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映画「さらば青春の光」



1979 英 DVDで鑑賞 監督 フランク・ロダム 出演 フィル・ダニエルズ レスリー・アッシュ 原題 QUADROPHENIA

英国のロック・グループ“ザ・フー”が73年に発表したLP“四重人格”をもとに若者たちの暴走、愛、挫折などを描く青春映画。(GOOより)

「モッズ」とは気取ったファッションの名前だと思っていたが、これを見たら、英国の労働者階級の間で生まれたものだった。68年ごろ、主人公のとそっくりの生成りのポロシャツをデパートで買って、大切にしていた女友達がいたのを思い出した。(買いたてで、たらいに漬けたままにしていたら、ロゴが溶けて赤く染まってしまい、慌てていたのも懐かしい)

また”ザ・フー”は「ウッドストック」で「トミー」を歌っている。両腕を広げて2階の手すりから飛び降りるシーンは「コクリコ坂から」を思い出す。あれも60年代前半。

「長距離走者の孤独」「土曜の夜と日曜の朝」「蜜の味」など屈折した下積みの若者像を送って来た英国映画。歴然たる階層差とがっしりとした社会構造の中で、荒れ狂ったエネルギーの大きさをここに見る感じである。1964年のブライトンの騒動は、その後の世界の若者革命を予告するような事件だったろう。

80年代から日本に来る英国映画は「モーリス」「アナザー・カントリー」「眺めのいい部屋」など、特権階級を扱ったものが主流を占めているが、それだけではイギリスを理解したとは言えないことを、この映画を見て思い出した。

余談だがこの主人公は、12年前ケーブルTV(OKIDOKI)で見た英国のコメディー「Is it Legal?」(邦題:こちらホゲホゲ法律事務所)の若者を思い出させる。仕事は事務所の雑役というのも似ているが、ミラーで飾ったバイクに乗り、破壊とロックを愛し、自分の名前がダサいからフェントンに変えたいと言う。(この映画の主役はジミー・フェントン)また、フェルプスという事務所長の名前も、映画の中に出てくる(単に英国でよくある名前かも知れないが)

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