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これはgooglemapに各自治体が公表した測定値をプロットしたもののようです。(私が作成したものではありません)
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今日は、市立病院建設検討特別委員会が開催されました。
審査内容は、「千駄堀地区への新市立病院建設反対の陳情」です。
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千駄堀地区への新市立病院建設反対の陳情
要旨
本郷谷市長は自身の選挙公約である、市立病院の現地建て替えを断念すると表明した。このことについての一切の説明がなされないままに、今度は一転して千駄堀地区への新市立病院建設計画を発表した。この一連の無責任な発言に、多くの市民は怒っている。
その事業計画によると、広大な病院建設用地は当初から借地ありきですすめようとしている。これは将来に大きな財政負担を招くものであり、容認できない。
また事業費には、東松戸病院の上本郷への移転費用が含まれている。現地建て替え断念の批判をかわすためのものであり、議会においてもなんら議論もされておらず、直ちに削除すべきである。
その上、新病院建設事業費の細目が明確に示されておりません。即ち、用地区域の未確定、埋蔵文化財の調査、インフラの未整備、雨水対策、道路建設を含む開発行為、病院の移転費用、医療機器購入費、患者の利便性の問題等々、不確定要素が余りにも多すぎる。そのような中で性急に病院の建設が進められようとしているが、このことは市長が言っている「早く安く」には繋がらないものであり、反対である。
よって、下記により陳情します。
記
一、市立病院の現地建て替え断念に関し、市長はその説明責任を先送りしている。市議会に於いてその責任を追及して下さい。
一、東松戸病院の上本郷への移転に関しては、議会軽視、住民無視であり、直ちに撤回させて下さい。
一、新病院建設予定地は市街化調整区域の中にあり、現在優良農地として活用されています。保護すべき行政がそこを破壊するのは問題が多すぎます。少なくとも建設事業費の総体が示されない中での地権者との借地交渉は中止させて下さい。
一、現在、借地に関する地権者の意向調査が行われているが、既に市からの借地料が一部関係者に漏洩している。ゆゆしき問題であり、究明して下さい。
一、市長は千駄堀地区は市の中心に位置していると説明しているが、建設期間の長期化、事業費の増大となり、新病院建設の適地とは言えない。市の将来に禍根を残す事にならぬよう、早急に建設地について再検討して下さい。
以上
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審査では冒頭、市長からの挨拶がありました。
市長挨拶:
本会議で広報まつどの記事について指摘を受けた。その内容は大きく2つ、「病院建設事業費を150億円程度に抑える」「東松戸病院の上本郷の移転」であり、これらが決まったかのような表現であったことである。これについては出来るだけ早い時期に誤解されない表現で市民にお伝えしたい。今後このようなことがないよう、最善の注意を払っていきたい。
続いて陳情者からの趣旨説明がありました。
趣旨説明要旨:
千駄堀への移転は全く必要ないと考えている。
現在すぐにも紙敷に病院を建てられる。その土地は建設に必要な条件を満たしているし、議会でも土地の取得が承認された。利便性もよく、建設期間は3年程度。それが30年後に現地建替えが出来ないという1点で除外されようとしている。一番大切なことは早く安全な病院の建設であり、そこで安心して質のよい医療を提供することである。
利用しやすい場所に病院をつくり、30年後の建替にはそれこそ上本郷にお里帰り建設すればよい。
市民無視、患者不在の千駄堀への移転は反対である。
その後、執行部からの意見表明がされました。
意見表明要旨:
新病院の方向が定まらず、医師やスタッフの士気が低下している。来年4月の人事に向け人材確保もギリギリの状態である。医師派遣の要請も、病院の方向性が決まらなければ説得力に欠け大変厳しい。こうした事情をご理解いただきたい。
続いて、日本共産党の伊藤余一郎議員が質疑をおこないました。
伊藤議員質疑要旨:
市長の冒頭挨拶について。「東松戸病院の上本郷に移転する」というのは事実と違う。記事の内容は訂正するような発言があったが、なぜこの場で訂正できないのか。この重大な議論の場において「東松戸病院の移設は決まっていない」と表明すべき。それによって我々の陳情への態度が大きく変わる。
また、今後の議論次第で医師が35人も大量に退職するという話もあるが、これはどうなのか。
市長答弁要旨:
説明したとおり「東松戸病院の移転は決まっていない状況」であり、今後議会と議論していく。同じ認識である。
執行部答弁要旨:
医師の大量退職についてであるが、そのような意思を示しているドクターが多数いると聞いている。
伊藤議員質疑要旨:
東松戸病院の移転は「決まっていない」という言葉が、本人の口からはじめて出た。これは重要である。
「病院建設事業費150億円」「東松戸病院の移転」について、決まったかのごとく広報まつどで報道し、市民に深刻な誤解と不安を与えたことに対する謝罪はしないのか。
市長答弁要旨:
具体的な訂正の内容は検討する。誤解を与えたことについては「謝るような内容」が入ってくると思う。
伊藤議員質疑要旨:
東松戸病院については「訂正」はもちろんであるが、不安と動揺を広げる東部地域(東松戸病院の周辺地域)に足を運んできちんと釈明すべきではないか。
市長答弁要旨:
今の提案も含めて検討する。
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こうしたやりとりがされました。
本会議で5人もの議員が指摘をし、記事内容の撤回と訂正を求めたにもかかわらず、頑として「決まっていない」とは表明しなかった市長ですが、特別委員会の場でついに言及し、謝意を表したことになります。
その後の別の議員からの質疑に対しても「一部の市民に動揺を与えてしまったことは申し訳いないと思っている」という答弁がありました。
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日本共産党は、多くの解決すべき課題はあるものの、千駄堀に600床規模で市立病院を移転することは基本的に賛成の立場です。その立場からは「千駄堀への新市立病院建設反対」の陳情に賛成することは出来ません。
しかし、陳情項目の2つ目「東松戸病院の上本郷への移転に関しては、議会軽視、住民無視であり、直ちに撤回させて下さい」という内容は、日本共産党も同じ立場であることから陳情の採決について難しい判断が迫られていました。
市長が、東松戸病院の移転について正式に「決まっていない」「広報の記事を訂正する」と表明した以上、陳情項目の2つ目「東松戸病院の上本郷への移転は撤回すべき」という内容の願意は事実上達成したことになります。・・・というより、もともと「決まっていない」のですから「撤回する必要もない」というのが正確な理解です。
陳情の採決結果がどうであろうと「東松戸病院の移転は決まっていない」というのが現時点での公式見解であり、特別委員会に参加した市長、執行部、議員、傍聴した市民のすべての共通認識となりました。
その上で、陳情が否決されなかった場合(採択や継続審査の場合)、9月議会で議会が示した「千駄堀への移転を基本的に尊重する」という今後の方向性に異議を挟む結果となり、それが医療スタッフのモチベーション低下を決定づけると同時に、医師の大量退職の引き金になりかねないことに配慮し、日本共産党は陳情に「反対」の態度を表明しました。
陳情には、日本共産党1名の他、市民クラブ1名、市民力1名、民主・社民クラブ1名が「反対」しましたが、松政クラブ2名、公明党3人、絆1人が「継続審査」を主張。4:6で「継続審査」という結果になりました。
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今回の特別委員会の結果が、現場の医療スタッフの判断にどのような影響するのか・・・何とも不安です。
一刻も早く市立病院の方向性を示すこと、それがひいては市民に安心の医療を提供することにつながります。
日本共産党は引き続き、市民の命を守る市立病院の早期建設に全力を尽くして頑張ります。
※議論の様子のメモはA4で15ページほどになりました。とても全てご紹介できないので、ポイントのみのご紹介となったことをご容赦下さい。
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