うたのっこ     

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                                         Moutains Mama

地震ハザードステーション計算結果による地表の最大速度から震度・最大加速度を求める

2013-09-05 09:59:24 | 設計
こんな質問があります。

 「今までより南海トラフ巨大地震の予測震度階が1ランク上になったけれども(計測)震度はどの辺りになるの?
  最大加速度で言うと上下のどの値になるの?(たとえば(計測)震度5.5と5.9では随分違うのだけれど)」。

そこで,答えを以下の手順により求めます。
予測なのであくまでも参考の値となります。
例題は『岡山駅』の計測震度と最大加速度を求めます。 

1:J-SHIS Mapから岡山駅の地震による地表面最大速度(など)の計算結果を確認します。

  こうして使用方法を残しておくと分かりやいのでUPします。
  利用規約がよく解りません。
  指摘があれば即消去します。


2:次に下式①,②,③により計測震度を求めます。
  上段の記述はJ-SHIS Mapの資料です。
  表のデータ入力欄にマグニチュードMw(南海トラフ巨大地震はMw=9),1で得られた最大速度(カイン cm/s)を入力します。
  これで,計測震度が求まります。


3:地表面の計測震度と周期から既出の表(下表)を用いて最大加速度を求めます。
  地表面の周期は地盤調査結果などにより求めます。
  ここでは,ある資料からこの場所周辺の周期は0.4から0.6秒とあるのでこれを用いると
  最大加速度は351-435galが求まります。
  ボーリングデータ,PS検層などのデータがあれば数値の開きの範囲が小さくなってきます。
  
  岡山県としては計測震度と最大加速度の値を公表しないということでした。
  別の場所での上記の方法で求めた値と比較したいので問い合わせたところ,ほぼ同じ値になることが確認できました。

      
 

コメント
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