映画「リスペクト」

2021　米国　146分　原題≪ Respect≫　港南台シネサロンにて鑑賞

監督　リーズル・トミー　主演　ジェニファー・ハドソン　フォレスト・ウィテカー

暮れも押し詰まるとなぜか私もソワソワして、昨日の午前中、正月の買物に出るとＫが言うのに、反射的に私も出ようと思い、パソコンで3時過ぎ開始のこの作品を見つけ急遽見ることになった。

アレサ・フランクリン(1942-2018）聞いたような名前だと思ったら、1960年～70年代、キング牧師やアンジェラ・デーヴィスとともに公民権運動で活躍し、近くはオバマ大統領の就任式でも歌ったらしい。Ｋに言わせると、日本なら美空ひばり位の有名な存在なのだそうだ。

マジソン・スクエア・ガーデン1968と言えば、記憶に残る一枚の写真がある。猫を抱いた夢見るような瞳の髪の長い青年。そこでアレサは「アメイジング・グレース｣を唄ったらしい。

十代で父親(これも牧師だが素晴らしい歌手）と活動を始め、最後のレコードも「これらはすべてあなたに教わった」というなど、父娘の絆は強い。

彼女の圧倒的な歌声の中で2時間余りを過ごし、日頃の狭小な世界から少し広い社会に解き放たれたような感じがした。