乱鳥の書きなぐり

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藤  くれぬとはおもふものからふぢなみの さけるやどには春ぞひさしき  セミナーハウスにて  (10景)

2011-05-05 | お出かけ





         藤







 藤の花を見ると、子どもの頃に持っていたかんざしを思いだします。

 その頃は父に連れられて京をどりや みやこをどりを毎年見ていました。

 舞妓さんが持って来て下さるお菓子とお抹茶をいただくことと、美しい着物姿の舞妓さんを見るのが楽しみでした。

 家に帰ると、いただいた緑のお皿にお菓子をのせて、お茶をいただくのが一つの楽しみでした。



 今は藤というと中村芝翫丈の『藤娘』を思い浮かべます。

 芝翫丈のそれは独特の味わいがあって、とても好きです。



 一節には藤娘は娼婦だったともいわれていると読んだことがありますが、はっきりは知りません。

 藤娘は大津絵のまねごとで、見よう見まねに描いたことがあります。

 小尾杖は元はお土産などとしても売られていたようですから、上が事実なら、浮世絵的な意味合いも濃かったのだと感じます。







 ウィキペディアで藤娘を見てみると次のような歌舞伎舞踊の藤娘の歌詞などがでてきました。



  歌舞伎舞踊の藤娘


若むらさきに とかえりの 花をあらわす 松の藤浪
人目せき笠 塗笠しゃんと 振かかげたる 一枝は
紫深き 水道の水に 染めて うれしきゆかりの色に
いとしと書いて藤の花 エエ しょんがいな
裾もほらほら しどけなく
鏡山 人のしがより この身のしがを
かへりみるめの 汐なき海に 娘すがたの はづかしや
男ごころの憎いのは ほかのおなごに 神かけて
あはづと三井(みい)のかねごとも 堅い誓いの石山に
身はうつせみの から埼や まつ夜をよそに 比良の雪
とけて 逢瀬の あた妬ましい ようものせたにゃ わしゃのせられて
文も堅田の かただより こころ矢橋の かこちごと
松を植よなら 有馬の里へ植えさんせ
いつまでも 変わらぬちぎり かいどりづまで よれつ もつれつ まだ寝がたらぬ
宵寝まくらの まだ寝が足らぬ 藤にまかれて 寝とござる
アア何とせうか どせうかいな
わしが小まくら お手まくら
空もかすみの夕照りに 名残惜しみて 帰る雁金
流派によって多少異なる。間に「潮来出島」や「藤音頭」が挿入される。
潮来出島
潮来出島の真菰の中に
菖蒲咲くとはしおらしい サアサよいやサア
宇治の柴船 早瀬を渡る
わたしゃ君ゆえ のぼり船 サアサよいやサア
花はいろく五色に咲けど
主に見かえる花はない サアサよいやさ
花を一もと わすれて来たが 後で咲くや開くやら
サアサよいやサー よいやさ しなもなく
花にうかれて ひと踊り




  藤音頭



藤の花房色よく長く
  可愛いがろとて酒買うて 飲ませたら
うちの男松に からんでしめて
てもさても 十返りという名のにくや
かへるという忌み言葉
はなものいわぬ ためしでも
しらぬそぶりは ならのきょう
松にすがるも すきずき
  松をまとうも すきずき
好いて好かれて
はなれぬ仲は ときわぎの たち帰えらで
きみとわれとか おゝ嬉し おゝうれし







 先日、J さまに紀貫之の素敵な藤の歌をご紹介いただきましたので、記録しておきたいと思います。



     新古今和歌集春歌165の紀貫之の歌

    「清慎公家屏風に」



         くれぬとは
         おもふものからふぢなみの
         さけるやどには春ぞひさしき


























































 見て下さいましてありがとうございました。

 とってもうれしいです。



  

    

  



 5月2日  国際奈良学セミナーハウス 奈良市登大路町63













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