「ノルウェイの森」
キャスト/
松山ケンイチ (ワタナベ)
菊地凛子 (直子)
水原希子 (緑)
高良健吾 (キズキ)
霧島れいか (レイコ)
初音映莉子 (ハツミ)
玉山鉄二 (永沢)
柄本時生 (突撃隊)
糸井重里 細野晴臣 高橋幸宏
スタッフ/
監督 トラン・アン・ユン
脚本 トラン・アン・ユン
原作 村上春樹
撮影 リー・ピンビン
美術 イェンケ・リュゲルヌ
安宅紀史
照明 中村裕樹
音楽 ジョニー・グリーンウッド
音楽プロデューサー 安井輝
主題曲/主題歌 ザ・ビートルズ
世界中で読まれているという名作なのに、なんと…いまだに未読のままです
もし、まだ映画を観ていない方で、私のように原作を読まずに
映画を観ようと思っている方がいらっしゃるとしたら、
(そんな人いない?)
できれば…できうるならば、原作を読んでからの方が良いのではないでしょうか?と
忠告したい、今はそんな気持ちです
時間が無くて、いまだに読んでいない私が言うのもヘンですが、
もしも原作を知っていたならば、初見ではなかなか理解しにくい映画のストーリーを
きっとあれこれ補足をしながら観る事ができたのではないかな?と思っています。
トラン・アン・ユン監督作品も初めて観ました。
一つ一つのシーンに「様式美」というか、
衣装・小物に至る細部までのこだわりが感じられ、
ある意味、やはり当たり前ですが「映像」そのものに
とても重きをおいている人なのではないかなぁと感じました。
フィルムの全体的な印象は、「グリーン」とセピアにも似た「茶色・赤系」のイメージ。
これは、本屋で見かける原作文庫本の赤と緑の装丁のイメージにも結びつきましたし、
「緑の葉と樹の茶」「現在と過去」「生と死」の対比イメージを
カラーで現しているのではないかと思いました。
死に囚われた直子やキズキ、レイコの持つ
「セピア、グレイ、茶、混沌、渇き」というイメージと、
対照的に、緑の生き生きとした、
「グリーン、光、水、強さ、生」という
イメージが原作を知らないままでもビシビシと伝わってきました。
さらに映像とは別に、
ビートルズのカヴァーではなく、原曲そのものが、
この映画に使用されたという事と、
レディオヘッドのジョニー・グリーンウッドが音楽担当という事で、
音楽に関心を持って観ていました。
ジョニーが一度、音楽担当を断ったというエピソードがあるらしいので
たぶんいろいろ悩みながら、音楽と映像をセッションしていったのだと思います。
オリジナルで弦をいれて、ワタナベの極限状態の苦しみを表現していたり
(個人的には、若干、過剰とも思える箇所も
あったのですがこれは好みの問題です。すみません。)
他にドアーズの曲も選曲されていて、
ラストの「ノルウェイの森」が流れた時には
この映画、この映像は、まさにこのビートルズの「ノルウェイの森」の為の
プロモーション映像だったのではないだろうか?と思えるほど
しっくりきたというか、ホッとしました
大変重要な役どころであるはずの直子役は、
決して下手ではないと思うのですが、たぶんハリウッド的演技だったのかなぁ…と。
日本人には、ちょっとそんな表現じゃないよな、という箇所もあり、
感覚的にどこかが違うのでは…と思うところが多々ありました。
(ユン監督に要求された演技なのだったとしたら、すみません。)
ワタナベ役は難しい役どころだったのではないでしょうか。
様式美にも苦労されたと思いますが、ワタナベは「変わった話し方」という役なので、
セリフのセンテンスを切る位置を変えて工夫した、と
どこかのインタビューで言っていらっしゃいました。
原作を読んでないので誰がイメージに近いのかわかりませんが
私の中では、先日ライブに行ったばかりのせいか、
若き日の佐野元春さんみたいな話し方だと「変わった話し方」にぴったりだなぁ…
なんてぼんやりと考えていました。
映画を観ながら、今回私は、誰にも感情移入できませんでしたが
緑役が一番魅力的に描かれていたなぁと思いました。
たぶん主人公ワタナベと同じくらいのノルウェイ世代…というか学生運動世代であろう
糸井重里さん、細野晴臣さん、高橋幸宏さんがチラリと出演されていました
お客さんは、70代くらいの方から10代の方まで幅広い層が観に来ていましたよ。
でも10代の方は、いろんな意味でトラウマになりそうですね…。
特に原作を読んでない方には、おすすめできないなぁと思いました…
いつか、時間があったら、原作を読んでみたいなぁと思っています
キャスト/
松山ケンイチ (ワタナベ)
菊地凛子 (直子)
水原希子 (緑)
高良健吾 (キズキ)
霧島れいか (レイコ)
初音映莉子 (ハツミ)
玉山鉄二 (永沢)
柄本時生 (突撃隊)
糸井重里 細野晴臣 高橋幸宏
スタッフ/
監督 トラン・アン・ユン
脚本 トラン・アン・ユン
原作 村上春樹
撮影 リー・ピンビン
美術 イェンケ・リュゲルヌ
安宅紀史
照明 中村裕樹
音楽 ジョニー・グリーンウッド
音楽プロデューサー 安井輝
主題曲/主題歌 ザ・ビートルズ
世界中で読まれているという名作なのに、なんと…いまだに未読のままです
もし、まだ映画を観ていない方で、私のように原作を読まずに
映画を観ようと思っている方がいらっしゃるとしたら、
(そんな人いない?)
できれば…できうるならば、原作を読んでからの方が良いのではないでしょうか?と
忠告したい、今はそんな気持ちです
時間が無くて、いまだに読んでいない私が言うのもヘンですが、
もしも原作を知っていたならば、初見ではなかなか理解しにくい映画のストーリーを
きっとあれこれ補足をしながら観る事ができたのではないかな?と思っています。
トラン・アン・ユン監督作品も初めて観ました。
一つ一つのシーンに「様式美」というか、
衣装・小物に至る細部までのこだわりが感じられ、
ある意味、やはり当たり前ですが「映像」そのものに
とても重きをおいている人なのではないかなぁと感じました。
フィルムの全体的な印象は、「グリーン」とセピアにも似た「茶色・赤系」のイメージ。
これは、本屋で見かける原作文庫本の赤と緑の装丁のイメージにも結びつきましたし、
「緑の葉と樹の茶」「現在と過去」「生と死」の対比イメージを
カラーで現しているのではないかと思いました。
死に囚われた直子やキズキ、レイコの持つ
「セピア、グレイ、茶、混沌、渇き」というイメージと、
対照的に、緑の生き生きとした、
「グリーン、光、水、強さ、生」という
イメージが原作を知らないままでもビシビシと伝わってきました。
さらに映像とは別に、
ビートルズのカヴァーではなく、原曲そのものが、
この映画に使用されたという事と、
レディオヘッドのジョニー・グリーンウッドが音楽担当という事で、
音楽に関心を持って観ていました。
ジョニーが一度、音楽担当を断ったというエピソードがあるらしいので
たぶんいろいろ悩みながら、音楽と映像をセッションしていったのだと思います。
オリジナルで弦をいれて、ワタナベの極限状態の苦しみを表現していたり
(個人的には、若干、過剰とも思える箇所も
あったのですがこれは好みの問題です。すみません。)
他にドアーズの曲も選曲されていて、
ラストの「ノルウェイの森」が流れた時には
この映画、この映像は、まさにこのビートルズの「ノルウェイの森」の為の
プロモーション映像だったのではないだろうか?と思えるほど
しっくりきたというか、ホッとしました
大変重要な役どころであるはずの直子役は、
決して下手ではないと思うのですが、たぶんハリウッド的演技だったのかなぁ…と。
日本人には、ちょっとそんな表現じゃないよな、という箇所もあり、
感覚的にどこかが違うのでは…と思うところが多々ありました。
(ユン監督に要求された演技なのだったとしたら、すみません。)
ワタナベ役は難しい役どころだったのではないでしょうか。
様式美にも苦労されたと思いますが、ワタナベは「変わった話し方」という役なので、
セリフのセンテンスを切る位置を変えて工夫した、と
どこかのインタビューで言っていらっしゃいました。
原作を読んでないので誰がイメージに近いのかわかりませんが
私の中では、先日ライブに行ったばかりのせいか、
若き日の佐野元春さんみたいな話し方だと「変わった話し方」にぴったりだなぁ…
なんてぼんやりと考えていました。
映画を観ながら、今回私は、誰にも感情移入できませんでしたが
緑役が一番魅力的に描かれていたなぁと思いました。
たぶん主人公ワタナベと同じくらいのノルウェイ世代…というか学生運動世代であろう
糸井重里さん、細野晴臣さん、高橋幸宏さんがチラリと出演されていました
お客さんは、70代くらいの方から10代の方まで幅広い層が観に来ていましたよ。
でも10代の方は、いろんな意味でトラウマになりそうですね…。
特に原作を読んでない方には、おすすめできないなぁと思いました…
いつか、時間があったら、原作を読んでみたいなぁと思っています