「松戸の未来を取り戻す会」(通称:MMT)のブログはこちらです。署名のご協力ありがとうございました。(30日締め切り)
松戸市の放射線レベルのライブ配信はこちらです。
測定結果地図へのリンクを変更しました。こちらをご覧下さい。
これはgooglemapに各自治体が公表した測定値をプロットしたもののようです。(私が作成したものではありませんが、ご参考まで・・・いままでの私の地図よりカッコイイですね)
さて、今日は市立病院建設検討特別委員会が開催され、懸案であった新市立病院の「構想案」が市長から示されました。
構想案は8本です。(詳細は上のリンク先で構想案をダウンロードしてください)
ここで全て紹介することはできませんが、候補地としては・・・
市立病院:病床数600 東松戸病院:病床数200
市立病院:病床数450 東松戸病院:病床数250
市立病院:病床数450 東松戸病院:病床数200
・・・あらかじめ複数案とは聞いていたのですが、8本とは驚きました。
しかももっと驚いたのは、「8本の中でどれかを選べということなのか」という質問に対して、ナント「構想6と構想7が市としての案である」という見解が示されたのです・・・そんな提案の仕方があるのでしょうか?
8本も出しておいて、構想6と7以外は選ばれては困るようなことを言うなんてムチャクチャです。
3時間半に及ぶ質疑がおこなわれましたが、私が気になったポイントだけをご報告します。
まず、構想1や構想2についてですが、運動公園や千駄堀の土地が候補地となっています。これは10年以上続いた移転候補地探しの中で、検討がされていた場所です。あらためて検討することは悪いことではないのですが、用地の取得について運動公園であれば、病院を建てる面積の分、別の場所に代替の公園用地を確保しなければなりません。・・・それができるなら、そこに病院を建てられるのでは?という指摘があるのは当然です。また千駄堀についても土地所有者が数十人おられますが、仮に病院を建てるとなれば協議はこれからです。
つまり、土地が確保できる目処がまったく立っていない段階で、具体的に提案することはできない状態であり、それが8本のうち2本もあるというのは異様なことです。言い換えれば、食材が手に入るかどうか分からない料理をメニューに載せるようなものです。
もう一つは構想6、7、8についてです。
現在の市立病院の病床数は613床です。そのうちの150床で、日本でトップクラスの小児周産期医療が提供されています。
残りの450床で、第3次救急を支える急性期総合医療を実施しています。(千葉西病院や新東京病院は第2次救急までで、手に負えない患者は市立病院に運ばれます)
この第3次救急を実施するためには、あらゆる診療科目を置くことが必要になるため、最低限400~450床のベッド数は必要と言われています。
ところが構想6、7、8については新病院の病床数は450床、仮に小児周産期医療で150床を確保すれば、残りの300床で第3次救急を実施することは難しいと考えられます。
この点については実際に医療にあたる医師・看護師などの医療スタッフの理解・合意が大前提になります。450床のベッドを300床に減らして、はたしてこれまでの医療水準を各診療科で確保できるのか・・・その確認が必要です。
しかし、現状では各診療科の部長に話をしているものの、合意には至っていないというのが実態のようです。現場の医療スタッフが合意していない段階で、議会が勝手に病床数を減らして「これでやるように」と押しつけることは絶対にできません。その段階で議会に提案すること自体、まったくおかしな話です。
言い換えれば、シェフが調理できるかどうか分からない料理がメニューに載っているようなものです。
そして最後が、病院の機能の問題です。
今後つくろうとする市立病院は「超急性期病院」、そして東松戸病院は「日常支援病院」となるとのことです。
この「超急性期病院」では、現在は平均14日くらいの入院日数を9日程度に短縮して、患者の回転をアップさせます。そして一般の外来患者はできるだけ受け付けないようにするそうです。重篤・重傷な患者のみを受け入れる専門病院。
他方の「日常支援病院」については、亜急性期や回復期リハビリが必要な患者、一般の外来患者も受け入れる総合医療の病院ということです。どちらかというと、こちらの方が「いわゆる市立病院」っぽいですね。・・・ただ、これまで東松戸病院が担ってきた長期の療養患者や入院患者はどうなるのでしょうか・・・?そういう受け皿となる病院がどんどん減っている中で、その分野で東松戸病院が果たしてきた役割は結構重要なのですが・・・。
市民の皆さんが望む「市立病院」の姿はどんな病院なのでしょうか・・・?
さて、その他にもいろいろな議論がされたのですが、だいぶ委員会も紛糾しました。
市長は「現在の病院機能・規模を維持する」「現地建替、450床にはこだわらない」「松戸市立病院建替計画検討委員会の答申を尊重する」とこれまで繰り返し議会で発言していました。にも拘わらず、結局は「450床での現地建替」を提案し、もっとも重視すべき「病院機能の維持」をあやうくさせてしまう案を、現場の医療スタッフとの合意も確認せずに議会に提案する・・・しかも、それ以外に6つも7つも別の案を並べて・・・。この異常事態に対して、特別委員会の委員長は「議会と執行部との確認事項、答申内容、医療スタッフの意向を考えると、執行部案は受け入れるわけにはいかない」「今後、特別委員会として、修正案を執行部に提案したい」と発言し、特別委員会は終了しました。
・・・今後の議会および市長の対応如何では、結構大問題になりそうな予感も・・・。
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松戸市の放射線レベルのライブ配信はこちらです。
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測定結果地図へのリンクを変更しました。こちらをご覧下さい。
これはgooglemapに各自治体が公表した測定値をプロットしたもののようです。(私が作成したものではありませんが、ご参考まで・・・いままでの私の地図よりカッコイイですね)
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さて、今日は市立病院建設検討特別委員会が開催され、懸案であった新市立病院の「構想案」が市長から示されました。
構想案は8本です。(詳細は上のリンク先で構想案をダウンロードしてください)
ここで全て紹介することはできませんが、候補地としては・・・
市立病院:病床数600 東松戸病院:病床数200
構想1:運動公園の一部
構想2:千駄堀(2案)
構想3:紙敷
構想4:東松戸病院敷地
構想5:市立病院と東松戸病院の入れ替え
構想2:千駄堀(2案)
構想3:紙敷
構想4:東松戸病院敷地
構想5:市立病院と東松戸病院の入れ替え
市立病院:病床数450 東松戸病院:病床数250
構想6:現地建替と東松戸病院の増床
市立病院:病床数450 東松戸病院:病床数200
構想7:現地建替
構想8:市立病院を減床し東松戸病院と入れ替え
構想8:市立病院を減床し東松戸病院と入れ替え
・・・あらかじめ複数案とは聞いていたのですが、8本とは驚きました。
しかももっと驚いたのは、「8本の中でどれかを選べということなのか」という質問に対して、ナント「構想6と構想7が市としての案である」という見解が示されたのです・・・そんな提案の仕方があるのでしょうか?
8本も出しておいて、構想6と7以外は選ばれては困るようなことを言うなんてムチャクチャです。
3時間半に及ぶ質疑がおこなわれましたが、私が気になったポイントだけをご報告します。
まず、構想1や構想2についてですが、運動公園や千駄堀の土地が候補地となっています。これは10年以上続いた移転候補地探しの中で、検討がされていた場所です。あらためて検討することは悪いことではないのですが、用地の取得について運動公園であれば、病院を建てる面積の分、別の場所に代替の公園用地を確保しなければなりません。・・・それができるなら、そこに病院を建てられるのでは?という指摘があるのは当然です。また千駄堀についても土地所有者が数十人おられますが、仮に病院を建てるとなれば協議はこれからです。
つまり、土地が確保できる目処がまったく立っていない段階で、具体的に提案することはできない状態であり、それが8本のうち2本もあるというのは異様なことです。言い換えれば、食材が手に入るかどうか分からない料理をメニューに載せるようなものです。
もう一つは構想6、7、8についてです。
現在の市立病院の病床数は613床です。そのうちの150床で、日本でトップクラスの小児周産期医療が提供されています。
残りの450床で、第3次救急を支える急性期総合医療を実施しています。(千葉西病院や新東京病院は第2次救急までで、手に負えない患者は市立病院に運ばれます)
この第3次救急を実施するためには、あらゆる診療科目を置くことが必要になるため、最低限400~450床のベッド数は必要と言われています。
ところが構想6、7、8については新病院の病床数は450床、仮に小児周産期医療で150床を確保すれば、残りの300床で第3次救急を実施することは難しいと考えられます。
この点については実際に医療にあたる医師・看護師などの医療スタッフの理解・合意が大前提になります。450床のベッドを300床に減らして、はたしてこれまでの医療水準を各診療科で確保できるのか・・・その確認が必要です。
しかし、現状では各診療科の部長に話をしているものの、合意には至っていないというのが実態のようです。現場の医療スタッフが合意していない段階で、議会が勝手に病床数を減らして「これでやるように」と押しつけることは絶対にできません。その段階で議会に提案すること自体、まったくおかしな話です。
言い換えれば、シェフが調理できるかどうか分からない料理がメニューに載っているようなものです。
そして最後が、病院の機能の問題です。
今後つくろうとする市立病院は「超急性期病院」、そして東松戸病院は「日常支援病院」となるとのことです。
この「超急性期病院」では、現在は平均14日くらいの入院日数を9日程度に短縮して、患者の回転をアップさせます。そして一般の外来患者はできるだけ受け付けないようにするそうです。重篤・重傷な患者のみを受け入れる専門病院。
他方の「日常支援病院」については、亜急性期や回復期リハビリが必要な患者、一般の外来患者も受け入れる総合医療の病院ということです。どちらかというと、こちらの方が「いわゆる市立病院」っぽいですね。・・・ただ、これまで東松戸病院が担ってきた長期の療養患者や入院患者はどうなるのでしょうか・・・?そういう受け皿となる病院がどんどん減っている中で、その分野で東松戸病院が果たしてきた役割は結構重要なのですが・・・。
市民の皆さんが望む「市立病院」の姿はどんな病院なのでしょうか・・・?
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さて、その他にもいろいろな議論がされたのですが、だいぶ委員会も紛糾しました。
市長は「現在の病院機能・規模を維持する」「現地建替、450床にはこだわらない」「松戸市立病院建替計画検討委員会の答申を尊重する」とこれまで繰り返し議会で発言していました。にも拘わらず、結局は「450床での現地建替」を提案し、もっとも重視すべき「病院機能の維持」をあやうくさせてしまう案を、現場の医療スタッフとの合意も確認せずに議会に提案する・・・しかも、それ以外に6つも7つも別の案を並べて・・・。この異常事態に対して、特別委員会の委員長は「議会と執行部との確認事項、答申内容、医療スタッフの意向を考えると、執行部案は受け入れるわけにはいかない」「今後、特別委員会として、修正案を執行部に提案したい」と発言し、特別委員会は終了しました。
・・・今後の議会および市長の対応如何では、結構大問題になりそうな予感も・・・。