映画の感想など・・・基本的にネタばれです。
しづのをだまき
夜明け前のサヴァナ
サヴァナは、私には全米で一番印象深い町のひとつだ。
3つの思い出、澄んだ星空と、広場の孤独な叫び声と、清潔で
温かいホテルDe Soto Hiltonのために。
Savannah=サヴァナは1773年に建設された米国ジョージア州の旧州都。
アトランタから東南東に車で6時間位、人口14万、由緒ある美しい海辺の町だ。
「風とともに去りぬ」のヒロインの母親の故郷としても知られている。
映画「真夜中のサバナ」(1997年C.イーストウッド監督)のロケ地でもある。
3年前に大阪梅田の毎日文化センター文章教室に入ったばかりで
書いた文章を転記して見る。期限に遅れて、朗読されていないので、
先生と私以外は読んでないものである。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「夜明け前のサヴァナ」
生まれ育った九州、大学に通った関西、それ以降の人生の
大部分を過ごした東京のあちこち、
振り返ると10指に余る町の名が浮ぶが、なぜか、印象に残るのは、
旅先で通り過ぎただけの小さな町である。
10年程前になるが、夫が米国に単身赴任していた3年間は、
私が年2回訪ねるたびに、遠来の客のためにと、あちこちへ
連れて行ってくれた。
その冬は南部を回ろうと決め、遊園地が大好きな夫は当然のように
オーランドを旅程に入れていた。が私は「風と共に去りぬ」に出てくる
ジョージア州の古都サヴァナを主張し、結局、客の強味で私の意見が通った。
サヴァナの思い出は、3つに集約される。
1つ目は星空。正確には、
アトランタからの途上で、深夜のドライブに疲れて
仮眠をとろうと止まった時に見上げた、満天の星である。
もう1度、あれを見るためだけに、12月のジョージア州を車で
走ってみたいとさえ思う。
2つ目は、夜更けの広場で、歌うように何ごとか叫び続けていた若者。
危険は感じず、彼の孤独と悲哀だけが伝わってきた。
3つ目は、午前4時に着いて10時には出発する、
さぞかし妙に映ったであろう日本人の客を、ニッコリ笑って受入れ、
上質のもてなしをしてくれたホテルの人々だ。
何年か後に上映された「真夜中のサヴァナ」では、
そこは危険な妖しい魅惑を湛えた町だったが、私たちが
味わったのは、幼い子供のメルヘンの世界に近かった。
それも通りすがりの外国人でなければ味わえない独特の経験だろうと思う。
【八木先生評】
「腰を落ち着けて見えるものもあれば、通りすがりの一瞬見えるものもありますね。
思い切って出かけて見ると、いたるところに収穫はあります。」
課題は「町」2004年7月20日作成21日提出 8月4日返却
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
原稿用紙に書いた文をブログ上で見るのは、妙な感じだ。
いちばん最初に提出した文で、まだ、先生や教室仲間の目に
さらされるという経験を経ていないので、自己陶酔的だし、
溜まりにたまった経験を一度に吐き出そうとしてか、
焦って材料を詰め込みすぎの感じがある。
こう何年も続けることが分かっていたら、もっと
落ち着いて書けたろうに。
(08年4月27日付記)
この八木先生の評は続くかどうか分からない受講者への
最初のコメントらしくひたすら無難にまとめてある。
「質問形式」18-2-7
3つの思い出、澄んだ星空と、広場の孤独な叫び声と、清潔で
温かいホテルDe Soto Hiltonのために。
Savannah=サヴァナは1773年に建設された米国ジョージア州の旧州都。
アトランタから東南東に車で6時間位、人口14万、由緒ある美しい海辺の町だ。
「風とともに去りぬ」のヒロインの母親の故郷としても知られている。
映画「真夜中のサバナ」(1997年C.イーストウッド監督)のロケ地でもある。
3年前に大阪梅田の毎日文化センター文章教室に入ったばかりで
書いた文章を転記して見る。期限に遅れて、朗読されていないので、
先生と私以外は読んでないものである。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「夜明け前のサヴァナ」
生まれ育った九州、大学に通った関西、それ以降の人生の
大部分を過ごした東京のあちこち、
振り返ると10指に余る町の名が浮ぶが、なぜか、印象に残るのは、
旅先で通り過ぎただけの小さな町である。
10年程前になるが、夫が米国に単身赴任していた3年間は、
私が年2回訪ねるたびに、遠来の客のためにと、あちこちへ
連れて行ってくれた。
その冬は南部を回ろうと決め、遊園地が大好きな夫は当然のように
オーランドを旅程に入れていた。が私は「風と共に去りぬ」に出てくる
ジョージア州の古都サヴァナを主張し、結局、客の強味で私の意見が通った。
サヴァナの思い出は、3つに集約される。
1つ目は星空。正確には、
アトランタからの途上で、深夜のドライブに疲れて
仮眠をとろうと止まった時に見上げた、満天の星である。
もう1度、あれを見るためだけに、12月のジョージア州を車で
走ってみたいとさえ思う。
2つ目は、夜更けの広場で、歌うように何ごとか叫び続けていた若者。
危険は感じず、彼の孤独と悲哀だけが伝わってきた。
3つ目は、午前4時に着いて10時には出発する、
さぞかし妙に映ったであろう日本人の客を、ニッコリ笑って受入れ、
上質のもてなしをしてくれたホテルの人々だ。
何年か後に上映された「真夜中のサヴァナ」では、
そこは危険な妖しい魅惑を湛えた町だったが、私たちが
味わったのは、幼い子供のメルヘンの世界に近かった。
それも通りすがりの外国人でなければ味わえない独特の経験だろうと思う。
【八木先生評】
「腰を落ち着けて見えるものもあれば、通りすがりの一瞬見えるものもありますね。
思い切って出かけて見ると、いたるところに収穫はあります。」
課題は「町」2004年7月20日作成21日提出 8月4日返却
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
原稿用紙に書いた文をブログ上で見るのは、妙な感じだ。
いちばん最初に提出した文で、まだ、先生や教室仲間の目に
さらされるという経験を経ていないので、自己陶酔的だし、
溜まりにたまった経験を一度に吐き出そうとしてか、
焦って材料を詰め込みすぎの感じがある。
こう何年も続けることが分かっていたら、もっと
落ち着いて書けたろうに。
(08年4月27日付記)
この八木先生の評は続くかどうか分からない受講者への
最初のコメントらしくひたすら無難にまとめてある。
「質問形式」18-2-7
コメント ( 4 ) | Trackback ( 0 )
« 【映画】恋人... | 【映画】噂の二人 » |
その街を訪問されたとはうらめしやでございます。
Biancaさんが通われている“文章教室”わたしも暇になったら行きたいですわ。
さすが、すでにご覧になってるのですね。「真夜中のサヴァナ」。あの美青年、ジュード・ロウでしたか!サヴァナはフランス人の入植地なので、きっとお気に召すと思います。イーストウッドの作品ということは、今回初めて意識しました。マルゴさん、嬉しいお言葉ですが、東京からだと、足代が掛かり過ぎです。