが、祈りと神仏の町でもあります。




この祇園祭の期間、辻辻に山鉾が立つように、町中の辻辻に神仏が置かれています。



すべての山と鉾の先は、この夏空へと屹立します。
祭りを支え、参加し、物見に集う人々の祈りが、あの先端と天空をつなげます。




【鎮めと祈りの祭り】
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