スクリーンに恋をして&ライヴレポ

エレカシファンです。しばらく更新できず、すみません。

トニー賞 春の目覚め

2007年06月16日 23時55分13秒 | Weblog
2007年のトニー賞で、フランク・ヴェデキントのドイツ古典劇を
ミュージカル化した『春のめざめ』が最優秀作品賞をとった。

数分だけ『春のめざめ』のステージパフォーマンスを見せてくれたのだが
新時代ミュージカルの到来かもなぁ…と思った。

全てを見ていないので何とも言えないが
まずサウンド構成が、かなりロックに近い。

今までのミュージカルはというとアメリカンポップス系
クラシックオペラ系・カントリー系、オールディーズ系
を経て、「ヘアー」やアンドリュー・ロイド・ウエーバーの
「ジーザス・クライスト・スーパースター」
といった、70年代ロックサウンドをベースにした
「ロックオペラ」と呼ばれる作品が、次々と生まれ、
当時にしては、斬新なロックミュージカルサウンドと呼ばれた。

そしてその「ジーザス」「オペラ座の怪人」のようなミュージカルに
追いつけ追い越せと、あの「レ・ミゼラブル」「ミス・サイゴン」等のような
大スペクタクルミュージカルが生まれ、世界を魅了した。

もちろん感情の流れと台詞を重要視して、曲と詩を緻密に書きあげる
スティーブン・ソンドハイムのような名作曲家も忘れてはならないが。

とにかく、この「春の目覚め」は現代のロックサウンド感覚に非常に近く
私としては新鮮にフィットした。若者特有の怒りやどうしようもない
エネルギーの鬱屈と爆発のような感情をロックサウンドで
上手く表現できている気がする。
(何度も言うようですが…全部見てないので…気がする…だけです…ハイ)

完全にロックとは言いがたいが、今までの良くも悪くもダサい(失礼)
あの舞台の楽団のロック演奏には、ちょっと難があったのだ…。

申し訳ないが…クラシック畑の方は…ロックのリズムを
表現する時…リズムが…その…どうしても…何ていうか…
ああ…ダサいんです。どうしようもなく…。
(ごめんなさいね…クラシックのお方…)

その点、この「春の目覚め」って今までと違って、
そう、ロック度、85点くらい。ダサくないんだなぁ、これが。

でも、まあミュージカルの舞台にのっけてるんで…
どうしてもダサい部分は否めないのでしょうなあ…。
いつか全部見て、全部聞いてみたいもんです。ハイ。