2011年度 17
『土佐日記 蜻蛉日記 紫式部日記 更級日記』(岩波書店)から 「土佐日記」の解説
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『土佐日記 蜻蛉日記 紫式部日記 更級日記』(岩波書店)から 「土佐日記」の解説
新日本古典文学大系24
岩波書店
1989年 佐竹昭広編集
自分の角度から読んだ「土佐日記」
次回は冷静に読みたいと思い、解説を読む。
「土佐日記」の初めに簡単に書かれた導入が詳しく記されている。
いくつか気になるところがあった。
☆1 「男もすなる日記」という公的な日記のもどきとして……。しかしそれは女性を仮託することと共に、方法の問題である。
(501-502)
☆2 『土佐日記』において、おかしみとことば遊び(505)
☆3 『土佐日記』には、男と女、主人と客人……表現、対の認識が目立つ。これを破る、これをまとめるのが第三の視点からの表現であり、そこに批評性が顕著に表出……この作品の表現世界の全体かの構造もまた同様。(507)
冒頭 二行ばかりを見ても、
男 女
十二月 二十日余り一日
という具合だから、丹念にノートすれば、ことば遊び他、おもしろい発見があるに違いない。
上の☆2 を続けると、
☆2 『土佐日記』において、おかしみとことば遊びの表現の奥に仄見して病まない者は、都びと意識や流比と意識、また死・老いへの感慨である、さらに付け加えれば、氏族意識であった。(505)
と、解説されている。
確かに午前中にぼやいていたように二月の七日など、女性からすると聞くに絶えない表現も多いが、上の点に気を付けながら、もう一度読んでみたい。
加えて、気をつけて読んだことがない紀貫之の和歌を読んでみようかナ…。和歌も一日二、三首、楽しむようになったばかりだし…。(*^_^*)
ああ、国文、勉強したいなぁ! 大学行きたいなぁ………。
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