スクリーンに恋をして&ライヴレポ

エレカシファンです。しばらく更新できず、すみません。

「砂時計」(映画バージョン)

2011年02月22日 00時21分45秒 | Weblog
「砂時計」映画







スタッフ

監督 佐藤信介
エグゼクティブプロデューサー 濱名一哉
製作 加藤嘉一
亀井修
プロデューサー 久保田修 武田吉孝
共同プロデューサー 長松谷太郎
アソシエイト・プロデューサー 貴島誠一郎
加藤章一
油井卓也
原田文宏
ライン・プロデューサー 齋藤寛朗
脚本 佐藤信介
原作 芦原妃名子


キャスト(役名)

松下奈緒 (水瀬杏(大人時代))
夏帆 (水瀬杏(中高生時代))
井坂俊哉 (北村大悟(大人時代))
池松壮亮 (北村大悟(中高生時代))
塚田健太 (月島藤(中高生時代))
岡本杏理 (月島椎香(中高生時代))
戸田菜穂 (植草美和子(杏の母親))
高杉瑞穂 (佐倉圭一郎)
伴杏里 (月島椎香(大人時代))
風間トオル (水瀬正弘(杏の父親))
藤村志保 (植草美佐代(杏の祖母))




原作は、これも漫画らしいのですが

以前、昼ドラで評判が良いよ、と教えてもらい

数回録画して観てみたところ、

雰囲気が良くて気にいりました。


ですが、毎日録画する事も大変で

気になりつつも、ちゃんと見る事ができなかったのでした



今回は映画バージョンを見ました。






夏帆ちゃんは、私、好きですね

あの年代独特の透明感と、清潔感の中にほのかな色気をあわせもっていて。






原作漫画を、これまた読んでいないのですが、

幼馴染同士のラブストーリー仕立てで

私も少女の気持ちになって…(笑)素直に観る事ができました。



島根、広島などの叙情あふれる土地の風景や人々、

幼い初恋の甘酸っぱいエピソードを横軸に、

家族の死によって、心の奥底にトラウマをかかえながらも

必死に生きていこうとする女性と、

彼女を支え、見つめ続ける男性の純愛が縦軸になっています。



欲をいえば、主人公の杏が大人になってからの

人間的成長の部分が細かく描ききれていないため

美しいけれど、人間的魅力に乏しく、

ただただトラウマから抜けきれずに

結局は男性に頼って迷惑をかけてしまう女性なのかなぁ…?と

感じてしまった事が残念でした。



でも仕方がないですね、なんていっても少女時代のエピソードは

大事な要素で欠かせませんし、きっと原作では

杏の人間的成長部分も描かれているのではないかなぁと思います



主人公、杏ちゃんの母親の回想シーンなどは特に泣けました。

「私も連れて行って!」と母親に言うシーンです。




杏ちゃんが悪夢にうなされる場面では、CGを使用していて、

普通の方からすると大袈裟な表現のようで

きっと違和感を感じる部分ではないかなぁ~?と思いますが




…実は、私自身も小学生の時に、病気で母親を亡くしていまして

それからは、夜寝るたびに夢を見て、

ぽろぽろ泣きながら目が覚める…というような事を

十数年間も、繰り返していました。



…まさにトラウマですね



なので、あの独特の苦しい感情を、映像で上手く表現しているなぁと

思ったシーンでした。







いつか、ドラマも再放送があったら見てみたいです。

漫画も時間があれば読んでみたいですね。

浮世を忘れて少女漫画の世界にどっぷりハマれそうです

「GANTZ」

2011年02月19日 12時04分08秒 | Weblog
…うっかり「GANTZ」を観てしまいました…





スタッフ

監督 佐藤信介
アクション監督 下村勇二
エグゼクティブプロデューサー 奥田誠治
企画 佐藤貴博
プロデューサー 田中正 飯塚信弘
ライン・プロデューサー 毛利達也
脚本 渡辺雄介
原作 奥浩哉



キャスト

二宮和也 (玄野計)
松山ケンイチ (加藤勝)
吉高由里子 (小島多恵)
本郷奏多 (西丈一郎)
夏菜 (岸本恵)
綾野剛 (謎の集団のリーダー)
水沢奈子 (謎の集団の少女)
千阪健介 (加藤歩)
白石隼也 (桜井弘斗)
伊藤歩 (鮎川映莉子)
田口トモロヲ (鈴木良一)
山田孝之 (重田正光)




いつもながら原作を知らずに観たわけですが、

…ちょっとグロ系でした


ただし、血のりの赤い色も、かなり黒い色味に処理しており

それなりに、いろいろ配慮されていたようです。

先に知っていればそんなにびっくりせずにすんだのですが…




漫画原作なのでストーリーの「なぜ?」と浮かぶ疑問は

考える事じたい必要なくて、

アクションものとして楽しみました


小道具のガンツスーツ、武器などのアイテムも

興味をそそる出来栄えでした

なんか、アイテム欲しくなっちゃったもん


あのスーツが青く光るのって、何によって発動するの?

ぬぉおおおおお~~~っ!っていう感情と連動しているのでしょうかね?



中の人「ガンツ玉男」は、正直、棒か何かで

つついてやりたくなりましたね~~~

ね、そう思った人、いませんか?







…かといって、ストーリーがまるで意味が無い、というわけではなく

二宮和也さん演じる(玄野)や、松山ケンイチさん演じる(加藤)の

家族関係のエピソードから、観客も共感できるようなシーンも

ちゃんと描かれていました




映画の制約された短い時間の中で、主人公玄野が

人間的に成長していく過程もうかがえ、

次回作への期待も高まりました




…興味のある人だけ「行ってくだちい」

「ゴールデンスランバー」「人間失格」「皇帝ペンギン」

2011年02月06日 00時28分47秒 | Weblog
「ゴールデンスランバー」「人間失格」「皇帝ペンギン」

さっくりとTVで観ました


ココに書くのは、感想というより観た映画の

備忘録がわりという感じですね。





「ゴールデンスランバー」

キャスト

堺雅人 竹内結子 吉岡秀隆 劇団ひとり 香川照之
柄本明 濱田岳 渋川清彦 ベンガル 大森南朋
貫地谷しほり 相武紗季 伊東四朗 永島敏行
石丸謙二郎 ソニン でんでん 滝藤賢一
木下隆行 木内みどり 竜雷太

スタッフ

監督 中村義洋
脚本 中村義洋
原作 伊坂幸太郎
音楽 斉藤和義
音楽プロデューサー 安井輝
主題曲/主題歌 斉藤和義
歌 斉藤和義





今までも映画に携わってきた斉藤和義さん。

今回、本格的に斉藤さんが音楽を担当されたという事で
音楽目的に観たといっても過言ではないのですが…


さすが人気のある伊坂さん映画!

映画そのものが、とても楽しめた作品でした


かなり無理のある設定も、つじつまあわせも
そんな事関係ないと思えるくらいの
面白みのあるエピソードが盛りだくさんでした。

主役の堺雅人さんはもちろんの事、
竹内結子さん、吉岡秀隆さんが安定感あり

劇団ひとりさん、柄本明さんが良い味、
そして、ここにも香川照之さん!!
いったい何作出ていらっしゃるの!?

濱田岳さんも存在感があり、印象深かったです。


ビートルズの「ゴールデンスランバー」が
キーワードとなるこの作品。

そのフレーズが何度も効果的に使われています。

斉藤和義さんのカヴァーバージョンも
聴きごたえ充分あって、私は好きです

その他、劇中の走るシーンでの緊迫感なども
斉藤さんのギターで上手く表現されていらっしゃいました。

思いがけず、とても楽しい作品でした

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「人間失格」

キャスト
生田斗真 伊勢谷友介 寺島しのぶ 石原さとみ 小池栄子
坂井真紀 室井滋 石橋蓮司 森田剛 大楠道代 三田佳子

スタッフ
監督 荒戸源次郎
製作総指揮 角川歴彦
企画 角川歴彦
原作 太宰治
音楽 中島ノブユキ



思ったよりそんなに違和感なく観る事ができました

太宰の「人間失格」は、私が中学の頃に読んだっきり。

原作はこんなに女の人の話ばかりじゃなかったはずだけれど…

まぁ、あらかたこんな雰囲気だったかも。


全体的に自分のイメージより綺麗すぎでしたが、

こういう雰囲気の映画も、観た後、目に良い感じかも


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「皇帝ペンギン」


監督 リュック・ジャケ / リュック・ジャケ(脚本) /
リュック・ジャケ(脚色) /ミッシェル・フェスレール(脚色) /
エミリー・シモン(音楽) / ロラン・シャレ(撮影) /
ジェローム・メゾン(撮影) / イヴ・ダロンドー(製作) /
クリストフ・リウド(製作) / エマニュエル・プリウ(製作)

出演 ロマーヌ・ボーランジェ / シャルル・ベルリング / ジュール・シトリュック





大自然の記録映画は多くあり、私もどれも好きなのですが

まずは厳寒の地での忍耐強い撮影陣に拍手を…。

氷の海の中や、激しいブリザードなど、

本当によく撮影したものだなぁと感動しました



今ではわりとポピュラーな存在になった皇帝ペンギンの記録映画ですが

そこは、終始フランス映画らしい、あくまでも美しい映像で

他の動物記録映画と一線を画している。



映像も音楽もフランス独特の雰囲気で、

ペンギンを擬人化して父親、母親、子供のペンギンに声をあてている。


動画のピングーに出てくるような、

愛くるしい皇帝ペンギンの赤ちゃんの表情がたまりませんでした!

映画「ノルウェイの森」※原作未読※

2011年02月02日 00時01分37秒 | Weblog
「ノルウェイの森」

キャスト/
松山ケンイチ (ワタナベ)
菊地凛子 (直子)
水原希子 (緑)
高良健吾 (キズキ)
霧島れいか (レイコ)
初音映莉子 (ハツミ)
玉山鉄二 (永沢)
柄本時生 (突撃隊)
糸井重里 細野晴臣 高橋幸宏


スタッフ/
監督 トラン・アン・ユン
脚本 トラン・アン・ユン
原作 村上春樹
撮影 リー・ピンビン
美術 イェンケ・リュゲルヌ
安宅紀史
照明 中村裕樹
音楽 ジョニー・グリーンウッド
音楽プロデューサー 安井輝
主題曲/主題歌 ザ・ビートルズ






世界中で読まれているという名作なのに、なんと…いまだに未読のままです


もし、まだ映画を観ていない方で、私のように原作を読まずに

映画を観ようと思っている方がいらっしゃるとしたら、

(そんな人いない?)

できれば…できうるならば、原作を読んでからの方が良いのではないでしょうか?と

忠告したい、今はそんな気持ちです



時間が無くて、いまだに読んでいない私が言うのもヘンですが、

もしも原作を知っていたならば、初見ではなかなか理解しにくい映画のストーリーを

きっとあれこれ補足をしながら観る事ができたのではないかな?と思っています。



トラン・アン・ユン監督作品も初めて観ました。


一つ一つのシーンに「様式美」というか、

衣装・小物に至る細部までのこだわりが感じられ、

ある意味、やはり当たり前ですが「映像」そのものに

とても重きをおいている人なのではないかなぁと感じました。



フィルムの全体的な印象は、「グリーン」とセピアにも似た「茶色・赤系」のイメージ。

これは、本屋で見かける原作文庫本の赤と緑の装丁のイメージにも結びつきましたし、

「緑の葉と樹の茶」「現在と過去」「生と死」の対比イメージを

カラーで現しているのではないかと思いました。


死に囚われた直子やキズキ、レイコの持つ

「セピア、グレイ、茶、混沌、渇き」というイメージと、


対照的に、緑の生き生きとした、

「グリーン、光、水、強さ、生」という

イメージが原作を知らないままでもビシビシと伝わってきました。



さらに映像とは別に、

ビートルズのカヴァーではなく、原曲そのものが、

この映画に使用されたという事と、

レディオヘッドのジョニー・グリーンウッドが音楽担当という事で、

音楽に関心を持って観ていました。


ジョニーが一度、音楽担当を断ったというエピソードがあるらしいので

たぶんいろいろ悩みながら、音楽と映像をセッションしていったのだと思います。


オリジナルで弦をいれて、ワタナベの極限状態の苦しみを表現していたり

(個人的には、若干、過剰とも思える箇所も

あったのですがこれは好みの問題です。すみません。)



他にドアーズの曲も選曲されていて、

ラストの「ノルウェイの森」が流れた時には

この映画、この映像は、まさにこのビートルズの「ノルウェイの森」の為の

プロモーション映像だったのではないだろうか?と思えるほど

しっくりきたというか、ホッとしました



大変重要な役どころであるはずの直子役は、

決して下手ではないと思うのですが、たぶんハリウッド的演技だったのかなぁ…と。

日本人には、ちょっとそんな表現じゃないよな、という箇所もあり、

感覚的にどこかが違うのでは…と思うところが多々ありました。

(ユン監督に要求された演技なのだったとしたら、すみません。)



ワタナベ役は難しい役どころだったのではないでしょうか。

様式美にも苦労されたと思いますが、ワタナベは「変わった話し方」という役なので、

セリフのセンテンスを切る位置を変えて工夫した、と

どこかのインタビューで言っていらっしゃいました。



原作を読んでないので誰がイメージに近いのかわかりませんが

私の中では、先日ライブに行ったばかりのせいか、

若き日の佐野元春さんみたいな話し方だと「変わった話し方」にぴったりだなぁ…

なんてぼんやりと考えていました。



映画を観ながら、今回私は、誰にも感情移入できませんでしたが

緑役が一番魅力的に描かれていたなぁと思いました。





たぶん主人公ワタナベと同じくらいのノルウェイ世代…というか学生運動世代であろう

糸井重里さん、細野晴臣さん、高橋幸宏さんがチラリと出演されていました




お客さんは、70代くらいの方から10代の方まで幅広い層が観に来ていましたよ。


でも10代の方は、いろんな意味でトラウマになりそうですね…。

特に原作を読んでない方には、おすすめできないなぁと思いました…


いつか、時間があったら、原作を読んでみたいなぁと思っています