先週末に出掛けた静岡で見つけた――というより、かなり前、タウン誌に載っているのを見て、
機会があればぜひ行ってみたいと思っていたお店に、
今回やっと行くことができました。
それはここ、島田市伊久美二俣「茶店 里屋敷(さとやしき)」です。
所用のため、静岡県下をずいぶんあちこち走り回っている私なのに、
ここ「里屋敷」へは、これまでなかなか行くことができなかったのには理由があります。
それは、
「遠い」からです。
島田市営バス「御堂沢」停留所から徒歩1分の距離ではありますが、
その「御堂沢」まで、JR島田駅から1時間かかります。
ちなみにバス代は200円ですけど。
大井川の支流・伊久美川沿いの山道を、対向車に出会えば途中で待避所で譲り合いながらどこまでも上った先に、この茶店「里屋敷」はあるのです。
まさに、山の中の「里屋敷」の看板に、偽りはありません。
ともあれ、
ご覧の通り、まさに「古民家」そのものでしょ?
でも、上の写真は「母屋」部分で、
その前に「エントランス」があります。
母屋の前に、昔の馬小屋が建っていて、
その中をくぐり抜けて入っていくのです――と書きましたが、
母屋の前に建っているのは「馬小屋」ではなく「茶部屋」だったことを、
店に入った後に拝見した「ご案内」で知りました。
「茶部屋」は、収穫したお茶の葉を手もみする作業小屋。
なるほど、静岡は「茶どころ」でした。
母屋の「店内」は、こんな様子です。
ずいぶん立派でしょ?
約160年前、江戸時代後期の民家を、年配のオーナー夫婦だけで8年かけて修理なさったのだそうです。
「ご夫婦だけで」と書きましたが、
上の4コマ写真の上段2枚を、もう一度ご覧いただけますか?
お気付きになりました?
テーブルの上に、食器がごちゃごちゃ置かれたままになっていることに。
先客が食べ終わった食器が、片付けられていません。
なぜなのか、お分かりになりますか?
理由は至って簡単です。
片付ける手間もヒマも、ないからです。
だって、
この店は、テーブルがいくつかの部屋に分かれて全部で10以上はあり、
満席になれば50人近いお客が入るというのに、
お店は、料理を作るご主人と、
それを運ぶ奥様だけという、本当に「ご夫婦だけ」しかいらっしゃらないんですから。
だから、
順番待ちの客がいない限り、
先客が食べ終わった食器は、そのまま出しっ放し。
後でまとめて下げて、洗うんでしょうね。
ある意味、極めて合理的です。
珍しいことが、もう1つあります。
「茶店 里屋敷」とあるのに、
ウワサを聞きつけて遠来の客が押し寄せる目当ては、
お茶を飲みにではなく、食事をしにくることです。
実際にいただいてみて、分かりました。
いわゆる「田舎料理」なのですが、
とても美味しいんです。
しかも、
上の写真の昼定食は、
これだけではありません。
このほかに、手打ちの蕎麦がついて1セットです。
お腹が空いて我慢ができなかったので、
待ち切れずに食べ始めちゃいましたから、
蕎麦が写っていないだけです。
だって、言ったでしょ、料理を作っているのはご主人一人だけだって。
注文してから出てくるまでに、たぶん30分以上はかかったと思いますよ。
それでも、
とても美味しかったので、大満足でした。
いえ、決して空きっ腹だったからではなく。
料理が出てくるのを待つ間、
写真をたくさん撮らせていただきました。
それだけ待たされても、
これだけ遠くて不便でも、
しかももう午後2時過ぎというのに、
上がり口の土間に、まだこれだけたくさんの靴が並ぶというのは、
それだけの理由があるからでしょう。
遠くても、
機会があればぜひと、
やはりお勧めしたくなります。
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機会があればぜひ行ってみたいと思っていたお店に、
今回やっと行くことができました。
それはここ、島田市伊久美二俣「茶店 里屋敷(さとやしき)」です。
所用のため、静岡県下をずいぶんあちこち走り回っている私なのに、
ここ「里屋敷」へは、これまでなかなか行くことができなかったのには理由があります。
それは、
「遠い」からです。
島田市営バス「御堂沢」停留所から徒歩1分の距離ではありますが、
その「御堂沢」まで、JR島田駅から1時間かかります。
ちなみにバス代は200円ですけど。
大井川の支流・伊久美川沿いの山道を、対向車に出会えば途中で待避所で譲り合いながらどこまでも上った先に、この茶店「里屋敷」はあるのです。
まさに、山の中の「里屋敷」の看板に、偽りはありません。
ともあれ、
ご覧の通り、まさに「古民家」そのものでしょ?
でも、上の写真は「母屋」部分で、
その前に「エントランス」があります。
母屋の前に、昔の馬小屋が建っていて、
その中をくぐり抜けて入っていくのです――と書きましたが、
母屋の前に建っているのは「馬小屋」ではなく「茶部屋」だったことを、
店に入った後に拝見した「ご案内」で知りました。
「茶部屋」は、収穫したお茶の葉を手もみする作業小屋。
なるほど、静岡は「茶どころ」でした。
母屋の「店内」は、こんな様子です。
ずいぶん立派でしょ?
約160年前、江戸時代後期の民家を、年配のオーナー夫婦だけで8年かけて修理なさったのだそうです。
「ご夫婦だけで」と書きましたが、
上の4コマ写真の上段2枚を、もう一度ご覧いただけますか?
お気付きになりました?
テーブルの上に、食器がごちゃごちゃ置かれたままになっていることに。
先客が食べ終わった食器が、片付けられていません。
なぜなのか、お分かりになりますか?
理由は至って簡単です。
片付ける手間もヒマも、ないからです。
だって、
この店は、テーブルがいくつかの部屋に分かれて全部で10以上はあり、
満席になれば50人近いお客が入るというのに、
お店は、料理を作るご主人と、
それを運ぶ奥様だけという、本当に「ご夫婦だけ」しかいらっしゃらないんですから。
だから、
順番待ちの客がいない限り、
先客が食べ終わった食器は、そのまま出しっ放し。
後でまとめて下げて、洗うんでしょうね。
ある意味、極めて合理的です。
珍しいことが、もう1つあります。
「茶店 里屋敷」とあるのに、
ウワサを聞きつけて遠来の客が押し寄せる目当ては、
お茶を飲みにではなく、食事をしにくることです。
実際にいただいてみて、分かりました。
いわゆる「田舎料理」なのですが、
とても美味しいんです。
しかも、
上の写真の昼定食は、
これだけではありません。
このほかに、手打ちの蕎麦がついて1セットです。
お腹が空いて我慢ができなかったので、
待ち切れずに食べ始めちゃいましたから、
蕎麦が写っていないだけです。
だって、言ったでしょ、料理を作っているのはご主人一人だけだって。
注文してから出てくるまでに、たぶん30分以上はかかったと思いますよ。
それでも、
とても美味しかったので、大満足でした。
いえ、決して空きっ腹だったからではなく。
料理が出てくるのを待つ間、
写真をたくさん撮らせていただきました。
それだけ待たされても、
これだけ遠くて不便でも、
しかももう午後2時過ぎというのに、
上がり口の土間に、まだこれだけたくさんの靴が並ぶというのは、
それだけの理由があるからでしょう。
遠くても、
機会があればぜひと、
やはりお勧めしたくなります。
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uwanosoraさんが とても気に入るのも、納得できます。
何十年もの長い年月、家族が実際にそこで暮らしてきた息吹きが、柱や壁に沁み込んでいるからこそ、居心地の良い温もりを感じられるのでしょうね。
山奥まで、どんな人が来るのだろうと思いながら読んでいました。
クチコミやネットで広まっていくのでしょうね。家賃ゼロ(多分)、人件費ゼロ(実際は2人分あり)なので、大勢が押しかけてこなくてもいいのでしょうから、これで、何とかやっていけるのですね。
侮れない時代になりましたよね。