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【本】かもめ食堂

2006年 幻灯社 著者 群ようこ

フィンランドの首都ヘルシンキで、食堂を開いている日本人女性とそのまわりに現われる人々を描いている。群ようこの著書はこれが始めて。映画を見てから読んだ。映画では省略してある各人の過去が分った。挿絵のある人物が「もたいまさこ」そっくりだ。本と映画とどちらが先だったのか。

登場する日本女性が、38歳、40歳、50歳とわりに年を食っていることと、男出入りが無い点で、気分良く読める。一文が短くおしゃべり風で、かっちりした文に慣れている私にはこういうのは却って読みづらい。日本ではスローライフが叫ばれるようになった。北欧では既に行われているのではないか、ということだが、しかし、根本的に違うと思うけれど。

そういえばフィンランドにはちょうど彼女等のように40歳になる直前、ふと思い立って旅行し、わずか数日だが滞在した。しかし、全くの旅人で、このような経験はない。だが、21歳のフィンランドの若者と、夜の船の中で2人きりで話したことがある。※かれも、この日本オタクの若者と同じ年恰好だった。だから、ありうることだなあと思う。
もうひとつ、シベリウスの生地ハメーンリンナで、すれ違いざま、若い女性に「ふふっ」と笑われたことがある。私が珍妙な格好をしていたせいかと恥ずかしく思っていたが、映画でも、窓から覗き込んでは、目が合うと口を覆って笑う女性がいたので、こういう癖があるんだと、20数年ぶりに誤解が解けた。

→「バルト海クルーズ」08-11-16

→「トーベ」21-10-6

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