70:『日本絵巻大成25 能恵法師絵詞・福富草紙・百鬼夜行絵巻』から
「百鬼夜行絵巻」「百鬼夜行絵巻 解説」
日本絵巻大成 25
昭和54年
中央公論社
先日 小松和彦著『百鬼夜行絵巻の謎』集英社新書 2008年 を楽しんでからというもの、京都の大徳寺や以前楽しませていただいた高台寺・圓徳院 土佐光信筆の百鬼夜行絵巻が見たくてならない。
公開時期もわから無いと言うこともあり、『日本絵巻大成』に頼り切る。
写真は実物とはいいがたいが、なんのその。メリットが大きい。
絵は丁寧におって載せられ、解説が詳しく、絵巻をしらないわたしにとってはたいへんありがたい。
絵巻全体の話しだが、古典を読んでいるだけでは漠然としたイメージの小道具や衣装や髪型や部屋や週間などが、絵巻を見ることにより、手にとるようにわかる。
自分の想像力に力を借りて、コマ送りに絵巻の絵が流す。原理がアニメと重なる。わたしの場合は絵巻の登場人物が芝居風に動き出す。
絵巻はおもしろいなぁ…と、何度も何度も眺める。
『日本絵巻大成』は読者に絵巻の関心を高め、オリジナルが見たくなる良書だと感じる。
醜女の妖怪が、お歯黒をつけている
灼熱の五徳妖怪が火吹き竹を吹きながら、大道を行く。
異様にとんがったくちばしの鳥は何であろうか?
頭上に左右六巻の教典を結びつけている。
経巻妖怪だろうか…
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