在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

列車の扉と、なぜか新型インフル

2009-05-12 18:19:06 | もろもろ、つれづれ
このところ体調いま一つ、インフルエンザらしき症状となり、しかし、発熱が半日で済んだので、タダの風邪だったようでもある。
今頃、熱があるというと、新型かも??という疑いを持たれそうで、ちょっと怖い。
(いや、この前、ローマで出た患者が入院していたという伝染病隔離病院に医療通訳で行ったから、本当に新型だったかも???)

さて、空港で扉が開いたまま走る列車を見た。
空港からテルミニ駅へ向かう直通列車が1時間に2本通っている。
何もかもが値上がりしている昨今、タクシーを使わず、列車で市内へ入る観光客は、特に外人に多い。(ただし、タクシーがやたら高いというわけではないので、ご注意を。列車の方が、結果的に高くつく場合もある。)
立っている人も見えるくらいで、結構人が乗っているのがわかる。

その列車の最後部の扉が閉まらないのである。
私はその列車には乗る予定ではなかったので、外から見ていたが、ここへ来るまではちゃんと作動していたのであろう列車の扉が、係員二人が手で押して頑張っていたにもかかわらず、閉まったかと思いきや、また開いてしまうのを繰り返していた。
こういうとき、イタリアならどーするのだろ~??と興味しんしんで見ていた。
日本だったら、当然のごとく、車両交換となり、お詫びのアナウンスがうるさいくらいに鳴り響く…

多くの人が乗っている。全員を下ろしたら、ホーム一杯くらいになる。
次の列車、つまり次の車両が来るのは30分後。その列車にも同じだけの人が乗る予定。
乗りきれないから緊急車両を手配なんて、テルミニ駅から車両を送っても、着くのに同じく30分かかるし、そんなこと、簡単にできそうにない。
また、壊れた車両を車庫に送るのも大変そう。
など、考えていたら、発車したのである。
扉を開けたまま。
戸口に、屈強の係員らしき人が立っている。
ヨーロッパの列車の車両だから、一人しか通れない幅の扉だからできるのだろう。
屈強の係員が立っていれば、乗客に何か起こるかも?という確率は低い。
なるほど、なかなか合理的???
それにしても、扉を開けたままとはね~、さすがイタリアでした。

これがいいかは別にして、日本であれば、その係員が運悪く落ちてしまう確率はゼロでない、ということになる。
日本はこの、ゼロではない、というのが決めて何だろうな~…と。
新型インフルエンザに自分が運悪くかかってしまう確率は、どんなに低くてもゼロではない、だから、海外旅行を、一生に一度の新婚旅行であっても直前にキャンセルする…

イタリア人は、今回のインフルエンザで、豚肉を食べないとか、特に生ハムを食べたくないという人は多いようだが、メキシコとアメリカはともかく、旅行を直前という状況でキャンセルしようと思った人は皆無だと思う。
日本人は、豚肉は食べるが、メキシコ、アメリカ以外の旅行を直前でもキャンセルする。
どっちがいいのか???