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【本】植田正治「僕のアルバム」

モデルは初々しい新妻

2007年12月10日 求龍堂刊

植田正治(うえだ・しょうじ)1913-2000
写真家 鳥取県境港出身。
東京のオリエンタル写真学校(3ヶ月)卒業後
19歳から郷里の写真館を経営しつつ
写真雑誌の月例の常連入選者として活躍。

砂丘での演出写真は「UEDA CHO(植田調)と呼ばれ、世界的に高い評価を得る。

この人のことはかなり前まだ東京にいる頃に知ったのだが、最近、
松江の図書館で展覧会のポスターを見てから、本を借りたくなった。

そういえば「細雪」で4女妙子の恋人・写真家の板倉を、映画では岸部一徳がボーっと演じていたのを、淀川長治が、当時の写真家はもっとモダンで垢抜けていたと異議を唱えていた。植田もそういう写真家の一人だったのではないだろうか。

玉蜀黍と少女を白い雲の夏空を背景に逆光で撮った写真や、
きちんと座って宿題をしている妹と横から見てやっている姉。
どちらも母の手製らしいワンピースを着て、やせているので両肩がギュッと尖り、
極端に短いオカッパは「ワカメちゃん」のようだ。
今見ると何ということはなく、素人でもとれそうな写真だが
これでも当時はいくらか先駆的だったのかも。技術的にはともかく

私にとっては、幼い頃をよみがえらせる懐かしい写真である。
映画「3丁目の夕日」は今の人が当時の資料を基に作った
のだからいくら本物に見せかけても偽物だが、こちらはその当時に撮られた
のだから、覚える郷愁も本物だ。

植田正治写真美術館は鳥取県西伯郡伯耆町にあるのでいつか行って見たい。
→08年11月8日myblog
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