スクリーンに恋をして&ライヴレポ

エレカシファンです。しばらく更新できず、すみません。

浜田省吾 30THツアー

2007年07月28日 16時02分00秒 | Weblog
浜田省吾 30THツアー

SHOGO HAMADA ON THE ROAD 2006-2007

My First Love is Rock'n ROll

in 札幌厚生年金会館


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…夢のように過ぎた2日間でした。

今回も変わらない、あの声と、姿…。

いや、むしろ前より精神的にも元気そうだし、体もキレてましたねぇ(^-^)

この人がデビューしてからの30年間の重みと孤独、

計り知れない影の努力を思う。


こんな風に、独りのアーティストが、音楽的にも人間的にも

年をおって成長していく過程を、30年間見守り続ける事ができて

それもファンとしては幸せだなあと思う。



省吾の作品は、一曲一曲がまるで短編映画のようにストーリー性のある作品が多く、

聴く人それぞれの人生のワンシーンとリンクして、心を揺さぶる力を持っている。


どの曲もそれぞれ思い入れがあるのですが、

今回は2日間とも涙があふれて止まらなかった曲がある。


もちろん、その楽曲の良さもあるけれど、

やっぱり私を泣かせたのは、この人の歌の上手さ、表現力なんだなぁ~と思う。




「生まれたところを遠く離れて」

作詩・作曲 浜田省吾



生まれたところを遠く 離れて うたう

この子に いつの日にか光がみえるように


車窓(まど)ごしで見送るお袋の 忘れられぬ涙よ

捨てちゃならねえものを

おれは たわいもなく 失くしたようだ


どこの町でも 聞かせてやるさ

捨てた故郷と ひきかえの 馬鹿息子の Rock&Roll

だけどもし 少しばかりの 紙切れを稼げたら

両親(ふたり)に小さな家を 買ってやりたかったおれさ


誰もが何かを売りわたし 生きてゆくさ この世じゃ

だけど何も売るものが無かった あの娘が何を売ったか

「お前にゃ どうせ理解(わか)るまい 鉛色のその目じゃ!」

だけど振り上げた拳に 顔背けた弱いおれさ


どこの町でも 聞こえてくるよ

貧しい暮らし 精一杯やってみても抜け出せない

そうさ親父も16の時から働いてきたけど

この世に住む家もなく その日暮らしの毎日さ

どこの町でも聞こえてくるよ

道を失くした男達の行き場の無い呻き声が

だけど誰も自分のことさえ救えないこの世じゃ

痛みを理解(わか)りあても 言葉はただ「さよなら」だけさ


生まれたところを遠く離れてうたう

この子に いつの日にか光がみえるように


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省吾真骨頂の、泥臭いブルースアレンジ♪

しっとりと丁寧に歌ってくれてサンキュ♪省吾サン。


『捨てちゃならねえものを おれは たわいもなく 失くしたようだ』

『お前にゃ どうせ理解(わか)るまい 鉛色のその目じゃ!』

…なんつうか、女でもあてはまるんですよ、この歌詞…。

故郷とか、そういうものじゃなくっても、もっと魂の部分での…

人は多かれ少なかれ、何かを捨てなくちゃならない時があるのでしょう。

泣けましたよ。省吾…。ありがとう、ありがとう。


舞妓Haaaan!!!

2007年07月16日 02時29分17秒 | Weblog

脚本:宮藤官九郎 監督:水田伸生

出演/阿部サダヲ/堤真一/柴咲 コウ/小出早織/京野ことみ/酒井若菜/真矢みき/吉行和子/伊東四朗/植木 等

主題歌 グループ魂に柴咲コウが「お・ま・え ローテンションガール」


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日常生活の中で、何かしら笑いが足りないと感じるあなた、ちょっとだけでも愉快な気分になりたいのなら、この映画はいかがだろう?


人を笑わせるのは、泣かせるよりも大変な技が必要だと思う。


みんなそれぞれ笑いのツボが微妙に違うからだ。

この「舞妓Haaaan!!!」は、私の好きな三谷作品のように、ねりにねったストーリー展開の後で「あ、あれはこのラストの為の複線だったのかぁっ!やられたぁ~」などと、知的にクスッと笑える…という作品ではないようだ。


クドカン作品ははじめてだったが、鮮度の良さが、この人の魅力なのかもねぇ~と思った。

絶妙なタイミングで放たれる、打ち上げ花火のような一瞬一瞬のギャグの嵐。

あちこちの場面で、観客それぞれが笑うツボが違うので、はじめから終わりまで小さな笑いが絶えない作品だった。

阿部サダヲは圧巻。その個性を充分発揮。

舞妓さんの魅力も充分伝わってきた。突然のミュージカル仕立ても最近の映画の傾向に用いられているが、ぴたりとハマッた。

まあ、理屈ぬきで(正直、ストーリーの正誤性を重視する方はおすすめしませんが)お、おもしろいぞぅぅ…。

私は「一見さんはお断り…」の歌がとても気に入っています。