映画の感想など・・・基本的にネタばれです。
しづのをだまき
〔詩〕さっちゃん
2006年10月16日 / 詩
作詞:阪田寛夫(1925-2005) 作曲:大中 恩
1959(S34)「歌のおばさん」で初放送
この童謡は、あまりにも有名だ。人は想像する、東京の辺に住む男の子が、近所の2~3歳の女の子を歌ったものだと。ところが、事実は全然違っていた。
不明にして知らずにいたが、氏は大阪市生まれ、東大卒で、芥川賞を受賞し、「おお宝塚!(注)」「わが小林一三」の著書がある。小学生のころからの熱心な宝塚ファンで、次女はもと宝塚トップスター・大浦みずき、つまり男性にはまれな”宝塚おたく”であったなどのさまざまの事実が判明した。ちなみに私は大学の学園祭の劇で、衣装を借りた以外は、宝塚とは関係が無い。兄はファンだったが。
注:「おお宝塚!シャイファーザー、娘を語る」1992年文芸春秋社刊は、宝塚論としても、娘への父の思いを語る点でも素晴しく、簡潔な文に深い味わいがある。
最近「さっちゃん」の歌詞碑が建てられた阿倍野区の幼稚園は、作者がこの詩のモデル、1級上の女の子に出会って、別れた場所だという。これは彼が長年、誰にも告げず心に秘めた思い出だったのである。もっとも、次女(のちのみずき)が東京で生まれて3年目に、この歌ができたことを考えると、その影響も無視できないような気もしてくるが、事実をこまかく詮索する必要は無く、歌は各人が自分の心情に引きつけて歌えばいいものだと思う。
彼には「どうしておなかがへるのかな」と言う詩もある。こうした幼な心を保ち続けることは詩人にとって大切な条件の一つだし、これらにみられるユーモアと繊細さ、実は、これが大阪人の長所に通じると思う。ちなみに私は大阪人でも関西人でもないし、若いころは決して大阪を好きでなかった。九州、関西、関東、また関西と移動し、海外生活もわずかだが経験した今になって初めて、このようにもいえるのである。
(読みやすいように一部かなを漢字に変えてあります。)
さっちゃんはね さち子っていうんだ 本当はね
だけどちっちゃいから 自分のことさっちゃんて呼ぶんだよ
おかしなさっちゃん
さっちゃんはね バナナが大好き 本当だよ
だけどちっちゃいから バナナを半分しか食べられないの
可哀想ねさっちゃん
さっちゃんがね 遠くへ行っちゃうって 本当かな
だけどちっちゃいから ぼくのこと忘れてしまうだろ
淋しいなさっちゃん
1959(S34)「歌のおばさん」で初放送
この童謡は、あまりにも有名だ。人は想像する、東京の辺に住む男の子が、近所の2~3歳の女の子を歌ったものだと。ところが、事実は全然違っていた。
不明にして知らずにいたが、氏は大阪市生まれ、東大卒で、芥川賞を受賞し、「おお宝塚!(注)」「わが小林一三」の著書がある。小学生のころからの熱心な宝塚ファンで、次女はもと宝塚トップスター・大浦みずき、つまり男性にはまれな”宝塚おたく”であったなどのさまざまの事実が判明した。ちなみに私は大学の学園祭の劇で、衣装を借りた以外は、宝塚とは関係が無い。兄はファンだったが。
注:「おお宝塚!シャイファーザー、娘を語る」1992年文芸春秋社刊は、宝塚論としても、娘への父の思いを語る点でも素晴しく、簡潔な文に深い味わいがある。
最近「さっちゃん」の歌詞碑が建てられた阿倍野区の幼稚園は、作者がこの詩のモデル、1級上の女の子に出会って、別れた場所だという。これは彼が長年、誰にも告げず心に秘めた思い出だったのである。もっとも、次女(のちのみずき)が東京で生まれて3年目に、この歌ができたことを考えると、その影響も無視できないような気もしてくるが、事実をこまかく詮索する必要は無く、歌は各人が自分の心情に引きつけて歌えばいいものだと思う。
彼には「どうしておなかがへるのかな」と言う詩もある。こうした幼な心を保ち続けることは詩人にとって大切な条件の一つだし、これらにみられるユーモアと繊細さ、実は、これが大阪人の長所に通じると思う。ちなみに私は大阪人でも関西人でもないし、若いころは決して大阪を好きでなかった。九州、関西、関東、また関西と移動し、海外生活もわずかだが経験した今になって初めて、このようにもいえるのである。
(読みやすいように一部かなを漢字に変えてあります。)
さっちゃんはね さち子っていうんだ 本当はね
だけどちっちゃいから 自分のことさっちゃんて呼ぶんだよ
おかしなさっちゃん
さっちゃんはね バナナが大好き 本当だよ
だけどちっちゃいから バナナを半分しか食べられないの
可哀想ねさっちゃん
さっちゃんがね 遠くへ行っちゃうって 本当かな
だけどちっちゃいから ぼくのこと忘れてしまうだろ
淋しいなさっちゃん
コメント ( 6 ) | Trackback ( 0 )
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映画の情報を得ようとプログにお邪魔しましたら、大好きな童謡が---「さっちゃん」孫をあやすときに歌うのですがちょっと違いましたね。淡~い幼い初恋? シャボン玉も実は子供が亡くなったときの悲しい歌とわかってからは、聴く姿勢が変わったのを覚えています(10代の頃)
これから映画、本の情報得るのに楽しみが増えました。また、おじゃまさせてください
この前お会いしてからどのくらいになるでしょうか?
この夏、神奈川から鹿児島まで、私の同級のNSさんと女二人だけで車を運転して帰った武勇伝を、聞きました。私たちの世代、孫が出来てもあまり、老人らしくなりませんね。どこかで、ヤレヤレとため息ついている人たちもいるかも知れませんが・・・
当ブログにおいでいただいて、有難うございます。
「さっちゃん」を書いてよかったなと思います。
どんな映画や本がおすきでしょうか?これからちょいちょい、いらして色々聞かせてくださいませ。
コチラのブログにも、コメントを頂いてありがとうございます。
これからは、コチラからも遊びにこさせて下さいね。
ところで“さっちゃん”、おませな男の子の実体験から作られた歌だったんですね~!
“さっちゃん”も“どうしておなかがへるのかな”も、大好きな童謡でした。大阪で言うところの・・・ちゃんとオチのある歌詞でもありますよね~?^^
あなたも、やはり夜型なんですね。
確かに、落ちがついていますね、大阪人ですね。
私、名古屋は降りたことありませんの、汽車(時代が分りますね)の窓から、いやに黒い壁のうちが多い街だな~なんて、思いながら(あの壁は、何で塗ってあったのでしょう?)いつも通過していました。関西・関東とだけいって、今や日本一元気な御地を忘れたりしてごめんなさい。でも、次も日本ハムを・・だって新庄がいるんですもの・・応援してしまいます。ごめんなさいね。
新聞に3人の方が「サッちゃん」に寄せるメッセージが記載されておりましたが、みなさんそれなりに思い出があるのですね。募金してくださった方には、「サッちゃん・永遠に歌い継ぐ」を2千部発行し募金した人に配るそうです。