乱鳥の書きなぐり

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5月5日の「柏餅と粽(ちまき)」    『宮田登 日本を語る 4 俗信の世界』 「餅の呪力」より 

2020年03月22日 | 民俗学、柳田國男、赤松啓介、宮田登
 北野天神 絵馬  KYOTO

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 『宮田登 日本を語る 4 俗信の世界』 「餅の呪力」より 「柏餅と粽(ちまき)」


 5月5日の「柏餅と粽」


 柏餅

 柏餅は江戸の風俗
 『世事百談』巻四

 ならば、京都の人々が端午の節句ごろになるとこぞって餅屋に足を運び、
「(柏餅)味噌餡10個下さい。」「20個下さい。」
と言いたるは、近年の姿であったのかとほくそ笑む。

 「端午には、ちまきの餅や柏餅」
 『酒餅論』寛文年間(江戸時代中期)


 粽

 柏餅よりも古い。入水の投ずることに意味があった。
 『本朝草木』
 邪悪な妖獣というべき竜が五月の宴に出没し人を殺して去る。
 人々は護符として茅の葉にコメを包み、竜型に巻いた。
 その粽を宴会で帰路刻んで食べた。
 この竜型を粽と称した。

 ある時、老人が腰に粽をつけないで、宴会に加わらずぼうっと眺めていた。
 人々が各自竜型(粽)を刻み出すと、老人の顔色が変わったので、衆人これを捉えて殺したという。
 老人は竜の化身だと考えられたのだろう。


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