在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

標高1788m、ドゥケッサの湖

2009-05-18 04:12:25 | Piemonte ピエモンテ
Lago di Duchessa
山登りに行った。この前の地震の震源地、ラクイラに近いところにある。

イタリアは、日本と比べると、山登り人口がかなり少ないような気がする。
季節、休日でも、ほとんど人と会わない、すれ違わない。
今回も、平日であったこともあるが、登りは誰にも会わなかった。
遠く、それもかなり遠くで、モ~、カランカランと牛の気配と、カッコーが勢いよく鳴き、鳥がピーチクやっている。しかし、姿は見えない。

約850メートルの標高差で、ひたすら登りばかり。
それも結構急な登りも多い。
やっと高原へ出て、雪渓が見え、まだ残っている雪の上を歩く。
雪割り草のお花畑がそれはきれい。
めざす湖はすぐそこのはずだが、まだ水影が見えず、天気も怪しくなったし、あきらめて引き返そうかと思ったところ、水の影が見えた。しかし、同時に、人の影も見えた。おじさん二人。びっくり。
しかし、びっくりしたのは向こうも同じようだった。こんな日に自分たち以外、こんなところに来る人がいるとはね~、って感じだった。
おじさん二人は、この近辺の人で、高原の草(食用になる)を取りにきたそうな。

そして、雨。あまりひどくはないが、まあまあの降り。降ったりやんだりの中、今度はひたすら降りる。
標高1788メートルの湖の景色と一緒に、筋肉痛もお土産に持って帰った。あー、足が痛い。
写真は雨が降り出す直前の湖の景色。後ろには雪。